NO | 団体名 | 主な企画内容
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こども∞(むげん)感ぱにー(宮城県) |
「「自然とともに…Ecoキャンプ」~自然の恵みに感謝の心を育み、そして命をいただき、生かされている事を知る~」 日頃のあそび場では、野菜の栽培などで「山の命」を学び、牡鹿半島・小渕浜でのキャンプでは、磯の生き物や魚のさばき方などで「海の命」を学ぶ。そして、長野県での電気・ガス・水道のない環境でキャンプを行い、希望者だけで鹿の解体をし「動物の命」を学ぶ。 |
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速報レポート3 第3ステップ「自然とともに…Ecoキャンプ」
実施場所:長野県伊那市高遠町『みんなの村』
実施日時:8月17日(土)~24日(土)7泊8日
実施実績:(石巻子ども:9人 高遠小児童:15人 地域住民お手伝い30名 合計:54人)
活動報告
キャンセルが2名入り、今年は9名の石巻っこと貸切バスに乗り込み、長野県高遠町に出発しました。下は小学1年生から最年長が6年生と、年齢幅がありますが、日ごろあそび場で顔を合わせている子ども同士なので、行きのバスの中でも大はしゃぎでした。違う学校同士の子どもも、8月1日の川開きの「子ども商人」で一緒に販売しているので、すっかり人間関係ができているようです。
このキャンプでは、「大人も子どもも同じ目線。ルールはみんなで決める。遊びもみんなで決める。いつでも何でも話し合いで決める」ことを大切にしています。
プログラムは一切なしのなので、何があるか行ってみないとわからないその場にならないと決められない、わくわくの8日間です。
○テントの設営・キャンプ場内の整備
自分たちが使うキャンプ場だから、寝床の確保をしたら次は環境を整える。
自分が寝るテントだからたてるのではなく、みんなで3つのテントを立てて、それから大掃除をしました。
子ども達にとってキャンプ場のトイレが一番衝撃的だったようで、トイレ小屋のドアを開けると真ん中に穴が開いていて、中を覗き込むと、そこには大きな樽が置かれているだけ。
「ここにするの~?」「くさい~」「う○こがみえちゃう」などなど、初めて見るトイレの形態にみんなショックを受けていました。
このう○こちゃんたちは、樽いっぱいになると堆肥になるために運び出されます。いい堆肥が出来上がると、畑にまかれ農作物の栄養になり、立派に育った農作物たちは再び私たちの口に入り身体を作ってくれます。
だからこのう○こちゃんたちは宝物なんですね。
テント設営 みんなノリノリで立ててました。
キャンプ場の掃除 キッチン、風呂場、トイレをきれいにしました
○野菜を収穫して薪でご飯を炊いて食べる
食事は自分たちで作るしかない。でも遊びたい…。そんな状況なので、到着した日に、高遠の人たちが「Welcome Party」で作ってくれた食事の残りを2日目の朝から昼過ぎまで少しずつつまみ、川遊びに夢中になりました。
…でも、食事の残りでは足りるわけがなく、でも遊びたいから作りたくなくて…それぞれが葛藤を繰り返していました。中にはおなかが空きすぎて気持ち悪くなる子も…
だから次の日の朝は、みんな何も言わずにご飯を作り始めていました。食べないとおなかが空く。食べるためには作らないと食べれない。それに気が付いたようでした。
「朝起きると、ご飯が食卓に並んでいるんだ」と話す子どもは、お母さんが自分より早く起きてご飯を作ってくれていることに気が付いたようです。
大きな竈が3つの他に、たき火も使って調理します。
ご飯を作るのに時間がかかって、ヘッドライトとろうそくの明かりで食べることもしばしば。
○毎日が川遊び
子どもは水が大好きです。毎日川に入らないと気が済まないようです。キャンプ地の近くには、名物の大岩飛び込みポイント、川流れポイント、魚の観察ポイントがあって、毎日朝のスケジュール決めで「今日はどこの川に行こうか」盛り上がります。
大岩飛び込みポイントでは、2.5mある岩からダイブを怖がり、なかなか飛び込めない子どもが半数以上いますが、帰るころには回転したり、胡坐をかいて飛び込むなど、みんな川の申し子みたいになっていました。
自然に触れながら時間を忘れて遊ぶ子どもの笑い声が、森の中に響き渡っていました。
川のベットは気持ちいい~
一度飛べると病みつきになる、岩ダイブ
○高遠小学校の児童や地域住民の方たちとの交流
昨年のキャンプに遊びに来たのをきっかけに、児童たちで古本やアルミ缶を回収してお金にし、それで大工道具を買ってあそび場に寄付をしてくれた児童たちが、今年も一緒に遊びたいとキャンプ地を訪れてくれました。
石巻っこと何をして遊ぼうか事前に考えてくれていて、竹を切りだして釣り竿をつくり、一緒に川魚を釣る計画を立てていました。
始めは遠慮と緊張の空気が流れていましたが、それは時間が解決してくれます。川遊びではみんな一緒に飛び込みで盛り上がっていました。
また、高遠のトマト農家さんが、石巻っこのために一つのハウスにいろいろなトマトを植えてくれていて、食べ放題でかぶりつきに行ったり、近所のおばあちゃんが自分の畑の野菜を取りにおいでと言ってくれて、みんなで収穫に出かけ、縁側でお茶っこして帰ってくることもありました。
地元の若者もお手伝いに来てくれ、肝試しスポットを3日間にわたって3か所まわり、子ども達は大喜びでした。
馬に乗って森を散歩したり、アイスの差し入れをいただいたりもしました。多くの方たちに迎えられ、大切にしていただいた事に感謝です。みんなで話し合った結果、うちわにお礼のメッセージを寄せ書きして最終日にみなさんに渡しました。
高遠小のみんなと一泊二日の合同キャンプ
甘いトマト食べ放題
○命について考える
3日目の夕方、近所に住む猟友会の会長が鹿を一頭軽トラに乗せてキャンプ場にやってきました。
高遠小の児童も遊びに来ている時で、子ども達と相談して鹿さんをいただくことにしました。
普段食べているお肉はもともとはこの鹿と同じように生きていて、誰かがどこかで命を絶ち、処理をして私たちのもとにやってきていること、野菜も含め、私たちは他の命をいただいて自分たちが生かされている事を一緒に考えました。
希望する子どもとは一緒に解体をし、体の仕組みも説明しました。次の日、鹿の亡骸を森に還しに行く前に、みんなで命について再度考え、お礼とお祈りをしました。
命に触れた素敵なじかんでした。
子どもの鹿が罠にかかっていたのを仕留めたそうです
やりたい子どもには、解体の方法を教えます
○電気・ガス・水道のない生活
いつも部屋は明るく、瞬間にガスコンロは着き、レンジで数分で料理が出来上がり、蛇口をひねれば水が出てくる。そんな当たり前の生活が覆された8日間でした。
「麦茶に氷を入れて」という子どもに、「どこに冷蔵庫があるの?」ときくと、「台所。」
「台所のどこ?」と聞くと、「え??」
文明のありがたさを再認識したほかに、ガスや電気がなくてもご飯が炊けるようになった『生きる力』が身についたキャンプだと思います。
薪は森から拾ってくればいくらでもいただける。水は川に行けば豊富に流れている。夜は月明かりのまぶしさを知り、懐中電灯がなくても歩けることを体験しました。
多くの恵みによって生かされていることを感じたことと思います。
夜は、大きな火を一つ焚いて過ごします
お風呂の火のつけ方で試行錯誤しています
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