NO団体名主な企画内容
4 仙台市立岡田小学校(宮城県) 「仙台岡田新浜ハマヒルガオプロジェクト」
地域の方々と協働し、海岸で採取した海浜植物の種子から苗を育て、災害危険区域となった海辺に植栽、海浜植物群落の復元を目指す。活動を通して、防災と復興、環境保護について学び、自分たちにできることは何かを考える活動。 ※ハマヒルガオの花言葉は「きずな」

速報レポート1 【ハマヒルガオプロジェクト第1弾】海辺の観察会

活動日: 2023年6月2日(金)
活動場所: 仙台市 深沼海岸 岡田新浜エリア
参加人数: 小学5・6年生48人 / 教員3人 / 指導者4人 / 合計55人
活動内容

「待ちに待った観察会!」 
 3月に卒業直前の6年生から、10種類の海辺の植物について教えてもらった、現5・6年生。4月からこの日を楽しみにしていました。

 実は、教わったことをもとに、さらに歴代の先輩たちが作った図鑑や資料を使って調べ学習も行って、6年生が4月に「海浜植物新聞」を作成しました。そしてそれを、最寄り駅である荒井駅に併設されている「3・11メモリアル交流館」に、5月の1か月間掲示させていただきました。感想ノートに、北は北海道、南は大阪まで、幅広い地域の方々から励ましの言葉をいただきました。




 楽しみにしていた観察会。始めに、北海道の市民団体「北の里浜 花のかけはしネットワーク」の方を講師にお迎えし、東日本大震災の津波によってすべて流されてしまったはずの岡田新浜の海浜植物が3か月後に海辺に咲いたこと、その後の防潮堤工事によって埋められてしまうはずの海浜植物が工事の変更によって守られたことなど、震災復興と関連付けながら「植物が岡田新浜に残った奇跡」について教えていただきました。



 その後、岡田新浜に移動しての観察会。海辺には、震災の爪痕が今でも残っています。
 残念ながら雨が降ってしまいましたが、みんなで一生懸命海浜植物を探しました。今回は、今までなかなか見つけられなかったコウボウシバが群生している場所を発見し、みんなで大興奮!その後も次々と教わった植物を探し、全部で9種類見つけることができました。




 「海浜植物は、どのように砂浜で水を得ているのだろう?」 
 そんな疑問を持った児童が、根に秘密があるのではないかと砂浜を掘り始めました。
 「根っこがすごく長いよ!」「下の方が湿っている!」
 実際に観察することで疑問が見つかり、疑問を解決することでさらに疑問が出てきたようです。
 今回児童が見つけてきた疑問を解決しながら、学校の財産となっている図鑑や資料をさらに発展させていきたいと思います。




 雨と風が強くなってきたので、活動予定時間を1時間半も残し、たくさんのハマヒルガオに見送られて学校に戻りました。



 学校に戻ると、講師の先生方が学年ごとに特別授業をしてくださることになりました。実際に花を使い、先輩たちも知らなかった話を次々としてくださったので、児童は普段の授業の何倍も真剣に聞いていました。授業が終わると、今日見つけた疑問や調べ学習で出てきた疑問を先生方にどんどん質問していました。




子どもたちの感想

「楽しみにしていたのに、雨が降って少ししか観察できなくて、残念でした。それでも、7種類見つけることができてうれしかったです。雨が降って残念だったけど、おかげで講師の先生から今まで知らなかったことをたくさん教えてもらえたので、よかったです。海浜植物にますます興味が出てきました。」(6年生女子)
「砂をほってみたら、根っこが長くてびっくりしました。もっとほってみると、根っこが下だけじゃなくて横にものびていて、まわりの花がみんなつながっていました。どうして根っこがこんなに長いのか、調べてみたいです。」(5年生女子)
「きれいな花がたくさんさいていました。砂浜に花がさいているのを見るのは初めてだったので、感動しました。砂には養分がなさそうなのに、どうして植物が育つのかふしぎでした。」(5年生男子)



速報レポート1 【ハマヒルガオプロジェクト第1弾】海辺の観察会
速報レポート2 【ハマヒルガオプロジェクト第2弾】苗の植え替え会
速報レポート3 【ハマヒルガオプロジェクト第3弾】海辺への植栽

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