NO団体名主な企画内容
5 猛禽類保護センター活用協議会(山形県) 「見る!作る!鳥海山(ちょうかいさん)の野鳥とSDGs」
専門家を講師に、見ると創作をセットにして、生態系から受ける恩恵を学習する。それとは逆に、貢献するための物づくりを通して、SDGsが掲げる持続可能な社会を実現するために、人の暮らしと野生動物との見えない繋がりを学ぶ活動。

速報レポート2 ハチクマを見送って蜜ろうそくを作ろう!

活動日: 2023年9月24日(日)
活動場所: 鳥海高原家族旅行村 ~ 鳥海イヌワシみらい館
参加人数: 小中学生10人 / 大人12人 / 指導者6人 / 合計 28人
活動内容

渡りをする猛禽類“ハチクマ”の観察をして、ハチとハチクマの恩恵によってもたらされる蜜ろうそく作りを体験

9月は猛禽類たちにとって秋の渡りのシーズンであり、ハチクマやサシバなど渡りをするタカたちが一斉に南の越冬地へと向かって飛行していく時期です。そこで酒田市の鳥海高原に定点を構え、通過していくタカたちを観察してから、蜜ろうそくを作るイベントを開催しました。
さわやかな秋晴れとともに涼しい南風が観察地点に流れる中、猛禽類たちの出現を待ちました。
トンボたちが空を乱舞して、タカたちと見間違いそうになりながらも、少数ではありますが、ハチを食べるタカ、ハチクマが渡っていくところを観察することができました。




ワークショップパートは、ハチ蜜の森キャンドル代表の安藤竜二さんから、スライドを使ったお話と、蜜ろうそく作りのワークショップをしていただきました。
安藤さんのお話から、ハチクマとハチたちの関係、日本人との文化的なつながりなどをお話しいただき、またハチたちからわかる環境のお話など、普段の生活で意識していなかったことにも気づきがありました。ハチクマという普段出会う事のないタカが、夏の間日本の森林に生息し、スズメバチなどのハチたちをつかまえていることで、セイヨウミツバチたちの生息も守られていることや、一方でスズメバチたちも環境の中で、昆虫たちを襲う事で絶妙な生態系のバランスが保たれていることも想像することができたと思います。身の周りの環境を少し違った角度から見る良いきっかけになったのではないでしょうか。







蜜ろうそく作りは、何を作ろうかイメージを膨らませ、ビルト&スクラップを繰り返しながら、大作を作り上げました。本当にすごかったです!
安藤さんは柔らかい穏やかな話方ではありましたが、私たちも強い環境へのメッセージを受け取りました。
普段の生活で出会う事のないハチクマたち猛禽類の観察と、庭や家庭菜園などでも見かけるハチたちとの知られていない繋がりを知って、そこからもたらされる生態系サービス・ハチ蜜と蜜ろうについて、体験を通して知ってもらうことができました。全ての生態系が支え合うことで成り立っていることが実感できたと思います。
参加してくださった皆さんありがとうございました。また講師の安藤竜二さん、大変勉強になるお話をありがとうございました。







この日見られた鳥
ハチクマ3、ノスリ8、ハヤブサ2、ツミ1、ハイタカ1、トビ、クマタカ、カケス、キジバト、アオバト、ドバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ハシブトガラス 合計14種

子どもたちの感想

観察だけでは参加していなかったかもしれないが、やってみたら楽しかったし、ハチクマとハチの関係も知ることができた。
キャンドルづくりもバードウォッチングも楽しかったです。他の野生動物の観察会があればまた参加したい。

10月4日(水)山形新聞朝刊、取材していただいた際の参加者へのインタビューより
「蜜ろうは柔らかくて好きな形にできて楽しかった。ハヤブサも見られてよかった。」



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■別年度のレポート
2017年度 自然に見る庄内の現在、過去、みらい 実施レポート

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