NO団体名主な企画内容
15 独立行政法人 国立青少年教育振興機構 国立若狭湾青少年自然の家(福井県) 「子どもリフレッシュキャンプ ~シーカヤックから未来を見る~」
施設の目の前に広がる豊かな海を舞台に、1泊2日×3回仲間と生活を共にする。第3期では、無人浜でキャンプを行い、食べる、寝る、遊ぶなどをすべて自分たちで行う。実行委員を組織してプログラムの検討や成果の測定を行い、地域への波及も考える。

速報レポート2 中級編

実施期日 令和2年8月15日(土)〜16日(日)1泊2日
場所 国立若狭湾青少年自然の家、自然の家大浜(福井県小浜市田烏区大浜)
   カタボコ浜(福井県小浜市田烏区須ノ浦)
参加者 14名(小学生12名 中学生2名 指導者 6名 ボランティア 5名
ねらい

 ・若狭湾の自然の中での生活を通して、心と体をリフレッシュする。
 ・若狭湾の自然の中で生きることを通して、自然の素晴らしさ、自然と人間とのかかわりを学ぶ。
 ・生活する上での様々な課題を解決することを通して、状況を受け入れる力を高める。
 ・仲間と関わり合いながら生活することを通して、自己を理解する力を高める。

●事業実施の背景

 5月20日当時、政府発出の緊急事態宣言は解除となっていた。福井県独自の自粛要請が続く中、県内の公立学校は分散登校を始めた。6月1日より、公立学校は、通常の授業再開を目指していた。子ども達は、新型コロナウィルス感染拡大防止の行政施策のため、自粛生活を余儀なくされ、身も心も疲弊している状態から少しずつ回復を始めるが、不登校児童生徒の増加やDVなどの新たな課題の表面化が心配されていた。本所としては、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、7泊8日の長期看板事業を中止とし、看板事業を短期の宿泊事業を上記のねらいをもって実施する決定をした。

教育的価値
シーカヤックの技能を身に付けると共に、SDGS目標14を視野に入れたプログラムを取り入れ、海洋環境に目を向けると共に、若狭湾のロケーションから見て取れる、海と山の繋がり、若狭湾と琵琶湖の関係、人と自然との共存を考える。さらに、持続的可能な形で海洋資源を利用するために必要なことを考えるきっかけ作りを行う。 

スケジュール

 1日目……9:30開校式、大浜周辺にてシーカヤック&スノーケリング、野外炊事体験、
大浜にてテント泊体験
 2日目……野外炊事、スノーケリング&シーカヤック(大浜・カタボコ浜)、ビーチコーミング(カタ
ボコ浜)16:20閉校式

活動内容

 中級編では、シーカヤックに搭乗したことがある経験者多く、活動範囲を広げることが出来た。また、初級編ということで、自然の家の大浜でテント泊を行った。1日目の夜は、野外炊事を実施し、カレーライス作りを行った。新型コロナウィルス感染症拡大防止のために、野外炊事時間を短縮する措置として、ご飯は食堂での炊き上げとした。2日目の朝食は、野外炊事でカートンドック作りを実施した。昼食は、参加者が必要な時に食べることができる行動食とした。活動中は、随時アルコール消毒を実施、1日に2回検温を実施した。活動期間中は、シーカヤックの指導者としてその道のプロである大瀬志郎氏を講師として招聘し、自然の中で暮らす基礎基本を学びながら過ごした。若狭湾の豊かな自然の中で、子どもたちは「食べる」「遊ぶ」「寝る」「移動する」をスタッフのサポートを受けながらも自分たちの手で行えるように支援をした。移動手段として、主にシーカヤックを使用し、SDGS目標14を視野に入れたプログラムを取り入れ、海洋環境に目を向けると共に、若狭湾のロケーションから見て取れる、海と山の繋がり、若狭湾と琵琶湖の関係、人と自然との共存を考えた。活動を通して、持続可能な形で海洋資源を利用するために必要なことを考えるきっかけ作りを行った。また、テーマを決めて仲間と語り合う活動「語り場」を活動初日の夜に行った。自分の感じたこと、考えていることを仲間の前で語る活動は、「主体的・対話的で深い学び」につながると考えられると共に、自分を客観的に捉えることができると考えられる。今回のテーマ「自然と自分」について、話し合ったり体験したりする中で、参加者が気づいたことや考えたことを下記する。

参加者の感想

  • 今まで、動物、虫、水中の生き物などの立場に立ったことがなかったから、○○からしたらこう思うのだな、私だったらこうするなどのことを考えたりしたことがなくて、動物の気持ちがわかった。
  • 自然は楽しい。人間はよくばり。
  • 自分の身や動物の安全を守るために、対策をしっかりとし、動物と共存できる環境を作ることが大切だと思った。
  • 自分と自分のことについてわかった。人はいつも弱肉強食のピラミッドの上にいて、動物の都合も知らずに、少しのことで何倍返しもしている。理不尽だなと思う。動物側に立って考えると良いと思った。
  • 熊は悪気があって人をたたいているんじゃないということを知った。飛び込みがこわかったけど、できた時の達成感がすごかった。
  • クジラは、クラゲとビニール袋を間違えて食べて死んでしまうということがかわいそうだと思った。
  • 自然と自分は結構身近なのだということに気付いた。常に助け合っていることがわかった。
  • コロナが出て来て空気がきれいになったと聞いておどろいた。「地球にとっては人間がウイルスで、コロナが人間を抑えるためのワクチンかもしれない」と聞いて納得した。
  • 自然は私たちを助けたり守ったりしているけど、私たちは自然が困ったりしてしまうことをしている時があると思ったので、自然が困らないように、自分から助けたりしようと思った。
  • 生きていくためには必ず自然と関わっていかなければならないということが分かった。虫の気持ちになったら、人間はひどいことをしているんだなぁなと思った。









速報レポート1 初級編
速報レポート2 中級編
速報レポート3 上級編
速報レポート4 まとめ

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