NO団体名主な企画内容
4 仙台市立岡田小学校(宮城県) 「仙台岡田新浜ハマヒルガオプロジェクト」
地域の方々と協働し、海岸で採取した海浜植物の種子から苗を育て、災害危険区域となった海辺に植栽、海浜植物群落の復元を目指す。活動を通して、防災と復興、環境保護について学び、自分たちにできることは何かを考える活動。 ※ハマヒルガオの花言葉は「きずな」

速報レポート3 【ハマヒルガオプロジェクト第3弾】海辺への植栽

活動日: 2023年10月20日(金)
活動場所: 仙台市 深沼海岸 岡田新浜エリア
参加人数: 小学5・6年生48人 / 教員3人 / 指導者4人
活動内容

「岡田の海辺を 震災前より 花いっぱいに!」

(これまでの活動)
 仙台市から、「海岸の魅力を発信するシンポジウムで、学習成果を発表しませんか?」とお声がけいただきました。夏休み明けすぐというハードな日程で夏休み中に準備しなければならないにもかかわらず、6年生女子7名が(海浜植物を多くの人に知ってもらえるチャンスだ!)と意欲を示し、発表することになりました。

 夏休み期間に、ジャムボードを利用して在宅で発表内容の打ち合わせを進めました。時には暑い中、学校に集まって対面での打ち合わせも行いました。やはり、小学生にとって、対面での話し合いの方が有効で、まとまらなかったことが次々に決まっていきます。
 発表内容や分担が決まると、またしばらく、在宅で各自練習することになりました。2週間後のお盆明けに、学校に集まって発表の練習を行いました。全員がしっかり練習をしてきたので、1日で仕上がりました。そうなると、(さらによい発表にしたい!)と、いろいろなアイデアが浮かんできます。始めにショートコントをして、楽しく発表を聞いてもらえるようにしたり、見ている人が飽きないように動きのある発表にしたりと、どんどん発表が『お客様目線』を意識したものに変わっていきます。結局3日練習して、全員が自信を持って発表できるものになりました。

 8月26日(土)当日は、リハーサルを1回させていただきましたが、とてもうまくできました。スタッフの方に褒めていただき、ますます自信を高めていました。会場には、自分たちが作った新聞も掲示していただきました。
本番では、会場で見ていた100名のお客様から大きな拍手とお褒めの言葉をいただきました。「うまくできてよかった。」というほっとした気持ちと「多くの人に海浜植物のことを知ってもらえた。」という達成感に包まれながら、その後もシンポジウムで大人を相手に自分の考えを述べている姿に、大きな成長を感じました。

 10月20日(金)、昨年の11月の種まきから1年かけて育ててきた苗を、いよいよ海辺に植えます。6月に1,100株の苗を作りましたが、残念ながら、苗作りで根っこを傷つけてしまったり、夏の暑さと雨不足の対策が十分にできていなかったりしたために半分が枯れてしまい、実際に植えられる苗が552株になってしまいました。 
それでも、1人あたり約11株と今までで最高の数です。これを、どのように植えたら効果的に花を増やせるか、今までの学習をもとに考えます。「風に強いコウボウムギを海の近くに植えて風よけにしよう」「生存競争に弱いウンランは他の植物が生えていないところにしよう」など、海浜植物の特徴や海浜植物の分布を話し合いあったり、講師の先生方にアドバイスをいただいたりしながら苗を植えていきます。この552株のが、成長して花を咲かせたり種を作ったりしながら、海辺に来た人の楽しみや海浜植物の復興につながってくれることを願って、丁寧に植えていました。





 植栽後は、来年度の活動のための種を拾います。6年生は、今回の活動でハマヒルガオプロジェクトから引退となります。そして、11月の種まきからは、新しく4年生が加わります。6年生たちは「後輩たちによりよい活動をしてほしい」と思いをこめて、たくさんの種類・の種を懸命に探します。5・6年生が一緒に種を探しながら、種拾いのこつをアドバイスしている様子も見られました。5年生は、そんな6年生の姿を見て、「来年度は自分たちの番だ」と気持ちを高めます。このようにして、「岡田小学校のハマヒルガオプロジェクト」は受け継がれ、少しずつ進化してきました。 
 今年度は、多くの苗を作ることができ、その苗を受ける場所を子どもたちが考えました。防潮堤のすきまに植えている人もいました。来年度は、どのように活動を進化していけるか、楽しみです。







 種を拾った後、最後に海辺のごみを拾います。誰かが海辺に捨てたのではなく、海から流れ着いたプラスチックごみがほとんどです。マイクロプラスチックがの動物の生活環境を破壊していることが、このことからも推測できます。海浜植物の生息環境を守るためにも、ハマヒルガオプロジェクトでは、今後も海辺のごみ拾いを続けていこうと考えています。



 町内会や講師の方々など、多くの人々に支えていただきながら、この活動を続けてきました。この活動を通して、「海辺の魅力」を人々に伝え、「いろいろな人の輪」を作り、「地域の復興の象徴」として地域を元気にしていきたいと思います。
今回の活動の最後に、2年間ハマヒルガオプロジェクトに取り組んだ6年生が、講師の方から修了証をいただきました。2年間で実践したこと、学んだことを、小学生だけの取組に留めることなく、これからも「震災からの復興」「環境の保護」「地域貢献」につなげてくれることを期待します。




子どもたちの感想

「とうとうハマヒルガオプロジェクトが終わってしまいました。2年間続けたこの活動で、海浜植物にくわしくなることができてよかったと思っています。人間と自然の共存のことや震災からの復興のことを学習していくうちに、地域のことをもっと知りたいと思うようになりました。」(6年生男子)
「浜辺に行って、12年前の津波でここは砂しかなくなったと想像してみたら、今はずいぶん植物が増えたんだなとうれしくなりました。自分はこの2年間で植物の復興に少し貢献できたと思うとほこらしい気分になりました。下学年の子に浜辺の花について伝え、この活動を後輩たちに受け継いでいってほしいと思います。」(6年生女子)
「講師の先生方や町内会など多くの人たちがこの活動を支えてくれているので、自分の地域の一員としてその方々との関わりを大切にしたい。」(6年生女子)
「ハマヒルガオプロジェクトで行っている活動をもっと地域の人に知ってもらい、地域の人たちが「復興しているな」と感じてくれるようにしたい。」(6年生男子)
「一人一人が自分のテーマを決めて取り組み、自分たちができなかったことを、後輩たちにやってもらって、活動をさらに発展させてほしい。」(6年生女子)



速報レポート1 【ハマヒルガオプロジェクト第1弾】海辺の観察会
速報レポート2 【ハマヒルガオプロジェクト第2弾】苗の植え替え会
速報レポート3 【ハマヒルガオプロジェクト第3弾】海辺への植栽

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