NO団体名主な企画内容
14 多摩市立愛和小学校(委託:一般社団法人エディブル・スクールヤードジャパン)(東京都) 「「畑につながる野外教室プロジェクト2017 自然の中にあるクラスルームづくり」」
子どもたちが設計図をつくって、家具づくりをする野外教室を地域住民と共に行う協働プログラム。苦労や苦難に立ち向かい、出来上がっていく達成感を感じるプロジェクトを通じて、仲間で助け合うことの大切さを体験する。

速報レポート2

実施日:2017年8月26日(土)
場所:多摩市立愛和小学校 学校菜園
参加者数:児童24名 大人31名(内、指導者16名、保護者15名)

 夏休み中の開催となった「野外教室プロジェクト」の第2回目は、前日と前々日の8/24、8/25の両日、野外教室の柱6本を立ち、屋根下地の丸太が打ち付けられ、おおよその外観が完成した。これらの作業は柱を立ち上げ、固定させるという危険を伴う作業だったことで、大人だけで行った。

 26日、久しぶりに放課後&土曜日クラスに集まった子どもたちは、7月のクラスで自分たちの手でたくさんの丸太の皮をむき、磨いたイチョウの木や杉丸太がすっくと空へと向かって立ち上がっている様子を、とても誇らしそうに見上げていた。「自分たちが関わって作ったんだ」、という達成感の大きさは、満足な顔の表情で見て取れる。傍らで作業を見守ったスタッフや保護者の大人たちにも、その気持ちはしっかり伝わってきた。

 この日、クラスは3つが行われた。野外教室の完成を睨んでの、ガーデンの新しい「カンバン(看板)作り」と、「虫探しビンゴゲーム」、そしてみんなで食べるランチではカレーの「盛り付けレッスン」を行った。

 カンバン作りでは、講師の内山が一つのテーマを子どもたち与えた。それは、「みんなで1つのカンバンを作って、手をつなごう」だった。保護者も入って、作業は和気あいあいの中で行われた。まず、どんなカンバンを作りたいか、児童たちはガーデンに行って考え、図工室で材料を見ながら話し合った。そして、作業は始まった。ガーデンにいるいろいろな生き物たち、ミミズ、アリ、クモ、ハチ、バッタ、ダンゴムシ、イモムシ・・・を粘度で作り、色を塗った。お菓子好きの児童には、白い粘度は小麦粉をこねるような感覚なのか、なぜかお菓子をいっぱい作りたがった。これは予想外のこと、美味しそうなショートケーキに巨大なアリが登ろうとしているアイデアにはみんな爆笑だった。子どもたちの自由自在に大人が触発されて、思い思いの発想で作り上げた1つのカンバンは、みんなの“ガーデン大好き”の気持ちをいっぱい込めた世界でたった1つの最高のカンバン=ガーデンサイン作りとなった。最後の仕上げ作業を残し、完成は次回に持ち越した。授業の最後は、みなで手をつなぎ、心を1つにした。

 そして、全員が結集した「虫さがしビンゴゲーム」では、虫博士の矢崎先生の案内で、草むらに、畑の土の中へ、野菜の葉っぱの裏に、表に、茎に、木の茂みにとあらゆるところに潜んでいる虫たちを探し出し、その虫たちの生態をとても面白く、矢崎先生は紹介してくれた。セミのオスとメスはどこで見分ける? クモ巣は三重構造になっている、トンボはなぜ尖ったところにとまる? ミミズは何を食べている? どっちが頭? どっちがお尻? 大人もついつい夢中になってしまうほど、虫の世界は知らない不思議がいっぱい。子どもたちは最後に、虫探しビンゴで集まった虫の数を数えた。なんと50種類以上もの虫が生きていることがわかった。虫がいることで、畑の野菜が守られていること、害虫という虫はいないこと、畑があるから虫の種類が多くなること、畑の野菜と虫は良い関係を作りながら、互いに協力しあって生きていることを学んだ1日となった。

 今回のみんなで作って、みんなで食べるランチは、野菜カレー。様々な野菜のトッピングでカレーをもっと美味しく、楽しく食べようと、自分のお皿に盛ったカレーの上を思い思いの野菜で飾りました。まるで絵を描くように。野菜が大の苦手の子どもたちでも、カラフルで楽しいカレーライスを残す子は一人もいない、完食! 子どもたちは、自分が関わった食べ物は大好き、嫌いなものでも食べちゃう、と話してくれました。

この日、子どもたちが学んだこと。
1、みんなで作ると色々なアイデアが浮かんでくる。
2、虫と野菜は助けながら生きている
3、畑(野菜)があるから虫の種類もたくさんいることがわかった。
4、みんなで料理をして、みんなで食べると、すごくおいしくて、たくさん食べられる。
5、食卓を綺麗に飾ったり、盛り付けを美しくすると、もっとおいしくなる。
6、自分が関わった食べ物は、嫌いなものでも食べちゃう。
7、困ったことは、相談するとみんなが助けてくれる。

























速報レポート1 「畑につながる野外教室プロジェクト2017 自然の中にあるクラスルームづくり」
速報レポート2
速報レポート3

プログラム検索に戻る