NO団体名主な企画内容
14 独立行政法人国立青少年教育振興機構 国立立山青少年自然の家(富山県) 「WA!んぱくキッズの森もりキャンプ」
小学校低学年を対象に沢歩き、ナイトハイク、来排山(889m)登山等、基本的生活習慣の確立に加え、少し背伸びをした活動プログラムにも挑戦し、自分に自信をつける体験企画。活動を通じて自然のすばらしさや厳しさを体験し、自然が好きな子どもを育成する。

速報レポート1

日 時:平成23年4月29日(金) ~ 5月1日(日) 【2泊3日】
場 所:国立立山青少年自然の家
参加者:小学校2年生 52名 (男性26名・女性26名)
    指導者:自然の家職員 10名
        法人登録ボランティア 14名
趣旨

 自然の中での活動や集団宿泊経験の少ない小学校低学年の児童に、豊かな自然の中で自然のよさ・厳しさを体感させることで、自然が好きな子どもに育てる。また、活動の中で仲間と協力して遊んだり、働いたりする多様な機会を与えることで、自分に自信をもって活動できる子どもに育てる。
 また、活動期間中、規則正しい生活・食事・共同作業を実践することにより、「早寝・早起き・朝ごはん」「あいさつ」「思いやり」等、社会の責任ある一員として必要な資質が身に付くよう、基本的な生活習慣の確立や心身の健全な発育・発達を図る。

活動内容

4月29日(金)1日目

時 刻活 動 内 容
6:30
7:00
7:20


8:00
8:20

8:30


8:40

9:00

9:30

10:00


10:30





12:00


13:00
13:30







17:30


18:30


20:00





21:00
21:30
22:00
○起床
○朝食
○送迎バス自然の家出発
 ・受付用名簿 ・名札 ・領収書持参
  ※所バス
○打合せ・会場確認
○JR富山駅北口受付(8:50まで)
 ・参加費徴収・領収書渡し
○職員朝礼
 ・日程、変更点等

○当日欠席者等電話受付開始(9:00まで)

○受付設置 
・受付用名簿 ・名札 ・領収書
○受付(9:50まで)
 ・荷物をもって101へ
○送迎バス自然の家着
 ・荷物をもって101へ

○出会いのつどい
 ・所長あいさつ
 ・スタッフ紹介 (職員・ボラ等)
 ・班活動(班毎)
  ※色ガムテープで長靴(雨具等)記名
 ・マグカップ配布(プレゼント)
○昼食
 ・班毎

○活動準備
○活動開始 中庭集合
 ①トントンの森散策
 ②前谷~大丸山散策
 ※各班に1台無線、救急セット(医務室)  
※各班デジカメ担当を決め、撮影する。
 ※活動終了後は正面玄関から101へ。
※ぬれた場合、緑棟乾燥室を利用。

○夕食
 ・班毎

○ナイトハイク(荒天:ふれあいタイム)
 ・全体→各班毎

○ふりかえり
 ・明日の活動 ・持物確認
・健康観察   ※水筒を空にし、洗う。
・リネン配布
○入浴 ※入浴後、宿泊室へ荷物を持って移動。
    ※ジュース配布(なるべくりんごジュース)
○就寝準備  
○就寝
○スタッフミーティング

4月30日(金)2日目

時 刻活 動 内 容
6:30
7:00



7:30



8:30

9:00


10:30


14:00



16:30


17:30
18:00


19:00



20:00




21:00
21:30

22:00
○起床・活動準備
○集合・移動
 ・ナップサック等もって101へ
・健康観察・荷物確認(タオル・水筒・軍手・雨具・スプーン)

○朝食
  ※班毎に。101で給茶、移動
※本部設置、お茶等用意

○活動準備

○班活動Ⅰ
 ・班毎の活動(野外活動・クラフトなど)

