NO団体名主な企画内容
38 NPO法人生涯学習サポート兵庫(兵庫県) 「無人島一週間自給自足生活 チャレンジアイランド2010」
無人島で一週間という長い期間、1日の大半の時間を食材調達と調理にかけて、子どもたちは生きるための自給自足の生活をおくる。調味料や調理に必要な物の準備も、事前に子どもたちがミーティングをして揃えるチャレンジプログラム。

本番レポート

日 時:8月22日10:00〜28日16:30
場 所:松島(兵庫県姫路市、兵庫県立いえしま自然体験センター管理)にて
参加者:小学4年生〜中学2年生の男女34人
    指導者 2人
    サポートリーダー 19人
活動目的

「役割を探せる力」=「居場所を見つける力」と考える。生活をベースとしたこのキャンプには、明確な目標がない。そのような中で、自分の役割を探し出せる力を養うことは、子どもたちの自立にとって非常に大きな力となりうる。
子どもたちが無人島生活から普段の生活に戻った際、その力が発揮できることを目的とする。

活動内容 キャンプ準備と計画ミーティング、野外炊事、食材集め、鶏の解体、夜の語らいのとき。10の掟を守れば、自由に過ごすことのできる1週間。
(1)電気・ガス・水道は使えない
(2)島に持ち込む食料は米、野菜、調味料のみ(それ以外の食料は海から調達する)
(3)水はグループの働きに応じて入手可能
(4)火はいかなるときも火打石と火打金を利用する
(5)食事は残すべからず(必要以上に調理すること、作ることは禁ず)
(6)共同で生活するべし(グループは子どもとサポートリーダーで構成する)
(7)一日の過ごし方は自由(働くのもよし、あそぶのもよし、グループで決定する)
(8)時計は不要(夜明けと共に起き、眠くなったら寝る)
(9)夜は語らいの時間を設ける(全員が海岸に会し、今日の自分を思い返し、明日の自分を考え、その思いを語る)
(10)最終日まで帰ることができない

天候に恵まれ、全日程晴れ。時計を持たないため、1日目、2日目は昼食、夕食が遅い時間だったが、徐々に準備の時間を早め、暗くなる前にご飯が食べられるようになっていった。鶏の解体に関して行った命のワークショップでは様々な議論が交わされた。「今、食べる必要はないのでは?」「解体を機会に命について深く学べるのではないか?」「かわいそう」「食べることで責任がとれたことになるのか?」等々3時間以上話し合いが続いた。そして「鶏や魚に対して責任をとるためには、感謝を忘れず、我々が生き続けていくこと」という意見などから、解体が決まった。解体するかどうか、見るかどうかは個々で自由に選択したが、調理し終えたあとは子どももリーダーも命に感謝しながら「いただく」ことができた。
島には見えない通貨「オーシャン」があり、獲った魚のサイズや昼寝、鶏のエサやりなど命につながる行為をすることによって獲得。得たオーシャンは水と交換できる。水の節約や食事作りの苦労から、普段の生活、文明の利器のありがたみを身にしみて感じたようだ。漂流している丸太で遊んだり、最終日は誰ともなく火を集め火の周りで歌ったり踊ったりと、何もなくとも、遊びや楽しみが生まれていった。参加者、サポートリーダーともに元気よく、また、たくましく1週間を過ごすことができた。

1日目(22日)午前
・集合
・持ち物・購入物などのミーティング
・昼食(お弁当)

1日目午後
・食材買出し組と、道具準備組の2つに分かれる
 食材買出し組
  自分の班に必要な食材を買い出しに、近くのスーパーへ
  (油、塩コショウ、そうめん、じゃがいもや玉ねぎなど日持ちのする野菜、等)
 道具準備組
  自分の班に必要なものを準備するため、生涯学習サポート兵庫事務局へ
  (鍋、包丁、ボール、お玉、火起し道具など。忘れると、ないまま無人島生活をすることになる)
・食料買出し組、道具準備組合流
・リヤカーへ荷物の積み込み
・夕食(お弁当)
・宿泊先へ移動(当法人事務局から5分ほど離れた神社社務所にて宿泊)
・語らいのとき(話すテーマが与えられる)

2日目(23日)午前
・朝食(お弁当)
・宿泊先から事務所へ移動
・リヤカーを押しながら姫路港へ
・チャーター船へ荷物積み込み

2日目午後
・テント設営
・食材集め、野外炊事(夕食)

3〜5日目(24〜26日)午前
・食材集め、野外炊事(朝食・昼食)

3〜5日目午後
・食材集め、野外炊事(夕食)
・語らいのとき

6日目(27日)午前
・食材集め、野外炊事(朝食・昼食)
・命のワークショップ(鶏について、命について、話し合う)

6日目午後
・鶏の解体
・野外炊事(夕食。焼鳥、とりめし、鶏がらスープなど)
・語らいのとき

7日目(28日)午前
・食材集め、野外炊事(朝食)
・片付け
・昼食(チキンラーメン)

7日目午後
・船へ荷物積み込み
・解散式
(語らいのとき、オーシャントロフィー授与、ケーキ・飲み物配布、活動中の写真をプロジェクターで流すなど)


リヤカーを押して港へ移動

青い海で獲物を捕まえるぞ!

ガシラとったど〜!


魚…とれたかなぁ?

包丁の背を使い、上手にうろこ取り

昼寝も体力を蓄えるのに大切な時間


流れていた丸太を使って遊びが始まります

無添加石鹸を使ってシャンプー中!

鶏の羽をむしって、お肉にしていきます


食べやすい大きさに切り分けます

無人島最後の食事はチキンラーメン!

オーシャントロフィー授与


無人島生活、楽しみました!



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