NO団体名主な企画内容
42 府中町立府中北小学校(広島県) 「トムソーヤプログラムⅠⅡⅢ」
1年生と6年生が思いっきり一緒に遊んだあと、たくさんのホットケーキを焼くことにチャレンジ。4年生が環境学習で森林伐採で伐採した木の枝を使って、2年生と一緒に焚火でパンを焼く。5年生が理科の時間に育てる大豆を使って、3年生と一緒にずんだ餅・きなこ餅・味噌を作る。全校児童が一丸となり兄弟学年となって活動する企画。

速報レポート1

実施日 9月25日(金)
参加児童数 83名

トム・ソーヤスクールコンテストの先陣を切って3,5年生が「ずんだ餅」「きな粉餅」作りに挑戦しました!
 


『採ったど~!』

 収穫には少し時期が早かったようですが,枝豆の収穫をしました。
「青々と葉が茂った割には実が付かないね~」と言っていましたが,よく見ると葉っぱの下にはたくさんの枝豆が付いていました。
 「この枝豆がずんだの餡子(あんこ)になるんだね!」と子どもたちは嬉しそうに話していましたが
 「今日は大豆できな粉も作るって聞いたけど,枝豆と大豆ってどういう関係があるの?」と言う児童もおり,大豆と枝豆が一致していない児童も多いという実態も明らかになりました。


『石臼ってこんなの?』



大豆をゆっくりと煎って(いって)香ばしい香りがしてきました。
きな粉餅グループで,初めて石臼(いしうす)を見た児童は,
「石臼ってこんなの?おもちをつくお椀のような石かと思ってた。」
「これでどうやって大豆をきな粉にするの?」
と子どもたちはまず石臼の形や取っ手が付いていることにびっくり!
説明を聞いて石臼を回し始めましたが見事に逆回転!石臼には目があって回す方向が決まっていることを聞いて反時計回りに回し始めました。石と石の間から出てくる砕かれた大豆に興味津々!
重たい石臼を回せない3年生の様子を見て,手を添えて優しく手伝う5年生の姿が見られました。さすがは高学年,5年生です。日頃からのピア活動の成果が現れていました。
まだ粗い粒を見て
「これってきな粉じゃない!」
なんだかんだと言いながら石臼を回し続け,出てきた粗い粒を二度,三度と挽くうちにもだんだんきな粉らしくなってきましたが,つまみ食いをした子どもから一言。
「これってきな粉じゃない。ぜんぜん甘くないもん!」
子どもたちは,きな粉って最初から甘いものだと思い込んでいるのですね。
ようやくきな粉ができ上がり砂糖と一つまみの塩を入れて味の調節。
ここでまたまた子どもの一言。
「せっかく砂糖を入れたのに,なんで塩を入れるの?」
“隠し味”を知らないのでした・・・。


『よくできてるね』


 ずんだ餅グループは,収穫した枝豆をゆがいて鞘(さや)から豆を取り出し,すり鉢とすりこ木で豆をつぶしていきました。
 初めてすり鉢を使った子どもも多く,溝の付いている理由も考えず,力任せにつぶしている子どももたくさんいました。
何度かやっているうちに要領を得た子どもから「すり鉢ってよくできてるね。すりこ木をこうやって回すと楽に豆がつぶれるもん!」との言葉も。
やっぱり体験に勝る学習はないようです。
5年生はお兄さん,お姉さんらしく3年生の手をとってすりこ木を握らせたり,すり鉢をしっかり押さえたりして,上手にリードしていました。
時間はかかりましたが,順調に豆をつぶし,砂糖・塩を混ぜて「ずんだ餡(あん)」を作り上げました。


『いただきま~す』


きな粉とずんだ餡が出来上がったところで,ゆでてやわらかくしておいたお餅にかけて
「いただきま~す!」
「あま~い!」
「おいしい!」
「きな粉が香ばしい!」
「ずんだ餡の枝豆の香りがいい!」
と大満足の様子でした。
初めての体験も多く,自分たちで作ったという満足感もあってひときわ美味しく感じたようです。
「昔の人はすごいね。フードプロセッサーみたいな機械がない時代でもこうして大豆を粉にしたり,すり鉢で枝豆をつぶしたりしていたんだね。」
「石臼なんて,石を削ってよくあんな形にしたり目を刻んだりしたもんだ。どうやって作ったのかな?」
などと先人の知恵や技術に関心・感動している子どもたちでした。

※次回は,大豆を用いた食品つくり第2弾で「みそ作り」に挑戦します!



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