NO団体名主な企画内容
6 こども∞(むげん)感ぱにー(宮城県) 「「自然とともに…Ecoキャンプ」~自然の恵みに感謝の心を育み、そして命をいただき、生かされている事を知る~」
日頃のあそび場では、野菜の栽培などで「山の命」を学び、牡鹿半島・小渕浜でのキャンプでは、磯の生き物や魚のさばき方などで「海の命」を学ぶ。そして、長野県での電気・ガス・水道のない環境でキャンプを行い、希望者だけで鹿の解体をし「動物の命」を学ぶ。

速報レポート4 9月分 第2ステップ「牡鹿キャンプ」

実施場所  宮城県石巻市清水田
実施日時  9月21日(土)~22日(日) 1泊2日

今回、第2ステップとして企画していた「牡鹿キャンプ」ですが、夏休みの定期開催のあそび場とのスケジュール調整がつかず、9月に延期となりました。第3ステップのEcoキャンプに参加した子どもも今回参加しましたが、夏に参加したかったけど費用面や長期間が理由で断念した子どもが参加できるキャンプを企画しました。

活動報告

石巻市牡鹿半島にある今回のキャンプ地は、海と森に囲まれキャンプ地は雑木林の中という自然の声を肌で感じることができるところです。普段私たちが開催しているあそび場から約40分という近い場所にも関わらず、子ども達のほとんどが牡鹿半島に来るのが初めて。自分たちが住む石巻にもこんなに楽しい場所があるんだと気付いたキャンプだったようです。
今回の参加者は、あそび場の常連でありながらキャンプ参加が初めての6名。親元を初めて離れるには1泊2日は丁度いい期間だったようです。年齢層が1年生から6年生まで分かれていたので、年上が年下の面倒を見たり、食事を作るときにリードする姿が目立ちました。
当会のキャンプは子ども達の自主性を尊重し、「~ねばならない」はないため事前にプログラムを決めていません。当初考えていたトイレ作りは、ドラム缶を見つけたため五右衛門風呂作りに変わりました。
漁師さんの船に乗せていただくのは、一人暮らしのおばあちゃんの家を訪ね、一緒にビーチコーミングと磯の生き物の観察になりましたが、すべてが子ども達の興味をそそり、目を輝かせて遊んでいました。
そして、今回の一番子ども達を夢中にさせたものは、なんといっても「カニ釣り」。釣れたカニは美味しい味噌汁になりました。遊び100%の2日間。まだまだ遊びのネタがたくさん隠れている牡鹿半島です。

○テントの設営
まずは寝床の確保。シェルターテントを立てました。テントを立てるのが初めてという子ども達と、大型のテントを立てました。


9人寝るには少し狭そうだけど、それがまた楽しい♪


○薪でご飯を炊いておかずは創作料理
ご飯つくりはまず、竈作りと薪ひろいからはじまります。子ども達が初めて作る竈は、火を起こすスペースが狭い…これじゃ火が十分に燃えることができない…けど、始めからアドバイスしちゃったらつまらない。自分で気が付いて考えて工夫することが大事だから、しばらくはそっと見守っていました。
もう一つの竈はブロックで作ったから火の回りがとても良く、それに気づいた子は石を少し高くして火の部屋を大きくしていました。
焼き芋、野菜スープ、カレー、カニ汁…キャンプ中の3食をみんなで作りましたが、なんといっても羽釜で炊いたご飯が抜群で、「キャンプのご飯ってまずいと思ってたけど美味しい。おうちに持って帰りたい」という子もいました。


竈つくりはまず石を拾うところから。

薪で炊くご飯はおいしいんです!

○五右衛門風呂つくり
拾ってきたドラム缶二つでお風呂を作ることに決定。土台を作って水を入れて…。直接入ると足の裏をやけどするので、本当の五右衛門風呂は板を敷いて入りますが板がない。どうしようか考えて、余っていたブロックを敷くことにしました。
海に沈む夕日を見ながら入ったのはスタッフだけ。野外でのお風呂はやっぱり恥ずかしいという女の子たちは、真っ暗になってから入りました。温泉地の露天風呂とはまた違った、味のあるお風呂でした。




外で入るお風呂は初めての子どもばかりでした。

○子どもは狩猟民族「カニ釣り」に目がギラギラ。命についての学び
キャンプ地の目の前は海でしたが、スタッフのスキル上安全管理ができないため、今回は海に入らない事にしていました。でもやっぱり目の前にあると入りたくなるのはあたり前。テトラポットに下りたところの畳一畳分くらいの潮溜まりを見つけると、靴と靴下を脱いで足だけ入って大はしゃぎでした。
その時子どもがカニを発見!「釣りたい~」という声に、竹を切って釣り竿つくりから始めることを提案。みんな思い思いの竿をつくり、殿(犬)のご飯の煮干しをもらって、それをエサに釣りが始まりました。
釣ったカニのうち、ワタリガニが釣れた時は大歓声がおこりました。
当会のこどもを育てる理念の一つに「命の大切さを知り感謝の心を育む」があります。私たちは地球上のすべての生きものと共存し、また生きものの命によって生かされていることを、日々の遊びやキャンプで気付いてほしいと願っています。
遊びの中で捕獲した生きものは、人の手によって飼えないこと。自分が生まれた環境で生きるのが自然な姿でそれ以外は望んでいないことを話して、もとに戻すように促します。
ただし、感謝の心をもって命をいただく場合は別です。命を無駄にせず「おいしい。ありがとう」といって食することは、とても大切な心だと思っています。
味噌汁になったカニは、みんなが「おいしい」といって食べました。。





近所に住むおばあちゃん
キャンプ地の隣(といっても歩いて7~8分)に住むおばあちゃんが初日から遊びに来てくれました。
子ども達がつくったお昼ご飯を「普段は一人暮らしだから、みんなで食べるとおいしいね」と言って食べてくれました。
二日目は、おばあちゃんのところにお散歩がてらみんなで行き、一緒に海辺で貝殻や石拾いを行いました。海に入りはしなかったものの(3人は「転んじゃった~」と言ってびっしょりでしたが)子どもは海で遊ぶと元気になるんだと思い出しました。


ご飯を食べるとき、海岸のお散歩のとき、一緒に過ごしました。

帰り、バス停まで見送りに来てくださって、みんなで手を振ってお別れをしました。

自分たちが住む石巻にも、こんなに楽しくて自然豊かな場所があることに気付いた2日間のキャンプでした。



速報レポート(6月分) 第1ステップ「黄金浜ちびっこあそび場」
速報レポート2 7月分
速報レポート3 第3ステップ「自然とともに…Ecoキャンプ」
速報レポート4 9月分 第2ステップ「牡鹿キャンプ」

プログラム検索に戻る