NO団体名主な企画内容
39 菊炭友の会(兵庫県) 「牧の台小学校「里山体験学習 -クヌギを通して里山を知る-」」
川西市の「黒川・桜の森」でコナラとクヌギを通して、自然への関心を高める自然体験活動。クヌギの植樹、里山の観察、里山の手入れなどをおこなう。

「里山体験学習 −クヌギを通して里山を知る−」 クヌギの成長を体験する [6/13]

日  時:
場  所:
参加者:
2008年6月13日(金)8:30〜14:00
牧の台小学校校庭〜川西市黒川・桜の森
児童82名、教師4名、保護者10名、見学者4名、指導者13名(菊炭友の会)
 <活動の背景>

兵庫県川西市北部では気候と土壌に恵まれ、良質のクヌギが育ち
茶道になくてはならぬ高級炭、菊炭が今も焼き続けられている。
クヌギは萌芽再生と言って、伐採後も切り株から新芽が再生するために
植林の必要がない。
そして伐採後7〜10年でお茶炭として焼くのに適当な太さに育つ。
従ってクヌギ林は7〜10年周期で輪伐され、
その伐採跡がパッチワーク状に見られるのが本来の里山風景ということで、
日本一の里山とも言われている。
しかし、クヌギ林以外は全国の例に洩れず荒れ放題の里山放置林となっている。
児童にとって最も身近にある自然である里山を、
その主樹であるクヌギを通して体験する企画を立てた。
大きく3部構成になっている。
第1部はクヌギを育て、成長の各過程を体験することに主眼をおいた。
第2部は里山での植物の生存競争を観察する。
第3部は里山と人の関係を知り、郷土の名産菊炭をはじめ里山の恵みを味わう計画を組んだ。

(発芽後1ヶ月のクヌギ苗/背丈3mの笹藪を植樹用地/学校から桜の森へ)

平成16年の秋、牧の台緑の少年団がクヌギのドングリを拾い、校庭に苗床をつくり植えた。
3年経ち山に移植しても良いくらいの大きさに育った。
クヌギの苗木を掘り出し、児童2人に1本の割でバケツに入れ黒川・桜の森に運んだ。
掘り出した跡地には、昨年3年生(現4年生)が桜の森でドングリを拾い
今の1年生が3年生になった時、里山に植樹出来るように植木鉢に植えた苗をビニールポットに移し替え植えた。
こうして苗は先輩から後輩に引き継がれる。
一方、桜の森では背丈3mの笹藪0.2haを菊炭友の会のメンバーが昨年中に植樹用地として切り開いた。

 <桜の森での植樹プログラム>

植樹の方法を教わり、二人で1本、保護者も含めて合計48本の植樹を完了。
事前に穴掘り等下準備はできていた。
植樹後、全員でバケツリレーをして水やりをした。これが、大人を含めて大変な人気。

(植樹方法を教わる/二人で仲良く1本/植樹後、全員でバケツリレー)
 <クヌギの成長過程の観察>

植樹したクヌギの成長を考える。

・クヌギの苗の育て方 1.クヌギのドングリは10月中旬過ぎから落ち始める。 2.森の中では草の陰に隠れて見つけにくい。道に面したクヌギを見つけ、道に落ちたものを拾う。 3.拾ってから3昼夜位、水に浸けておく。虫退治。 4.その後、直植え(植木鉢でも良い)する。土の上にドングリはタテにではなくヨコに置き指先で軽く押し込む。ドングリが隠れる程度。雨がかかる所であれば自然に任せ水やりなど必要ない。藁が有れば、被せておくと乾燥から守れる。 5.4月末頃から発芽し始める。 6.7月頃には、苗を掘り出しビニールポットに植え替える。 (この作業は、根が地下深く入り掘りだす時に困らないようにするため) 7.3年間位苗床で育てた後、山に移植する。

(//)
 <カブトムシの話>

桜の森で幼虫を見つけていたが当日は蛹になっており、児童には写真での説明に終わった。 人気者だけありカブトムシには詳しい児童がいる。 桜の森でのプログラムを終了、保護者の先導で昼食場所の黒川公民館へ移動。

(カブトムシの幼虫/クヌギに集まる昆虫で最大の人気者の話/里山風景を見ながら移動)


牧の台小学校「里山体験学習 -クヌギを通して里山を知る-」 実施レポート(1)
牧の台小学校「里山体験学習 -クヌギを通して里山を知る-」 実施レポート(2)
牧の台小学校「里山体験学習 -クヌギを通して里山を知る-」 実施レポート(3)

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