NO団体名主な企画内容
25 守山リス研究会(愛知県) 「野生のニホンリスの保全・生態調査をする中での子供たちへの環境教育の実施」
リスを捕獲し生態を調査。食性、棲息環境、共生関係などをフィールド調査し、リスを通して自然環境の保全を学習する活動。

「野生のニホンリスの保全・生態調査をする中での子供たちへの環境教育の実施」 [8/23]

日  時:
場  所:
参加者:
2008年8月23日(土) 9:30〜12:30
東谷山 ほか
幼稚園児2名、小学生11名(低学年9名、高学年2名)、保護者11名
 <東谷山の歴史の紹介>

・東谷山周辺の地史的変遷(200万年から700万年前の東海湖の存在)
・陶土の形成と地場産業の発生とエネルギーとしての里山の発明
・エネルギー革命による里山の意義の変化と技術の廃れ・放置

 <東谷山での共生関係事例>

・エゴの実とヤマガラの知恵比べに人は対抗できるか?
 エグ味を味わってエゴはどう対応するか
・ヤマガラはどう対応するか?
 あなたがエゴなら次にどう対応(進化)するか
・30年前いたギフチョウの復活のために、幼虫のためのカンアオイと受粉者のアリ、
 親としてのギフチョウが棲める環境(カタクリ、ミツバツツジ、など)の復活が必要と紹介

 <リス捕獲による調査活動>

リスをワナカゴから測定袋へ移し体重測定。
保定器に移し、オスメス判定、ケガ確認、首輪確認、マイクロチップ有無をリーダーで確認、マイクロチップの挿入、首輪の装着、をして再放獣。
リスの繁殖、交尾、寿命、子どもの数、体の各部の色、エサとその種類、クルミの齧り方の年齢による違い、など先に質問をして、皆の意見が直感でも出たあとに回答。
今回は、オス(再捕獲)とメスの子供が2匹捕獲されたのでオスメスの体の特徴違いの確認を子供たちにもしてもらった。

捕獲して調査する理由(個体数の把握、捕獲回数と地域定着性と行動を確認するなど)を紹介し、来年以後道路が6mから16mに拡充されるにともなうロード・キルの防止のために道路標識やリスの橋の設置など行政と相談していることを説明。
来年以後、発信機を装着してその調査をすることを紹介した。

頂上で、準備している2セットの巣箱にビデオ装置をそれぞれ設置して
中にはいるリス、ムササビの生態を記録する活動を実際の装置・配線をみてもらい、今後その観察も活動で紹介してゆくことを紹介。
今回ヘビが給餌台のそばの「捕獲されたリスを襲おう」とカマクビをもたげていたとの子供の報告から、リスを守ることとヘビへの対応をどう考えるか子供達への宿題としてだし、対応アイデアを募集した。

頂上では、感想文は読んだ内容のことをかいたり、その感想を書くのではないこと。
「自分の類似の体験と比較して今日経験したことに、自分としてどう感じたか、心の動き(おどろいたこと、かなしかったこと、よろこんだこと、うれしかったこと、つらかったことなどを描いて、だれもほかの人が感じていない自分だけの感じ方や、自分の内面をさらけだし記録することをいう」と説明し、大人も含めて今日の感想を提出依頼した。

今回予約は38人ほどであったが、雨の予報と早朝の雨で4家族(14人)が取りやめとなったため24人であった。
次回はそれらの家族が参加するため増える予定。
参加者全員にチキンラーメンを配布した。次回に冊子とあわせ配布する予定。



野生のニホンリスの保全・生態調査をする中での子供たちへの環境教育の実施 実施レポート(1)
野生のニホンリスの保全・生態調査をする中での子供たちへの環境教育の実施 実施レポート(2)
野生のニホンリスの保全・生態調査をする中での子供たちへの環境教育の実施 実施レポート(3)

■別年度のレポート
2021年度 名古屋市に凄息する野生のニホンリス・ムササビ等哺乳類の調査・保全活動をする中での環境教育の実施 実施レポート

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