NO団体名主な企画内容
20 独立行政法人国立青少年教育振興機構 国立立山青少年自然の家(富山県) 「9歳のひとりだち −ひとりで何でもできるもん!!−」
「自我」の芽生えが顕著となる9歳の児童に焦点を絞り、「自立性」を発揮して活動できるプログラムを企画。「ひとりだち」への第一歩となる起点づくりを行えるように、4泊5日で野外炊飯や登山を展開する。

速報レポート(1)

日 時:平成22年8月20日(金)〜24日(火)【4泊5日】
会 場:国立立山青少年自然の家
参加者:小学校3年生 78名
指導者:(1)自然の家職員 8名
    (2)法人登録ボランティア 21名
    (3)研修生(富山県教委6年次研修) 2名
活動内容

【1日目:8月20日(金)】
 「ひとりだち」への第一歩として、まず、自分で切符を購入し、富山地方鉄道富山駅から約3時間かけて、鉄道と徒歩で自然の家を目指しました。自然の家最寄り駅である富山地方鉄道千垣駅まで行き、そこから荷物を背負い、標高差300m、約5kmを徒歩で入所するという体験活動プログラムを仕組みました。
 さらに、プログラムの連続性をいう観点から、父母宛に思いをつづった手紙を書く時間を設け、これを郵送することで文字による気持ちの伝達を図りました。この手紙に応える形で、4日目夜のキャンプファイヤーでは、父母から送られた手紙を受け取り、クラフトワークで作成したオリジナルロウソク立てに火を灯して手紙を読ませるよう工夫を図りました。

(1)富山地方鉄道富山駅
 富山地方鉄道富山駅では、自分で切符を購入し、大勢の保護者に見送られて5日分の大きな荷物を持ち、元気よく出発しました。


富山地方鉄道富山駅で切符を購入する様子

富山地方鉄道富山駅での見送りの様子

            

(2)富山地方鉄道千垣駅から中山尾根ルートを徒歩で自然の家へ入所
 自然の家最寄駅である千垣駅からは、猛暑の中、初めて出会う参加者同士が、励ましあい、声を掛け合いながら元気よく、徒歩で自然の家を目指しました。ゴールの自然の家には、今秋富山県内を会場に実施される「スポレクとやま2010」のマスコットキャラクター「きときと君」が子どもたちを出迎えてくれました。


荷物を背負い元気よく自然の家を目指す様子

自然の家できときと君の出迎えを受ける様子

(3)はじめのつどい
 はじめのつどいに集まった参加者からは、これから始まる1週間を心待ちにしている様子が見受けられました。その一方で、「楽しみだけれど、4泊5日本当に私一人で何でもできるかな」、「自分達で森小屋を作ったり、カレーライスを作ったりできるかな」という意見や「遠くに見える大辻山へ歩いていけるかな」という意見、「班の人たちに迷惑をかけないか心配だな」という意見等、キャンプへの期待と不安が入り混じった表情をしている子どもも見受けられました。


真剣な表情ではじめのつどいに臨む様子

はじめのつどいで班リーダーの紹介を受ける様子

(4)立山ジョイフレンド2(仲間作りの活動)
 自然の中でグループで協力しなければ解決が図れない6種目のゲームにチャレンジしました。子どもたちは、6種目のゲームをとおして、「グループ間のコミュニケーション能力」や「信頼関係」等、グループで協力して課題の解決が図られる度に、自己の自信やグループの絆を強め、グループの和が徐々に深まって行きました。


ウォール:力を合わせて高い壁をよじ登る様子

クモの巣:力を合わせてクモの巣に触れることなく通過する様子

  
(5)クラフト(オリジナルロウソク立て作り)
 思い思いに間伐材のロウソクを立てる部分にクリップを取り付け、ドングリや木の実を装飾したり、マジックで絵を描いたりして、アイディアいっぱいの世界に一つしかない素敵なオリジナルロウソク立てを制作しました。

(6)近況報告(父母への手紙書き)
 父母へ普段恥ずかしくて面と向かっていえない感謝の気持ちや近況報告等を葉書に込め、色鉛筆を使って絵を描いたり、色を塗ったりしながら一生懸命に手紙を書き上げました。


一生懸命にオリジナルロウソク立てを制作している様子

近況報告(父母への手紙)

【2日目:8月21日(土)】
 子どもたちが「自主性」や「自立性」を発揮して活動できる内容のプログラム(森小屋作り・森小屋宿泊・野外炊飯等)を展開することにより、「ひとりだち」への第一歩となる起点づくりを行うことができるようにしました。
 さらに、長期共同生活や様々な体験活動をとおして「他者を思いやる心の醸成」を培う契機としました。
 また、規則正しい生活、及び食事を実践することにより、「早ね・早おき・朝ごはん」等、社会の責任ある一員として必要な資質が身に付くよう、「基本的生活習慣の確立」や「心身の健全な発育・発達」を図るようにしました。

(1)森小屋作り
 自分たちの力で、杉の木立に荒縄で丸太を角縛りして土台を作り、その上にコンパネ、銀マットを敷いて寝床を作り、ブルーシートで屋根を被せて、自分たちが宿泊するための森小屋を作製しました。そして、夜には、ランタンの灯りを頼りにシュラフを布団にして寝ました。
 どう丸太を組んだら丈夫な森小屋をできるか、どうやったら寝心地がよい森小屋ができるか等、意見を出し合って森小屋を作製する姿が見受けられました。時間を経るにつれて少しずつ仲間意識が芽生えてきた様子でした。


森小屋を作製している様子

完成した森小屋の前での様子

(2)野外炊飯(チョコパン・ピザ・カレーライス)
 役割分担をしながら協力して、自分たちの力だけで、鉈で薪を割り、火をおこし、食材を細かく切って、昼食には、チョコパン・ピザ、夕食には、カレーライスを作りました。初めての野外炊飯で悪戦苦闘しましたが、大変に美味しくいただくことができました。特に夕食のカレーライスは、昼食での経験が生きて、大変に段取りよく作る事ができました。


かまどに薪を入れている様子

食材を細かく切っている様子



速報レポート(1)
速報レポート(2)

■別年度のレポート
2012年度 ミッション10(テン) 実施レポート
2011年度 WA!んぱくキッズの森もりキャンプ 実施レポート

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