○野外炊事(カレーライス)
 ・班毎

○班活動Ⅱ
・午前の続き
 ※クラフトは木のメダルを予定

○片づけ開始
 ・片づけ終了した班毎に荷物を持って本館へ

○本館着 荷物は101へ
○夕食
 ・班毎

○ボンファイヤー
 ・正面玄関に集合し、班毎に移動
  ※雨天時は、キャンドル

○ふりかえり
 ・明日の日程、持物確認
 ・健康観察
○入浴

○就寝準備
○就寝

○スタッフミーティング

5月1日(日)3日目

時 刻活 動 内 容
6:30
7:00


7:30
8:00



8:30





12:20


13:20
13:50


14:00



14:10

15:00


16:00
○起床、荷物整理
○すべて荷物をもって集合
 ・健康観察
 ・日程、持物確認(乾燥室確認)
○朝食
○登山準備
 ・ペットボトルを配布(水筒の代わり)
 ・用を済ませておく ※各班で確認!

○来拝山登山出発
 ・担当無線確認
 ・頂上で温かい飲み物を作って飲む
 ・班毎スタート 10:00頂上→10:10発→11:40着
 ※城前トイレ撤去につき、トイレットペーパー用意

○昼食
 ・班毎 (薬:酔い止め)
 ・プレゼント用の写真作成
○まとめのつどい
○解散
 ・荷物確認
 ・トイレを済ませる
○バス出発
 ・参加者:マイクロバス ※確認:坂川
○自家用車で帰宅する参加者を引渡し

○後かたづけ(宿泊室確認)

○JR富山駅着
 ・参加者を保護者へ引渡し

○解散
速報レポート

(1)【1日目:4月29日(土)】
①出会いのつどい
 3日間一緒に活動する仲間との出会いです。担当するリーダー(法人登録ボランティア)を中心に自己紹介をしたり、活動の準備をしたりしました。
 これから始まる3日間を心待ちにしている様子が見受けられました。その一方で、キャンプへの期待と不安が入り混じった表情をしている子どもも見受けられました。


各班のリーダーと活動の準備。キャンプネームを考えたり、名札をつけたりしました。

②トントンの森散策~前谷沢歩き~大丸山散策
 


まだ雪が残るトントンの森。ツバキの枝に乗って、シーソー遊び

木が絡み合ってできた、自然のジャングルジムに挑戦!

 はじめの活動は、雪がまだ残るトントンの森を散策。お昼をたくさん食べ、元気いっぱいの子どもたちは、班毎に森の中へ出発。木の芽を見たり、残雪で遊んだりしました。途中の広場で、木登りやシーソー遊びを楽しみました。
 不安そうにしていた子どもも、みんな笑顔になりました。
 トントンの森を抜けた後は、沢歩きに挑戦。沢に降りる道には、まだ雪がたくさん残っていて、滑る子どもが続出。助けようとしたリーダーも…。大人にとってなんてことのない段差も、2年生の子どもにとっては、ちょっとしたクライミング。みんな、濡れることを気にせずに挑戦しました。


滑ることに気をつけながら、力強く登っていきました。

倒木の下を潜り抜けたり、段差をよじ登ったり、子どもにとってはプチ冒険。

③ナイトハイク


真っ暗な森へレッツ・ゴー!リーダーと手をつなげば安心

森の中で目を閉じて音を聞きました。目を開けると、雲の隙間から星を発見!

 夕食後、1日目最後の活動「ナイトハイク」に出発。
 明かりのない森中は見えにくいので、途中で目を閉じて音を聞きました。目を開けると、暗さに慣れた目は、わずかな光も見つけることができました。
 雲の隙間から見える星を見つけて、喜ぶ子どもも。

(2)【2日目:4月30日(土)】
◇2年生の子どもたちにとってちょっと背伸びをしたプログラム(野外炊飯等)を展開することにより、「自主性」や「協力性」を育てる活動にしました。
 また、規則正しい生活、及び食事を実践することにより、「早ね・早おき・朝ごはん」等、社会の責任ある一員として、「基本的生活習慣の確立」や「心身の健全な発育・発達」を図るようにしました。

①班別活動
 班の仲間と相談して、クラフト作りや森小屋作りに挑戦しました。
「友達が途中で帰るから…」とはじめに記念に残るクラフトを選んだ班。時間のかかる森小屋に挑戦しようと、材料運びを始める班。みんな楽しそうに活動を進めていました。
 残念ながら、午後の途中で雷がなったり、雨が降ったりしてしまい、外での活動は中止。2日間の活動の思い出を絵に表しました。


みんなで力をあわせて、森小屋作りに挑戦。大きな丸太を運ぶのも、協力が必要!

