NO団体名主な企画内容
17 上越教育大学付属小学校(新潟県) 「創造活動「あじわいキャンピング」」
仲間と地域のキャンプ場を巡りながら、季節や各地の魅力とともに変わるキャンプをあじわい、仲間や地域とのかかわりをひろげていく活動。地域の魅力をあじわい「キャンプのまち」として上越のPRも行う。

速報レポート3

活動期間 令和3年9月9日~9月30日
活動場所 上越教育大学附属小学校校庭
参加人数 上越教育大学附属小学校3年2組児童35名
     国立妙高青少年自然の家 企画始動専門職付 蟹江摩耶(達人 かにかに)
     学生ボランティア4名
     保護者サポーター3名
創造活動の概要

[火起こしポスター完成!]
 国語科と社会科で実施する「キャンプeye」という創造活動「あじわいキャンピング」と関連付けてた単元で取り組んできた、火起こしポスターがいよいよ完成した。「火起こしをしたことがない人が見たときに、火起こしをしてみたいと思うようなポスター」というねらいをもってつくったポスターは、35人一人一人があじわいキャンピングであじわった、そして溜めてきた火起こしの楽しさがあふれ出るポスターととなった。


子どもがつくったポスターの一部






 作成後、大きな話題となっているのが、「掲示場所」と「イベント」の2つであり、掲示場所については、校内だけではポスターをつくった目的に適していないと掲示場所の範囲を広げている。また、火起こしの楽しさを伝えるには、実際に火起こしをするイベントをしたほうがよいという意見から、イベントの計画が必要となり、子どもからは「大忙しだ」という喜びの声が聞こえてきた。




[第3回キャンプ場巡り:キューピットバレイキャンプ場]
 2学期最初のキャンプ場巡りは、上越市安塚区にあるキューピットバレイキャンプ場となり、子どもはキューピットバレイキャンプ場では、どんなことがあじわえるのか期待していた。
 9月24日、キューピットバレイキャンプ場に着くと、子どもは広く、ふかふかな芝生に喜び、思いっきり走り回ったり、寝転んだりした。




 また、ヤマボウシという食べることができる木の実が落ちていることを、共にキャンプ場巡りをするキャンプの達人かにかにから教えてもらうと、興味津々に食べ始めた。「マンゴーみたい」「桃みたい」など、普段行くスーパーマーケットでは売っていない自然の恵みをあじわった。




 キャンプ飯も、今回は更にレベルアップ。ドリアに、リゾットに、うどんに、、フルーツサンドに、ベーコンエッグ。さらには、とことんインスタント食品をキャンプ飯に改良することにこだわる子ども。キャンプ場の違いに関係なく、やはりキャンプ飯はキャンプの醍醐味であることが子どもの姿から伝わってくる。もちろん、自分で起こした火で、サバイバルナイフで材料を木ってのキャンプ飯づくり。





 キャンプ飯をつくったら、キューピットバレイキャンプ場の魅力の一つである「温泉」に出発。キャンプ場から徒歩15分で行ける雪だるま温泉に行き、キャンプで汗だくになった、そして少し疲れた体を癒やしに行った。
 キューピットバレイキャンプ場であじわったことを聞くと、子どもは大興奮で話し始めた。そして、次はどこのキャンプ場を巡るか、期待を膨らませていた。




[これってあじキャンなのか]
 ある日のあじわいキャンピングが終わると、数名の子どもが「穴を掘っている人がいる。危ない」と訴えてきた。そこで、あじわいキャンピングの活動場所の一つとしている丸池で、そしてそもそもあじわいキャンピングの活動としてされることについてあじキャントークをした。
 子どもからは、穴を掘ることの危険性などから反対意見が多数出された。穴掘りをする中で、木の根が削られることを見ていた子どもが、「自然を傷つけてまですることはあじキャンじゃない」と強く主張した。また、背面に貼られている活動の写真を指し、「自然があるから、ハンモックだって、雨ふらしだってできるんじゃん」と憤りとも取れる子どもの主張が続いた。一方で、穴を掘るということの理由も聞くべきだとされた。けんかにも見える子どもたちの様々な価値観がぶつかり合いの中、ある子どもが「大好きなあじキャンだから真剣に話す」と言った。学校でのあじわいキャンピング、いろいろなキャンプ場を巡るあじわいキャンピング、キャンプの魅力を発信していくあじわいキャンピング、様々な活動を通して、キャンプと向き合っている子どもだからこそ出た言葉である。その言葉が学級に出たとき、子どもたちは自らのあじわいキャンピングでの姿を見つめ直し、考えを深めていった。
 穴掘りから、前日の活動から火起こしを安全に行う上でのルールについても話題になった。絶対にけがを出さないためにも、大好きなあじわいキャンピングをするためにも、全員が真剣に考え、意見を主張する。「あじキャン○○用心」をつくり、安全なあじわいキャンピングを子どもと担任が共につくっていくことを確認する時間となった。





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