NO団体名主な企画内容
20 NPO法人 浅間山麓国際自然学校(長野県) 「浅間山子ども自然教室」
外来種のハルザキヤマガラシやフランスギクの除去とそれを利用した草木染の体験。さらに、高山蝶ミヤマモンキチョウの生態観察と保護などの活動を、通年でおこなう。

「浅間山子ども自然教室」 田んぼの生き物調査隊 [9/28]

日  時:
場  所:
参加者:
2008年9月28日(日)
宇坪入の棚田(長野県小諸市)
親子7名
 <レポート>

今回イベントを開催したのは宇坪入の棚田という場所です。
そこは日本棚田百選に選定されていますが、現在耕作放棄地が増えてきています。
そこで、当自然学校でその一区画をお借りして整備や今年から田植えなどを行っています。
当日は小諸市在住で3組7名の小学生の親子の参加がありました。

集合後、早速棚田に移動し生き物の採集と観察を開始しました。
棚田では前回同様エリアを分けて出現する生き物を調査しました。

空のエリアでは、ミヤマアカネ、コノシメトンボなどの赤トンボの仲間、
シジミチョウの仲間やキイロスズメバチ、トビなど10種類。
草地のエリアでは、アマガエル、コバネイナゴ、ショウリョウバッタ、ヒナバッタ、オオカマキリ、
コオロギ、ハナムグリなど13種類。
小川のエリアでは、マツモムシやサワガニ、ゲンゴロウ、コオイムシ、ミズカマキリ、ホトケドジョウなど11種類。
田んぼのエリアでは数日前に水を抜いたばかりでしたが、ヤゴ、タイコウチ、ガムシなどが9種類。
その他では、クワの木にキボシカミキリを確認しました。

また動物以外ではヤマハッカ、セリ、ナギナタコウジュなど香りが特徴の植物を探したり、
イチョウウキゴケという絶滅危惧種に指定されているコケなどを観察したりしました。
尚、捕まえた生き物は観察終了後、捕まえた場所に全員で放しました。

最後にまとめとして棚田はただ単にお米を生産するだけの場所ではなく、多種多様な生き物の生息地であり
大雨の時にはダムの役割も担っていることや、
今は荒れている棚田が増えてきているけど、だんだんその価値が見直されてきていることなどの話をしました。

田んぼ1年目のこの年にどんな生き物がいるかを確認したことにより(正式に環境アセスメントも行っております)
2年目、3年目と今後この周辺の生物相がどう移り変わっていくか非常に楽しみです。
またそれをこの地域に住む子供や大人の方と共有していけたらいいなと思います。


 なんかいないかなぁ/バイバイまたね☆/草地にて探索中
 <参加者の感想>

・こんなに多くの生き物がいるとは思わなかった。
・ホトケドジョウやイチョウウキゴケなど希少な生き物を見ることが出来て良かった。
 こんな所でずっと生き続けてきたなんてすごいと思った。
・バッタとかカエルを手で捕まえたのが楽しかった。



浅間山子ども自然教室 実施レポート(1)
浅間山子ども自然教室 実施レポート(2)
浅間山子ども自然教室 実施レポート(3)
浅間山子ども自然教室 実施レポート(4)
浅間山子ども自然教室 実施レポート(5)
浅間山子ども自然教室 実施レポート(6)
浅間山子ども自然教室 実施レポート(7)

■別年度のレポート
2007年度 浅間山子ども自然教室 実施レポート
2006年度 アサマスタークロスウォーク 実施レポート

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