NO団体名主な企画内容
28 京都市野外活動施設 花背山の家(京都府) 「『わんぱくちゃれんじキャンプ』~自然大好きっ子、あつまれ!~」
学校行事で実施している自然体験宿泊学習では体験できないサバイバル的なキャンプを体験し、冒険心・忍耐力・独立心を養う。さらに、仲間と協力する大切さを知り、生きる力を高める活動を行って、市内小・中学校の宿泊学習の事業をバックアップする。

速報レポート1

参加者:児童20名、学生スタッフ10名,山の家スタッフ3名
はじめに

 京都市野外活動施設「花背山の家」は,平成5年に開設され,今年で23年目をむかえます。学校や社会教育団体から家族まで,幅広く利用できる野外教育施設です。1年を通して利用可能で,平日は京都市立学校が,土日や夏休み等には,一般の諸団体やご家族が利用されています。
 今回支援していただいた「わんぱくチャレンジキャンプ」は,開所以来夏休み期間を利用して続いている毎年恒例の花背山の家の主催事業です。
 今年度は,サバイバル的な野外活動を体験し,冒険心,忍耐力,独立心を養い,仲間と協力する大切さを知り,生きる力を高めることを目的としました。
 また,京都市立小学校で取り組んでいる自然体験宿泊学習をバックアップする事業として,特別な活動内容も取り入れて,小中学生を対象に募集しました。
 ただ「花背山の家」は夏休み中,利用者でいっぱいになります。主催事業といえども諸事情で優先的に使用することができませんので,今回は2泊3日という短期間での実施になっていまいました。

8月18日(火)第1日目

チャーターしたバスでいざ出発

見送りの保護者の方

 <10:00 出発>
京都北山の国際会館前に集合した子どもたちの多くは,京都市内からの参加でしたが,中には,京都府の北部からの参加してくれた子どもたちもいました。
キャンプのお手伝いをしてくれる学生ボランティアのお兄さん,お姉さんと初顔合わせし,一緒のバスに乗って出発しました。
「わんぱくチャレンジキャンプ」は,学校行事で行く自然体験宿泊学習でなく,全員が自ら希望し参加した子どもたちばかりでしたので,みんな不安顔はなくワクワク笑顔での出発でした。
また,今年は昨年までの小学4年生以上からの参加枠を広げて,小学3年生の子どもたちから募集しましたが,3年生が9名も参加してくれました。見送りの保護者の方は少し心配顔でしたが,3年生子どもたちは元気いっぱい見送りのお父さんお母さんに手を振っての出発になりました。

 <11:00 入所>
花背山の家に到着。花背山の家は京都市左京区にあります。標高600mの山の中に位置しています。この日も残暑厳しい日になりましたが,市街地よりも気温が約5度低く,さわやかな風が吹く中での入所になりました。
入所式後にオリエンテーションを行い,活動班ごとに自己紹介や班旗作りを行いました。
昨年度5年生で参加していた仲良し3人組の女の子は,今年は6年生としての連続参加で,リーダーシップを発揮していました。


オリエンテーションで話を聞く子どもたち

班に分かれて自己紹介です

 <11:45 昼食>
昼食は,花背山の家名物の花山弁当です。みんなでおいしくいただいた後,今年のワンパクチャレンジキャンプがスタートしました。
学校行事の中では,なかなか体験できないサバイバル的な活動を豊富に取り入れ,上記(はじめに)のねらいを達成するキャンプのスタートです。

 <13:15 クラフト>
多くは初対面の子どもたち同士の集まりです。まずは手作りの木メダルを 使っての名札作りです。みんなキャンプネームで呼び合うことになりました。
「ランラン」「シュウキラ」「ピノ」「アンピン」「・・・」いろいろと楽しいキャンプネームタッグが出来上がりました。

 <14:00 テント設営>
花背山の家は,京都市が誇る野外活動施設です。立派な宿泊棟やロッジ棟があり,約400名が宿泊できる施設です。しかし,わんぱくチャレンジキャンプは,宿泊棟やロッジ棟を利用しません。サバイバルキャンプですので,当然テント泊になります。みんなで「ああやこうや」と言いながらたっぷり時間をかけてテント設営しました。班付きの学ボラ(お兄さん,お姉さん)は,極力手を貸さずに子どもたちに任せていました。


みんなで相談してテントを設営します

入口はどっちかな??

 <15:30 野外炊事>
夕食はもちろん野外炊事です。メニューは定番のカレーでしたが,食材は花背山の家の畑で収穫した野菜を使用しました。また,スタッフ料理として現地の猟師さんが解体して持ってきてくださった鹿肉を使った「鹿肉カレー」も振る舞われました。
そして,明日の本格的なサバイバルクッキング(竹ごはん,鳥の丸焼き,イワナの塩焼き等)のための準備やしこみも並行して行いました。


野外炊事スタートです

初めて包丁をつかう3年生

どの班も上手に出来上がりました

 <19:30 天体観察>
花背山の家では,市街地では見ることができない満天の星空を観ることができます。あいにく少し曇っていてコンディションとしてはよくなかったのですが,肉眼で「夏の大三角」「北極星」「北斗七星」「さそり座」などを
観察後,山の家に設置されている自慢の400mmと150mmの天体望遠鏡で,土星を観望し歓声があがっていました。


みんなで天体観察もしました

花背山の家自慢の天体望遠鏡

 <21:00 反省会>
もうすっかり親しくなった子どもたち,みんなキャンプネームで呼び合って,誰一人ホームシックにかかる子どもはいませんでしたが,初めて参加した3年生は,にこにこしながらも,班つきのお兄さん,お姉さんの膝の上に乗ってテントに入るまで甘えていました。しかたないかな??

 <22:00 テントで就寝>
反省会後,テントサイトに向かいました。真っ暗な道を懐中電灯を照らしながら移動して,5人ずつテントで寝ました。
朝晩の気温は,ぐっと下がります。風邪をひかないようにテント入口,寝袋のチャックをしっかりしめて「おやすみなさーい!」
スタッフは遠くから12時過ぎまで,子どもたちの様子をうかがいましたが「異常なし」でした。



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速報レポート2
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■別年度のレポート
2011年度 小学生野外活動クラブ『花背山の子クラブ』 実施レポート

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