NO団体名主な企画内容
38 明石市立大観小学校(兵庫県) 「大観野鳥レンジャー 出勤!~守ろう!ぼくたち、わたしたちの水辺環境。鳥となかよし、大観のまち~」
子ども野鳥レンジャーとして、地域の自然を「知る」「守る」「知らせる」ための数々のミッションにチャレンジ。校区内の自然調査から始まり、明石川の源流観察へと活動の幅を広げ、山や森から身近な川へと自然や命がつながる様子を体感し、子どもたちの視野を広げる。

活動レポート6 『明石川・河口付近にて野鳥観察 3』

日 時:2013年10月17日(木)10:00~12:20
場 所:明石川~河口付近
参加者:大観小学校3年生児童41名 教員2名 
指導者:明石のはらくらぶ スタッフ 3名

 今回は、明石川・河口付近の野鳥観察の3回目です。明石川の様子、明石川付近で見られる野鳥や昆虫・植物を観察し、初夏の様子との比較をすることによって、身の回りの自然環境の変化を実感することをねらいました。
 季節が移り変わり、野鳥の群れが「渡り」をはじめました。活動中に何度も、ヒヨドリの群れが南に向かって渡っていくのを観察することができました。


明石川の中州には、いつものようにアオサギがいました。

アオサギを双眼鏡で見ている児童


橋の上にカワウとコサギ!この橋の下は、少し深くなっているので、魚が多いようです。魚を狙っているのかもしれません。

橋の近くの草むらには、多くのアオサギとコサギがいました。飛んでいるのはコサギです。

 初夏には見られなかった植物がたくさんありました。


ホシアサガオ

アメリカセンダングサ

オナモミ


セイタカアワダチソウ

キンギョソウのような・・・?

フウセンカズラ

他にも、ガウラ(ハクチョウソウ)、アレチハナガサ、アレチヌスビトハギ、アレチマツヨイグサ・・・などがありました。


見つけた草花で作ったミニミニブーケ!

草むらの中を夢中で歩き回ると・・・たくさんの草の実がくっつきました。

河口近くになると、台風26号のあとでしょうか? たくさんのゴミが!


河口が近くなると海藻類が見られます。みんな夢中で海藻とりです。

海藻についた薄緑色の卵塊。これは・・・?

緑藻類も褐藻類もありました。ちなみに、初夏にはありませんでした。

 この日に見つけた昆虫は、ショウリョウバッタ、トノサマバッタ、テントウムシの幼虫、エンマコオロギ、モンシロチョウ、ツユムシ、ウスバキトンボ、イナゴなどです。児童はメモするより昆虫探しに夢中でした。見つけた昆虫は、教室で飼うことになりました。小さな命、しっかりお世話して、みんなで観察を続けます。

 川の中には、タニシ、コイ、ボラ、カニ、ミドリガメを見つけることができました。
 コイは、石についた藻をツンツンつついて、キラキラ光っていました。




 河口付近でカワウを観察していると、児童の頭上にミサゴとトビが飛んできました。
 ミサゴは絶滅危惧種です。近くで見られてとてもラッキーでした。ミサゴは、約50cmの太刀魚をつかんでいました。そのあとをトビがついて行きました。トビは、ミサゴがつかんでいる太刀魚を横取りしようとしているのかもしれないとのことでした。

 この日のミッションは、初夏との比較です。学校に戻り、野鳥の渡りが見られるようになった理由などを児童なりに考えました。児童の考えをいくつか紹介します。

  • 寒くなったらエサがなくなるから、暖かい南へ向かっていくんだと思う。
  • トビが最近低く飛んでいるのは、冬に向けてたくさんのエサを食べようとしているからだと思う。
  • 夏は、海の岩は茶色だったけど、今日見たら、海藻がついていて緑色になっていた。
  • 夏にはなかったけど、川でたくさんの海藻を見つけた。
  • 季節が変わったら見られる野鳥の種類が違う。
  • 昆虫をたくさん見つけることができた。
  • 台風がまた来たからかな?ゴミが増えていた。
  • 夏にはたくさんいたユリカモメがいなかった。
  • 鳥は、暑さや寒さをさけて移動すると思う。

 ただ野鳥や昆虫などを見つけるだけでなく、初夏との比較をしながら観察をし、季節の移り変わりを実感できた1日でした。



活動レポート1 『オリエンテーション』
活動レポート2 『明石川・河口付近にて野鳥観察 (1)』
活動レポート3 『明石公園にて野鳥観察 (1)』
活動レポート4 『明石川・河口付近にて野鳥観察 (2)』
活動レポート5 『明石川源流から河口まで』
活動レポート6 『明石川・河口付近にて野鳥観察 3』
活動レポート7 『明石公園にて野鳥観察 2』

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