NO | 団体名 | 主な企画内容
|
3 |
小川原湖自然楽校(青森県) |
「小川原湖まるごとエコ・防災キャンプ」 自然体験を通して、災害時のもしもに備え、子どもたちと一緒に考えてみることができるキャンプ活動などをおこなう。 |
|
「小川原湖まるごとエコ・防災キャンプ」 [9/13-15]
日 時:
場 所:
参加者:
2008年9月13日(土)〜15日(月・祝)
根井団体活動センター、小川原湖、根井沼
子ども10名(+途中参加3名)、大人10名
<活動のねらい>
普段行っているキャンプとは考え方を変え、
身の回りにあるものを使って、環境に配慮しながら、もしもの時に備えた体験をすることにより、
子どもたちが本来持っている生きる力を育み、行動できる人間になれるのが目的。
<活動内容>
・ペットボトルで温水器製作、シャワー体験
・孟宗竹でマイ箸製作
・海水から塩作り
・空き缶で炊飯
・ドラム缶で五右衛門風呂
・牛乳からバター作り
・廃タイヤチューブでいかだを作り、浮島探検
・廃油からローソク作り
・空き缶でカレー作り
・空き缶でフライパン作り
・小川原湖でカヌー体験
・孟宗竹で流しソーメン etc
<9月13日・1日目>
09:45 根井団体活動センター集合・受付
10:00 開校式、オリエンテーション
10:30 温水器製作(ペットボトル温水器)
12:00 昼食
13:00 テント設営
13:30 食器製作:孟宗竹で箸と竹串製作
15:30 高瀬川放水路河口で海水採取、塩作り
18:00 夕食:たき火を熾し、空き缶で炊飯。ながいもすいとん。
19:00 ドラム缶風呂:ペットボトル温水器でシャワー体験
21:30 就寝
どこの家庭にでもあるものを使い、
使い捨てはせずに再利用できる形のキャンプにしました。
環境にだいぶ配慮しましたが
それはそのまま、もしもの時の災害に対処できることにつながります。
結果は当初の計画からなくなったものもありますが、
概ね目的を達成できました。
空き缶による炊飯や、孟宗竹による箸つくりなどは以前から体験していることですが
ペットボトル温水器や塩作りなどは、今回新たにチャレンジしたものです。
塩作りには2日間かかり、温水器は試行錯誤の末3日目でどうにか形になりました。
海から拾ってきたホッキ貝の貝殻はすぐ皿です。ドラム缶風呂などはそのまま防災の雰囲気です。
<9月14日・2日目>
06:30 起床
07:30 朝食:牛乳からバター作り。じゃがいもパン。
09:00 根井沼へ移動
09:30 廃タイヤチューブでいかだ作り、浮島探検
12:00 昼食:チキンラーメン、おにぎり。
14:30 廃油からろうそく作り
15:30 塩作り2日目(完成)
18:00 夕食:たき火を熾し、空き缶で炊飯。空き缶でカレー。
19:00 ドラム缶風呂
21:30 就寝
朝から雲ひとつ無い快晴。
近くの牧場から手に入れた牛乳でバターを作り、ジャガイモで作ったパンに塗って食べました。
塩が完成してなかったので市販の塩(海水で作った手作り)で味付けをしました。
ジャガイモは煮たものをつぶし、つなぎに片栗粉を入れました。
両面から焦げ目をつけるともちっとした食感のパンが出来上がり。
食後は廃タイヤチューブを使ったいかだで、根井沼にある浮島探検です。
タイヤチューブもここまで使われれば本望でしょう。
今年は大きく位置をずらした浮島ですが、子どもたちが乗っかると足元が見る見るうちに・・・・。
バター作りに使ったペットボトルを再利用し、廃てんぷら油でローソク作り。
今夜の食事は電気を消して作ったローソクの明かりで食べます。
ご飯は350ccの空き缶で炊きますが、カレーは500ccの空き缶で作ります。
前日の塩が完成していなかったのですが、煮詰めてしまったら鍋の底に見事な塩が出来ました。
ちょっと辛いですが見事に出来ました。ご飯に乗せてもとっても美味しかったです。
<9月15日・3日目>
06:30 起床
08:00 朝食:ナン、カレー、そぼろ。
09:30 小川原湖へ移動
10:00 小川原湖でカヌー体験
12:00 昼食:孟宗竹で流しソーメン
12:30 温水器シャワー
13:00 テント撤収、後片付け
14:00 ふりかえり
15:00 根井団体活動センター解散
今日も朝から雲ひとつ無い快晴。
朝食のナンにつけるひき肉のそぼろを空き缶利用のフライパンで炒めました。
素手では持てませんが、充分使えます。昨日できた塩で味付け、完璧な調味料です。
空き缶で作って残しておいたカレーも待っています。
小川原湖といえばやはりカヌー体験ということで、人力の体験をします。
息が合わないとなかなか思うように進めませんが、思いやりの心が大事です。
待ちに待った昼食は、孟宗竹を使った流しソーメン。大人から子どもまで皆で楽しみました。
締めくくりは温水器シャワー。
時間がまだ足りませんでしたが、それなりに温かくなっていて、これも今後充分使えます。
ドラム缶風呂と併用すればより一層の効果が上がると思います。
<評価・反省>
3日間を通して、活動スタッフと食事スタッフのおかげで、子どもたちがのびのび体験できました。
今回の体験は、子どもたちに考え方が伝わり、自分から進んで考えて行動できる足がかりになればいいと思っています。その中で、新たな発見をしたことがあったりしたみたいでした。
ものの見方や考え方は人それぞれで、
自分の話を聞いてもらおうとしたら、まず人の話を聞かなくては誰も相手にしてくれません。
キャンプの場はそういう心を育む場でもあるのです。
エコを考えるのに取り立てて深く考えることはありません。
まず身近なところにあるものを使ってもかなりのことが出来ます。
それはそのままもしもの場合に充分対処できます。まずは行動してみましょう。
野外活動の基本は子どもたちに生きる力を育むことです。
それを良くも悪くもするのは私たち大人の責任です。
参加してくれた子どもたちありがとう。活動にスタッフとして関わってくれた大人たちありがとう。
■別年度のレポート
2017年度 小川原湖冒険キャンプ・自作カヌーで小川原湖横断! 実施レポート
2013年度 2013夏冒険キャンプ 実施レポート
プログラム検索に戻る