NO団体名主な企画内容
39 菊炭友の会(兵庫県) 「牧の台小学校「里山体験学習 -クヌギを通して里山を知る-」」
川西市の「黒川・桜の森」でコナラとクヌギを通して、自然への関心を高める自然体験活動。クヌギの植樹、里山の観察、里山の手入れなどをおこなう。

「里山体験学習 −クヌギを通して里山を知る−」 里山での植物の生存競争を観察する [7/11]

日  時:
場  所:
参加者:
2008年7月11日(金)9:00〜14:00
川西市黒川・桜の森
児童82名、教師4名、保護者7名、指導者11名(菊炭友の会)
 <活動の背景>

地球上の動物は植物に養われている。
それは光合成に始まる。
そのために 見えない地下では根を張り巡らせ水分を、
地上では枝や蔓を伸ばし日光の獲得競争が行われている。

このことが、人が手を入れるのを止め放置された里山を荒れ放題にし
生物多様性でも二酸化炭素の吸収力においても問題を引き起こしている。
一度人の手が入った自然は、
人の手を入れ続けないと荒れてしまうことを感じてくれると良いが・・・。

 <除草作業>

先月植樹したクヌギ。
その時には周りには背の高い草はなかった。
今日は沢山の草に埋もれてクヌギの姿が見つけにくい。
同じ植物でも成長の速度に違いがあること、
他のものに遮られて日光が当たらなくなると植物は体の養分を作れなくなり死んでしまうこと。
そのようなことを考えながら草取りをさせたかった。
道具は笹刈り用には剪定バサミ、その他の草用には移植ゴテ、大人には鎌を用意。
お母さん方は都会育ちの方達ばかりかな〜、鎌は敬遠された。
剪定バサミは小さめの物だったが、両手で使おうとする児童が多かった。ハサミを使う機会が少ないのかな。
1クラス30分。3クラス終了時には草に埋もれていたクヌギが嬉しそうに姿を現した。

(方法の説明/二人で力を合わせて/クヌギが姿を現した)
 <森の観察・植物の生存競争(光の争奪戦)>

森の悪役?蔓の観察。「ぶら下がって遊んだら駄目?」と子供たち。
炭焼窯跡も観察。「何故山の中に窯を作ったのか?」炭は原木の五分の一の重さになることを知り納得。

(炭焼窯跡/樹齢60年のクヌギ林で昆虫探し/クワガタ〜!さすが凄い人気)
 <クヌギの樹液に集まる昆虫観察(植物と動物の関係)>

自然への親しみを深めるために
児童の大好きな昆虫との出会いを目論んだが、未だ時期として早すぎた。
しかし辛うじて、コクワガタ、ノコギリクワガタとの出会いがありホットした。
そして、奇跡とも思えることが起こった。
菊炭友の会のメンバーがこの桜の森で2年間、
会いたくて会えなかった国蝶・オオムラサキに出会った〜!
クヌギとエノキが共にある所にはオオムラサキが生息すると聞き
また越冬中のオオムラサキの幼虫は確認できていたが
成虫には出会えなかった。
児童の喜ぶ甲虫の代わりに森の神が寄こしてくれた
と、思いたくなるような出来事であった。
羽化して間もなかったのか、飛び立たずにしっかり楽しませてくれた。
しかし子供たちにとっては、クワガタやカブトムシの方が良かったようだ。



牧の台小学校「里山体験学習 -クヌギを通して里山を知る-」 実施レポート(1)
牧の台小学校「里山体験学習 -クヌギを通して里山を知る-」 実施レポート(2)
牧の台小学校「里山体験学習 -クヌギを通して里山を知る-」 実施レポート(3)

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