速報レポート１　東山こどもガイド　(1日目)

　イベント1日目、ガイドに向けての動物に関する知識の獲得を目的に、動物園内での室内学習や実習をおこなった。以下活動内容の詳細を示す。

１．班探しゲーム、アイスブレイク(動物カルタ)
　まず、今年のガイド動物であるイタセンパラ、イワトビペンギン、インドサイ、カナダヤマアラシ、カリフォルニアアシカ、シンリンオオカミの中にある自分の担当動物ごとに分かれる班探しゲームをおこなった。事前に背中に貼ってあった担当動物種のシールを、こどもたちは周りの人達に教えてもらいながら各班に分かれた。班に分かれてから、3日間ともに活動をする班内の仲を深めるために、アイスブレイクとして動物カルタをおこなった。班内で2人ずつに分かれてのチーム戦で、協力して楽しみながら緊張をほぐしていった。

２．室内学習
　動物の先生役としてのリーダーの教えをもとに、各班で担当動物についての学習をおこなった。事前にリーダーが作成したワークシートを使用したり、映像や写真などを見たりして、こどもたちにもわかりやすいように工夫しておこなった。それらをもとに、こどもたちは担当動物についての知識や理解を深めていった。こどもたちは興味を持って真剣にリーダーの話を聞いて学習をおこなっていた。

３．実習
　室内学習で動物についての基礎知識を学んだ後、実際に担当動物のいる獣舎やその周辺に行って、実験や観察をおこなった。室内学習では学べない担当動物や獣舎についての知識や理解を深めた。普段は体験できないことや聞くことのできない話を見聞きし、どの班でもこどもたちは興味を持って熱心に実習に取り組んでいた。以下各班でおこなった実習内容を示す。

イタセンパラ班
水を入れたり流木や水草などを入れたりして水槽づくりをおこない、イタセンパラの生息環境について学んだ。また、オスとメスのぬりえをおこない、繁殖期の体色変化について学んだ。こどもたちは終始真剣に取り組んでいた。

イワトビペンギン班
2～3人で1羽のペンギンについて行動観察をおこなった。同じ獣舎にいるフンボルトペンギンやオウサマペンギンとの違いや、獣舎のつくりについて学んだ。また、エサやりをして、そこからエサの食べ方や舌の特徴的な形態や使い方の観察をおこなった。

インドサイ班
放飼場に入り、スコップで土を掘り起こし、獣舎の手入れをおこなった。このサイにとっての快適な獣舎づくりから、環境エンリッチメントの大切さについて学んだ。土が固くて大変そうだったが、飼育員のやり方を見て頑張っておこなっていた。また、エサと藁を敷いて地面にあるエサの食べ方を観察した。最後に、バックヤードや運動場に入って獣舎のつくりについて学び、エサやりから唇の使い方についても学んだ。

カナダヤマアラシ班
　カナダヤマアラシが獣舎を上り下りする様子を観察して、尻尾の特徴的な使い方について学んだ。次に、こどもたちがサツマイモを様々な大きさや形に切り、そのサツマイモを食べる様子を観察して手先の器用さについて学んだ。最後にこどもたちが取り付ける場所を指定して獣舎に木を取り付けてもらい、獣舎の工夫について学んだ。

カリフォルニアアシカ班
　エサやりをおこなってエサの食べ方や口の使い方を観察した。また、個体識別をおこなってオスとメスの違いなどについて学んだ。さらに、水中カメラを用いて水中での泳ぎ方について学んだが、こどもたちは楽しそうに観察していた。最後に陸地での歩き方を観察して体の使い方について学んだ。

シンリンオオカミ班
　まず、個体識別をおこなってから普段の様子を観察した。こどもたちはどちらも熱心に取り組んでいた。その後、獣舎に投げ入れる肉やゾウの藁を入れた麻袋の作成をおこなって実際にそれらを獣舎に投げ入れた。その反応を観察し、順位付けなどのシンリンオオカミの社会性を学んだ。最後に獣舎のガラス面の掃除をおこなって獣舎のつくりを学んだ。

４．1日のまとめ
　実習終了後、お世話になった飼育員さんへのお礼の色紙の制作をおこなった。そして、各班で室内学習や実習で学んだことを振り返り、担当動物の特徴や生態などについて学んだことを整理した。また、最終日の本番ではその学んだことをどのように来園したお客さんにガイドをするかなどを話し合って1日目は終了した。

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