NO団体名主な企画内容
4 仙台市立岡田小学校(宮城県) 「仙台岡田新浜ハマヒルガオプロジェクト」
地域の方々と協働し、海岸で採取した海浜植物の種子から苗を育て、災害危険区域となった海辺に植栽、海浜植物群落の復元を目指す。活動を通して、防災と復興、環境保護について学び、自分たちにできることは何かを考える活動。 ※ハマヒルガオの花言葉は「きずな」

速報レポート2 【ハマヒルガオプロジェクト第2弾】苗の植え替え会

活動日: 2023年6月30日(金)
活動場所: 仙台市立岡田小学校 昇降口前
参加人数: 小学5・6年生49人 / 教員2人 / 指導者5人 / 合計56人
活動内容

「元気に育て、岡田の苗!」 
 昨年の10月に、岡田新浜の海岸で、学校で学習している10種類の海浜植物の種を6年生が採種し、翌11月にそれを引き継いだ現5・6年生が種まきしました。
 海浜植物の種は、普段砂浜という過酷な環境で発芽しているからか、普通に種をまいても発芽しないものが多いのです。そもそも種を採種するためには、海浜植物の知識が十分にないとできません。だから、10種類すべての種を採種し、全種類発芽させることは、とても難しく、まだ1度も成功していません。
 今度こそと、種がかたいものは表面を紙やすりで削って水を吸収しやすくしてみたり、風で飛ばされた砂で種が深く埋まってしまうという砂浜に近い環境にするために種を深く埋めてみたりと、いろいろな工夫をしてみました。





 3月下旬、次々と発芽し始め、9種類が発芽しました。発芽の種類、発芽数ともに過去最高!しかも、今までなかなか発芽しなかった、種のかたいハマエンドウや種の小さいウンランがたくさん発芽しました。種まきの工夫が成功し、児童は喜び、そして興奮していました。
 しかし、発芽させることが目的ではありません。このプロジェクトの目的は、津波に負けず生き残った岡田新浜の海浜植物を増やすこと、つまり、海辺の植物の復興です。そのために、発芽したものを「海辺に植栽できる苗に育てる」必要があるのです。




 そのために、植え替えを行います。まずは、講師の先生からやり方を教わります。今年は過去最高の発芽数です。当然、児童は「今年は、植える苗の数も過去最高を目指すぞ!」とはりきっています。先生の作業を見る目からみんなのやる気が伝わってきます。



 「育苗箱」で発芽させたものを、1株ずつ「育苗ポット」に移していきます。根を痛めてしまうと育たないので、丁寧に慎重に1株ずつ分けていきます。それを育苗ポットに土と一緒に入れてできあがりです。数が多いのでとても大変でしたが、今回は、なんと、49人の児童で約1,100個も作ることができました。1人当たり約22個です。みんなよく頑張りました!




 後は、10月にこの1株1株を海辺に植栽できるように、しっかり育てていくのですが、例年、半分くらい枯れてしまいます。理由は、夏の暑さなのか、肥料不足なのか、水やりを怠っているからなのか、よく分かっていません。これも、今年は、置く場所や肥料、水を与える量など、理科で学んだ方法を生かして実験や観察をして確かめてみようと思います。
 今回も講師の先生方、ありがとうございました!




子どもたちの感想

「今年はたくさん発芽したので、苗の植えかえが大変でした。でも、苗もたくさんできてうれしくなりました。苗をちゃんと育てて、10月にたくさん苗を植えたいです。種まきの時に、ハマヒルガオやハマエンドウの種をやすりでけずったから、たくさん発芽したのだと思います。」(6年生男子)
「苗が1,100個もできてびっくりしました。昨年は夏に苗がたくさんかれてしまったので、今年は苗をきちんと育てたいです。そのために、水やりを進んでしようと思います。」(6年生女子)
「根っこをほどくのがむずかしかったです。ウンランはどこまでが1かぶなのか分かりづらかったけど、根っこを見つけながらやったら、ちょっと分かるようになりました。植物の根っこをこんなにしんけんに見たのははじめてだったので、おもしろかったです。」(5年生男子)



速報レポート1 【ハマヒルガオプロジェクト第1弾】海辺の観察会
速報レポート2 【ハマヒルガオプロジェクト第2弾】苗の植え替え会
速報レポート3 【ハマヒルガオプロジェクト第3弾】海辺への植栽

プログラム検索に戻る