NO団体名主な企画内容
5 猛禽類保護センター活用協議会(山形県) 「見る!作る!鳥海山(ちょうかいさん)の野鳥とSDGs」
専門家を講師に、見ると創作をセットにして、生態系から受ける恩恵を学習する。それとは逆に、貢献するための物づくりを通して、SDGsが掲げる持続可能な社会を実現するために、人の暮らしと野生動物との見えない繋がりを学ぶ活動。

速報レポート1 ”現代の名工“に学ぶバードカービング&ウォッチング

活動日: 令和5年7月30日(日)
活動場所: 鳥海高原~鳥海イヌワシみらい館
参加人数: 小中学生18人/ 大人20人 / 指導者7人 / 合計45人
活動内容

”現代の名工”内山春雄先生に指導いただき、バードカービング・バードウォッチングの講座を開催しました。
連日真夏日を超えて猛暑日に迫っている庄内地方です。この日も、当センターのある鳥海高原でさえ、気温30度を超える真夏日となりました。そんな中にも関わらず、屋外でのバードウォッチングに多くの家族連れが参加してくれました。本当にありがとうございました。
こんな気温もあってか、観察できた鳥類はとっても少なかったですが、少しでも鳥の特徴について観察を通して知っていただくことができたと思います。





観察をしてからは、高学年の子供達はバードカービング、低学年の子供達は木型への絵付けを体験します。
ここからの講師は「現代の名工」内山春雄先生です。
名人のナイフ捌きは、対象となる木材・素材を知り尽くしているからこそ、それに合わせた削り方があることを子供達だけではなく、大人もなるほどと目からうろこが落ちる発見でした。
鳥類のくちばしについて、その鳥が食べるエサの種類によって形状が違うことなどを教えていただき、見るだけでなく作ることで鳥の体と環境、食べ物の関係が深く関わっていることを知ることができたと思います。
先生の言う通りバードカービングは、まさに”神の領域”を理解し、人間の手で再現することなのだと感じました。
しかし、カービング部門はさすがに高学年の子供達だけあって、削るスピードが早いうえに、初めてとは思えないほど鳥の形になっており、内山先生も驚いていました。
午後からの絵付けもきれいに特徴をとらえてできたのではないかと思います。
作業終了後は、内山先生より、これまで手掛けたカービングのお話や、海外の鳥類のことについてもお話しいただきました。
国内のバードカービングについては、代表的なものとしてアホウドリの保護増殖のために作ったっというデコイの制作と設置についてお話をしていただきました。
この計画の成功によって現在ではアホウドリの生息数は回復軌道にのっている訳ですが、内山先生のカービングが芸術の領域だけでなく、野生生物の保全にも役立っていることについて、参加者は驚きと尊敬の眼差しで見つめ、お話に聞き入っていました。







低学年の部の絵付けもとってもかわいらしくできていました。親子で参加して夏の思い出になったのではないかと思います。
講師の内山春雄先生、野鳥観察スタッフの皆さん、暑い中バードウォッチング・カービング・絵付けに参加してくれたご家族のみなさん、本当にありがとうございました。大盛況にイベントを終えられましたこと皆様に感謝致します。この度活動に支援いただいた(公財)安藤スポーツ食文化振興財団に感謝申し上げ報告とさせていただきます。





バードウォッチングで見られた鳥、ほか
トビ、ウグイス、キジバト、ヒヨドリ、モズ、ホオジロ、ツバメ、アオバト(鳴)、アオダイショウ2匹、キセキレイの巣

子どもたちの感想

  • バードカービングが楽しかった。工作イベントは楽しいです。夏休みの自由研究にもなった。
  • 思っていたよりも力がいらなくて、どんどん彫り進められて楽しかったです。豆知識などもあって面白くて聞きやすかった。
  • 楽しく絵付けができた。

保護者の感想

  • 内山先生から指導いただいて感激しました。作成中にも鳥類の話をたくさんしていただいて貴重な体験ができました。励ましてくれたことで意欲的に作成できてよかったです。
  • 双眼鏡の使い方は勉強になりました。
  • 素敵な企画でした。小学生の体験としてとても良かったと思います。
  • 小学校1年生でも頑張れる設定で良かったです。
  • 大人も夢中になってしまった。普段見たことのある鳥でも細かなところは全然わからず・・・難しかったです。



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