自然の力には勝てず、活動を変更。2日間の思い出を絵に表しました。

②野外炊飯(カレーライス)
 雨の中、班の仲間で役割分担をしながら協力してカレーライスを作りました。
 初めて包丁を持つ子ども。やけどに気をつけながら、火の番をする子ども。みんな生き生きと、カレー作りに挑戦!しました。リーダーから、包丁の使い方を教えてもらったり、お米の研ぎ方や水加減を教えてもらったりしました。
 人間の本能でしょうか、火がつき始めると、少し興奮気味にそわそわしている子どもたちが集まってきました。竹筒で息を吹き込んだり、まきを入れたり、火を絶やさないように必死でした。
 どの班も上手にできたカレーライスは、雨のため残念ながら不動棟(キャンプセンター)の中で食べました。自分で炊いたご飯やみんなで作ったカレーは、とてもおいしく感じました。


初めての竹筒!一生懸命に吹き続けました。

ピーラーや包丁を使って、野菜の準備。少し、どきどきしながら挑戦しました。

自分たちで作ったカレーは、すべて完食!自然と仲間が、おいしさの秘訣…かな。

 ③キャンドルサービス
 あいにくの天気のため、室内でキャンドルサービス。2日間を振り返り、「がんばったこと」「うまくいかなかったこと」を静かに考え、その後はみんなで大はしゃぎ!
 フェイスペイントをみんなで書きあって、各班で歌や劇、クイズなどの出し物をしたり、みんなで踊ったり、雨に負けずに楽しい時間を過ごしました。
 野外炊事と違い、小さなろうそくの火でしたが、みんなの心はキャンプファイヤー並みに燃えていたようです。


みんなでフェイスペイントをして、キャンドルサービスに突入!

雨に負けず、職員もリーダーも子どもたちと一緒に大はしゃぎ。きっと明日は晴れるはず!

(3)【3日目:5月1日(日)】
◇ 自然の家の活動エリアにある来拝山(899m)の登山を通して、自然の豊かさや厳しさに気付いたり、困難を克服する強さを育んだりしました。
  また、今まで一緒に活動してきた仲間と最後の振り返りを行い、協力することの大切さや仲間の良さに気付くことができました。
①来拝山登山
前日のキャンドルサービスのおかげか、最終日の天気予報は雨から曇りに変わり、登山に出発。雪が残る来拝山の登山道を、班毎に登りました。3日目は風が強く、途中の尾根では風が吹き始めると、木の根っこや岩にしがみつきながら登りました。
途中に見える、周辺の山や川の景色に感動したり、道の脇の小さな花の美しさを感じたり自然の豊かさと厳しさを体験できました。


まだまだ元気! 雪が残る杉林の中を、頂上目指して進みます。

風が強い、尾根の岩場。岩にしっかりしがみつきながら登ります。

根っこの階段。でも、急な坂で手を使わないとあがれません。


下りも大変。前日の雨で滑るし、段差は大きいし、みんなで声を掛け合いました。

終了後の参加者の感想

○初めて会う友達と、仲良くなれた。
○来拝山登山は風が強くて大変だったけど、みんなで頂上まで登れてうれしかった。
○カレーの作り方を覚えたので、家に帰ったら家族に作ってあげたい。
○キャンプファイヤーができなくて残念だったけど、キャンドルサービスで顔に色を塗って楽しかった。
○夜の道は少し怖かったけど、きれいな星を見ることができてうれしかった。


強風に負けず、来拝山(約899m)頂上で「立山青少年自然のイエ~!」みんな、とってもいい顔をしていました。



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