NO団体名主な企画内容
49 沖縄県渡嘉敷村立 阿波連小学校(沖縄県) 「飛び出せ チャレンジ あはりっ子ーふるさとの 海と もっとなかよくなろうー」
地元の海を守るためサンゴの植え付けや地域清掃、1キロの遠泳や海辺の生物の観察会、水難救助訓練など、地域の自然を活用した海の体験活動を展開。

実施レポート3 【植え付けサンゴの観察会】

実施日 7月21日(水) 8:15~10:30
場 所 阿波連港より船で10分の海岸(浅瀬)
参加者 阿波連小学校児童5・6年生(7名)/引率職員(4名)
概 要

 平成20年度に植え付けをしたサンゴの生育状況を確認するための観察会を実施。自分たちで阿波連の海にサンゴを育てることを通して、阿波連の海に、より一層愛着を感じ、渡嘉敷の環境を守り育てる態度を育成することをねらいとしています。
 普段からよく泳いでいる阿波連の海で、見慣れているサンゴ。いつもは何気なく見ているだけのサンゴですが、観察会では、潜って大きさを確かめたり、サンゴの間を泳ぐ色とりどりの魚たちをじっと観察したりして、その成長を喜んでいました。
 今回は、2年生保護者に船を出していただき、保護者OBに観察協力をしていただきました。渡嘉敷の海で働き、その海を守る大人たち(保護者)と触れ合い、植え付けたサンゴの生育状況を自分の目で確かめることで、一人一人がいろいろなことを感じとった観察会となりました。

活動内容

(1)観察会の説明
 出発前に、観察会の説明がありました。教務の尚也先生が、平成20年度 に植え付けした時のサンゴの写真を見せて、
 「どうなってると思う?」
 と問いかけると、子ども達が、
 「大きくなってるはず。」
 「まだ2年しか経ってないから、少しだけ大きくなってるかも。」
 「でも、ちゃんと育ってるか心配・・・。」
 などの声があがりました。
 さて、どうなっているか、いざ出発です。

(2)保護者ボランティアの紹介&出港
 港にて、教務の先生から、観察会の保護者ボランティアの紹介がありました。2年生保護者に船を出していただき、保護者OBに観察協力をしていただくことを話すと、みんなリラックスムード。普段から、いろいろな行事のボランティアや、休日の遊びまで一緒に付き合ってくださる保護者の方々なので、信頼関係もバッチリです。
 慣れた方々ですが、挨拶はいつでもきちんと。6年生の挨拶の後、全員でしっかりと「よろしくお願いします!」と伝えました。改まってお願いされて、ちょっと照れくさそうな保護者の方々でした。
 船に乗って、サンゴの植え付け場所まであとひと息。船の上では、阿波連の海のことや、魚のこと、船の装置(魚影探知機)のことなど、保護者の方々に思いつくままに質問し、「へぇ~、そうなんだ。」「えっ、見せて、見せて。」と、好奇心旺盛な子ども達でした。

(3)植え付けサンゴの観察
 サンゴの植え付け場所に到着。子ども達にとって慣れた海ではありますが、安全を考えて、一人一人の児童に大人の補助をつけて観察を行います。まずは、1グループの4名から入水、そして潜水。次は、2グループの3名です。思いのほか、元気よく育っているサンゴたち。海上に顔を出した子ども達の表情はニコニコ満足気で、呼吸を整えては何回も潜っている姿が印象的でした。
 船上に上がってから、保護者ボランティアの方が、
 「海の栄養状態や日光のあたり具合によって、サンゴの成長速度も変わるんだよ。」
  「この辺のサンゴは、全滅に近い状態だったこともあるんだ。」
 と話して下さいました。
 子ども達は、感心したり、ギョッとした顔をしたり、何で?と素直に疑問をぶつけてみたり。帰りの船上も、またまたいろいろなことを学んだ子ども達でした。
 「また来たいな。」という子どもたちの声に、「おじさんが、また船出すさー!」
 と言って下さった。
 自分たちの海を守りたいという熱い思いは、こういう素敵な大人との触れ合いの中で、子ども達へと引き継がれていくのだと実感した1日でした。







実施レポート1 【ハナリ島遠泳】
実施レポート2 【稲刈り体験】
実施レポート3 【植え付けサンゴの観察会】

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