NO | 団体名 | 主な企画内容
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NPO法人 里豊夢(りほうむ)わかさ(福井県) |
「里山の自然に触れ、生きる力を育む体験活動~遊びと学びのある活動を通して人間力を高め、生きる力を育む~」 里山の自然に親しむ植樹活動や農業体験、四季を感じられる体験活動を行い、子どもたちに自然の中で過ごす心地よさ、安らぎを味わってもらう。また、異年齢集団による活動を通して、社会的スキルを高め、生きる力や人間力を育む。 |
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速報レポート3 「水あそび~竹細工と流しソーメン~」
活動日: 2024年7月28日(日)
活動場所: 福井県若狭町能登野区地係 里地里山「のとのの里」
参加人数: 小中学生 8人 / 幼児 2人 / 高校生・大学生 2人 / 大人 4人 / 指導者 6人 / 合計22名
<活動内容>
活動タイトルは「水あそび」であるが、水あそびの活動地付近等で熊の目撃情報があり、地元区長からの注意喚起と参加申込者からの参加取り止め、活動内容の見直しの要望が入り、役員・スタッフ等と相談の結果、小川での水あそび活動を取りやめることとした。また、活動内容を「水あそび」から「水鉄砲づくり」に変更することも決めた。しかし、当日も県内は熱中症警戒アラートが出され、不要不急以外の外出を控えること、さらに町教育委員会から日中の野外での活動自粛が伝えられていたため、子どもたちの様子を見ながら活動を行っていたが、昼食後の参加者の様子と気温の上昇から午後の活動「水鉄砲づくり」を中止することとした。そのため、活動内容は、竹を使って流しソーメンに使用するつけ汁を入れる「カップと箸づくり」を休憩時間をしっかり確保して行い、流しソーメンを楽しむ活動となった。
(1) 竹細工
いつもの活動を行っている広場は、窪地状であるため蒸し暑い空気がよどむため、風が吹き抜ける見晴台を拠点とし、さらに風を通す2枚の断熱タープを設置し、直射日光が当たらない活動場所を設けた。
前日、竹藪から切り出してきた太い竹を使って流しソーメンで使用するめんつゆを入れるカップと箸づくりを行った。始めてノコギリを使う子どもも参加しており、ノコギリの扱いに手こずっていた。切るためにどうしてもノコギリを強く押しこむためで、ノコギリの刃が引っ掛かり、切るどころか動かすことができない。そんな子どもたちに軽くのこぎりを竹の上に置いて前後に動かす動作をさせると意外と簡単に切ることができ、喜んで器となる部分を切り出していた。その器の上部を切り出しナイフで面取りを行い、ガスバーナーで殺菌を兼ねてささくれ部分を焼いて完成していた。
箸は、ボランティアの高校生と大学生が器を切り取った残りの筒状の部分をナタで細く割って準備してくれていた。子どもたちは切り出しナイフで角を削り取り箸の形に整え、サンドペーパーで表面を滑らかにする工程を行った。この箸も最後にバーナーで焼いてささくれがないようにした。
器と箸は、消毒・水洗いを行い使用した。
(2)流しソーメン
子どもたちが竹で器と箸を作っているあいだにスタッフが流しソーメンの準備をしてくれた。茹でたソーメンを冷やす氷は、事前に牛乳パックで作って持ってきてくれよう参加者にお願いした。また、昨年度の感想の中に、流しソーメンの水がぬるかったので、冷たい水を流してほしいという要望があり、水タンクに入れて冷たくする氷も参加者にお願いし作ってきてもらった。
標準の1.5倍のソーメンを準備してもらったが、コロナ感染で当日欠席者が8名いたため、茹でる量を少し抑えて準備をしてもらった。子どもたちがスタンバイする時間に合わせてソーメンを茹で上げ、氷水で粗熱を取り、次の氷水でぬめりを取り、つめたいソーメンにしてもらい流しソーメンの場所へ。その後はこの作業の連続フル回転である。
流しソーメンスタート時は、小さい子どもたちがまず優先的に食べ、そこそこ食べたころを見計らって中高学年の子どもたちが加わり、最後に親とスタッフが食べた。親とスタッフが食べるときにも子どもたちが入ってくるなど、食欲は驚くほど旺盛である。ソーメンを流す担当は、最初はスタッフが行っていたが、ボランティアの学生が変わって行っていた。
流しソーメンの締めとして、ミニトマトを流して子どもたちを楽しませた。箸で止めることはできていたがつかめないため、手で取ってそのまま口に入れていた。
参加者のほとんどは、手作りの箸と器を自宅で使用するといって持ち帰った。中にはこの夏のソーメンは、自作の器と箸を使って食べますという参加者もいた。
<子どもたちの感想>
・教えてもらった通りにのこぎりを軽く動かしたら切れた。うれしかった。(幼児 年長組)
・お母さんに手伝ってもらわなくても切れた。また、切りたい。(幼児 4歳)
・今までソーメンが嫌いで食べたことがなかったが、おいしかっていっぱい食べた。お母さんがびっくりしていた。先生からお家でも食べれるねと言われたが「わからない」と答えた。家で本当に食べれるかわからないが、やってみます。(小2年生)
・暑かったけど楽しかった。ソーメンもいっぱい食べた。美味しかったです。次も流しソーメンをしてほしい。(小1年生)
・マイ箸、マイカップを作ってソーメンを食べた。本当においしかった。お母さんと一緒にお父さんの箸とカップも作ったのでお家でソーメンを食べるときに使いたい。(小5年生)
・去年の流しソーメンは、流していた水が生ぬるいため、あまり美味しいとは思わなかった。そのことを反省会で言ったら今年は氷を入れた冷たい水が流れていて、ソーメンが冷たくツルッとして美味しかった。去年言ったことを覚えてくれていてうれしかった。本当に美味しかったです。(小6年生)
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