速報レポート2日 時:2011年6月25日(土)~28日(火)
活動内容
場 所:長野県下伊那郡泰阜村 参加者:泰阜村在住の中学生6名、小学生7名、大人2名、講師1名 いよいよ炭焼きの本番が始まった。炭焼きは、(1)材の準備 (2)窯づめ (3)窯閉じ (4)火入れ (5)窯焚き ○材準備 炭になる材の準備を行った。6月半ばに森の中から運んできた丸太を、直径10センチほどの材になるように縦に割る。長さが90センチある丸太なので、手で割るのはとても難しい。そのため、薪割り機を使って材を準備した。 薪割り機を使って、材を割る。どうやったら木が割り易いのか?役割分担をどうしたら良いかなど、こどもたちだけで考えて行っていた。 炭窯の床に敷き詰める竹を準備する。窯の大きさに合わせて切った長さの竹を、ナタを使って割る。近年こどもたちから遠ざけられる「刃物」も、きちんと使えば便利な道具となる。 雨の予報が出ていたため、作業場にタープを張った。どこにどうロープをかけたら、ブルーシートが屋根になるのかを、こどもたちと一緒に考えた。 ○窯詰め・窯閉じ・火入れ・炭焼き 準備した材を、炭窯の中に詰める作業を行った。この日は、泰阜村の炭焼き職人である、篠田正彦さんに炭焼きの講師として来ていただき、こどもたちに炭窯の窯詰めのやり方や、火の焚き方などを教えてもらった。 窯に詰める材は、長く重たい。薪をリレー形式で窯の入り口まで協力して材を運ぶ。 篠田さんに教えていただきながら、窯の中に材を詰めていく。 材を渡しながら、篠田さんに材の詰め方のコツを聞く。実際に体験することで、こどもたちは職人の知恵を学んでゆく。 窯詰めが終わり、炭窯の入り口を閉めたところ。 窯詰めが終わったら、次は火入れ。焚き口に火をつけた。ここからは、こどもたちが1時間ごとのローテーションを組んで火の番をしてゆく。 気づいたことがあったら、その都度記録してゆく。煙の様子、色、匂い、窯の表面の温度など、五感と想像力を使って炭を焼いてゆく。 この後、こどもたちは約80時間炭を焼き続けた。(真夜は火の番ができないため、熾きによる熱で炭を焼く)炭窯は、窯の中が見えない。そのため、煙突から吹き上げる煙の勢い、色、匂い、そして窯の表面の温度などを観察しながら、薪くべのやり方を変えてゆく。炊きすぎたら窯の中の材は全て灰になってしまい、それを恐れて炊き方が少ないと炭にならずに、窯を開けた時に「木」のままで残ることになる。 速報レポート1 速報レポート2 ■別年度のレポート 2010年度 命と向き合うホンモノ体験!〜狩猟を通じて学ぶ「いただきました」の心〜 実施レポート プログラム検索に戻る |