NO団体名主な企画内容
8 網地島ふるさと楽好(宮城県) 「網地島ふるさと楽好 ~自然体験活動による 愛され、大切にされる記憶の醸成~」
限界集落の社会貢献として子どもたちを招待。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に島で獲ったうにやあわびなどを使った料理、島伝統の魚釣り「アナゴ抜き」、シーカヤック 、獅子踊りなどとことん網地島を満喫するキャンプ。

速報レポート3

実 施 日   2017年8月4日(金)~6日(日)
参加者数   小学生27名
指 導 者   島のお年寄り18名
ボランティア 首都圏・仙台市からの学生ボランティア等17名   
同行施設職員 7名
体験内容

8月6日 3日目
6:00 起床・身支度
6:30 朝食準備
7:00 朝食
 島の海苔の佃煮は,島のおばあちゃんたちが春先に岩海苔を摘んでおいたものを使います。市販の海苔の佃煮とは違って,海苔の形が残り,歯ごたえがあり,とてもいい磯の香りがして,とてもおいしいです。
 海藻も,朝にとって来たばかりなので,とてもシャキシャキしていて,おいしいです。
 鮭は,網地島で養殖しているものを,子どもたちのためと分けてくれたものです。
 きれいな海で育てているので,とてもおいしいです。


網地島の鮭 おいしいよ

海苔の佃煮 海藻のみそ汁

後片付けはみんなで

8:00 清掃
 お世話になった島の楽校をきれいにしよう。教室を改造した宿泊室,トイレ,シャワー室,廊下,玄関をみんなで協力しながら,掃除していきます。

9:00 自由時間
 学生ボランティアと赤茶色の校庭で,野球やかけっこをして,思いっきり体を動かしました。とても楽しい時間を過ごしました。すると,霧が少しずつ流れてきて,周りが見えなくなりました。不思議な雰囲気です。島のおじいさんから,海から流れて来た霧だよと教えてもらいました。


霧の中 ボランティアと遊ぶ

赤茶色の校庭 旧網長中学校

もうすぐお別れ

10:00 お餅つき・昼食
 網地島では,お祝い事がある度に,みんなで杵と臼でお餅をついて,食べました。お餅は,みんなの協力が必要です。声を合わせて,餅をつきます。これがとても楽しいです。網地島ふるさと楽好では,子どもたちにお餅をついてもらいます。杵が重いので,臼のふちを叩いてしまいます。お餅は,少し茶色になりますが,とてもおいしいです。ついたお餅は,島の人がパックに入れて,島のお年寄りにおすそ分けします。島に遊びに来てくれた子どもたちがついたお餅だと話すと,とても喜んでくれます。


子どもたちの餅つき

納豆だ~納豆餅だ~

つき上がったお餅は島のお年寄りにおすそわけ

12:30 閉校式
 人の代表が,一生懸命に考えたお礼の言葉を代表して,読み上げてくれました。その言葉を聞いて,島のお年寄りは,子どもたちを愛おしく思い,涙ぐみます。また,子どもたちを網地島に呼んであげたいと考えています。大きくなった子どもたちに,また会いたいと思います。


子どもたちの代表がお礼の言葉を読み上げる

13:45 船でお別れ
 船の上の子どもたちと岸壁にいるおじいちゃんとおばあちゃんが,紙テープを持って,最後のお別れです。「また,網地島へおいでよ。」と島のお年寄りが声をかけると,「また網地島へ来たい。」と,子どもたちから大きな声が返って来ました。
 きなこおばあちゃんが,食事の準備をしていた時に,「ぼくも大きくなったら,おばあちゃんのように,おいしい料理を作って,みんなを幸せな気持ちにしてあげられる人になりたい。」と話してくれる子どもがいました。別れ際に,きなこおばあちゃんは,「頑張って,料理人になるんだよ。」とその子どもを励ましていました。「がんばるよ。」と,元気よく,きなこおばあちゃんに答えていました。


きなこおばあちゃんと子どもたち

また網地島においでよ

また網地島に戻っておいでよ

子どもたちの声

  • 海の中で,大きなヒラメを踏んでびっくりした。ヒラメもびっくりして,逃げて行った。
  • 砂の中に,大きな貝がたくさんいて,びっくりした。
  • 大きな船が来ると,大きな波が来て,シーカヤックが転覆しそうになった。
  • ライフジャケットを着たら,どこまでも泳げるよ。
  • 網地島の海は,3m以上深くても,底が見えた。
  • 小さな魚を捕まえたら,ヒラメの形をしていて,びっくりした。
  • 突堤のコンクリートのすき間にいたカニをたくさん捕まえた。
  • 台風で海が荒れているのに,島には風が吹いていない。不思議だな。
  • 霧が出て,周りが見えなくなった。ドキドキワクワクする。
  • 杉の葉っぱや松ぼっくりは,よく燃える。楽しい。
  • おかずのうにが,動いているので,びっくりした。
  • 最近,お刺身を食べていなかったので,島でたくさん食べられて,うれしい。
  • オニヤンマがたくさん飛んで来た。にらめっこをした。びっくりした。
  • 夕ご飯のおかずのうにが動いている。
  • うには中身を食べられても動いている。
  • 島の夜は,何の音もしない。不思議だな。
  • 網地島のネコはかわいい。
  • 島の夜は,涼しい風が吹くので,気持ちいい。
  • 島のばあちゃんの料理は,とてもおいしい。
  • 島のお刺身はおいしい。みんなで食べたら,大きなヒラメが骨だけになった。
  • アナゴ抜きで,魚をたくさん釣りたかった。
  • 虫捕りで,マムシが出なくてよかった。
  • サイクリングで冒険したけど,誰とも会えなかった。みんなどこにいるのかな。
  • 歩道に草が生えていて,自転車が通れなかった。
  • メカブをご飯に乗っけて食べた。おいしすぎて,おかわりした。
  • みそ汁に入っている海藻がおいしい。
  • ぼくたちがついたお餅は,島のおじいちゃんやおばあちゃんたちにも配ったよ。おいしく食べてくれたかな。
  • 火おこしは楽しいけど,煙が目にしみる。
  • みそおにぎりを焼くのは,楽しいね。

島のおじいちゃんやおばあちゃんの声

  • 膝が痛い,腰が痛い。でも,子どもたちの明るい笑顔を見ると,頑張れる。
  • 子どもの笑顔はいい。こっちまで楽しくなる。
  • 今度会うときに,どのくらい背が伸びているか,楽しみだ。
  • 大人になったら,自分の子どもを連れて,島に遊びに来てほしい。
  • きゅうりの辛子あえは,大人の味だった。ごめんね。
  • 事故やケガがなく,無事に終わった。よかった。
  • 子どもたちが書いた文集が楽しみだ。
  • 来年まで,また島がさびしくなる。



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■別年度のレポート
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