NO団体名主な企画内容
39 NPO法人 南紀こどもステーション(和歌山県) 「人としてのねっこを育てる自然体験プログラム「熊楠塾(くまぐすじゅく)」」
世界に誇る紀南地方の自然の中で、生物採集や観察、奇岩群の観察、植物や昆虫の観察、ザリガニ釣り、ウミガメの卵を見つけ観察などを行う。これらの活動を通して、多くの生態系や生命に触れ、自然・命を大切にする気持ち、相手を思いやる心、工夫して生き抜く力などを育てる活動。

速報レポート3 アカウミガメ有数の産卵地「千里の浜」で卵をみつけよう

活動日: 2023年 10月 21日(土)
活動場所: 和歌山県みなべ町山内259-2みなべ町千里ウミガメ館と千里の浜
参加人数: 小中学生3人/幼児1人 / 大人10人 / 指導者2人と調査員4人 / 合計 20人
活動内容

 「熊楠塾」は、和歌山県の偉人で、博物学者・生物学者・民俗学者であり、歩く百科事典と呼ばれた「南方熊楠」から名付けました。熊楠の思いを受け継いで自然を大切にし、自然から学ぶ取り組みです。

 第3回「熊楠塾」は、アカウミガメの産卵地である千里の浜で、「ウミガメの卵を見つけよう」でした。
 まずは千里ウミガメ館で種類や生態、どのように産卵するか、子ガメは孵化してからどうするのか等学びました。北太平洋全体に広く分布しているアカウミガメですが、産卵するのは日本の砂浜だけで、千里の浜はその中で有数の産卵地であると教わりました。浜が暗く砂がきれいで、外敵があまりいないということで選ばれているのではとのこと。ピンポン玉のような卵を一度に100個程産むが孵化率はそれほど高くなく減少していること、孵卵温度で性別が決まり、温暖化の影響でメスが多くなっている事(オスの減少)、砂浜の減少や漁業の網に入り混獲される、ビニールゴミを間違って食べる等で、ウミガメは減っていると学びました。孵化した子ガメは卵の栄養を少しだけお腹につけて沖まで泳ぎ、黒潮にのってメキシコ近くまでいくと聞いて、皆驚いていました。





 私達が住む近くに、このような貴重な浜があることを、参加者は皆初めて知り、浜で実際に穴を掘ってみたり(母ガメは後ろ足で50センチの穴を掘る)、調査員の皆さんが卵を掘り出すところを観察させてもらい、卵にも触れました。120個ある卵のうち孵化したのは16個で、意外と少ないと皆感じたようでした。子ガメになっているのに亡くなっているのもありました。
 途中、水分補給の声掛けをし、親だけでなくサポーターもついて子ども達の安全を確保しました。









子どもたちの感想

 「学ぶことが多くてとても楽しかった」「実際に卵を見れてカメの帰る海を守っていかなければならないと強く感じた」「命が育つ大変さを学べて良かった」「卵のカラは思ったよりすこしやわらかかった。さわれて良かった」「ずっとウミガメが帰ってきて卵を産める浜であれば良いな」「来年も来たい」等々



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