NO | 団体名 | 主な企画内容
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NPO法人 里豊夢(りほうむ)わかさ(福井県) |
「里山の自然に触れ、生きる力を育む体験活動~遊びと学びのある活動を通して人間力を高め、生きる力を育む~」 里山の自然に親しむ植樹活動や農業体験、四季を感じられる体験活動を行い、子どもたちに自然の中で過ごす心地よさ、安らぎを味わってもらう。また、異年齢集団による活動を通して、社会的スキルを高め、生きる力や人間力を育む。 |
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速報レポート4 「植樹とサツマイモの収穫」
活動日: 2024年10月13日(日)
活動場所: 福井県若狭町能登野区地係 里地里山「のとのの里」
参加人数: 小中学生 9人 / 幼児 4人 / 高校生・大学生 2人 / 大人 7人 / スタッフ 6人 / 合計28名
<活動内容>
(1) 植樹活動
活動地「のとのの里」の入り口から駐車場までの雑草が生い茂る道淵を第17回ミニ植樹祭植樹地とした。 ただ、その場所は、土が硬く、大人でもスコップでは容易に掘り起こすことができないため、小型の重機を借用し、苗木を植える箇所に穴を掘ってもらった。
参加者は、穴に入れた堆肥と土を混ぜ合わせ、そこに苗木を据え、土を戻してクヌギの苗木を植えていった。 幼児も自分のできることを見つけてしっかり植樹に取り組んでいた。
活動地一体は山らか吹き下ろす強風をもろに受け、杉の木などが折れたり倒されている。強風から苗木を守るため、長さ170cmの丸太を添え木として打ち込んだ。子どもたちが打ち込める高さまでスタッフが打ち込み、引き継いで子どもたちが適当な高さまで杭を打ち込んでいた。
植樹を終えた子どもたちは、名札として短い杭に植樹した苗木の名前、植樹日、植樹者名を書き込んだ。その杭を自分たちが植えた苗木のそばに打ち込んだ。
最後に植えた苗木を鹿の害から守るための獣害対策ネットを取り付け植樹活動は終了した。このあと、幼児期から継続して体験活動に参加しているスタッフ補助の高校生と大学生姉妹が、杭のぐらつきがないか、獣害ネットがしっかり取り付けられているか確認し、不備の部分を補強してくれていた。スタッフの大半が後期高齢者である活動団体にとって、このような自発的できめ細やかな対応と行動は、体験活動の大きな支えとなっている。
(2) サツマイモ掘り
今年のサツマイモの栽培活動は異常気象の影響をもろに受け、5月に植えたサツマイモの苗が7月に入ると4分の1枯れてしまった。さらに連日の猛暑のため、子どもたちの体調を考え体験活動後行っていた雑草取りをやめることとした。その結果、収穫時期を迎えたサツマイモ畑は背丈近くの雑草に覆われ、サツマイモの葉は少なく細い茎にしか育っておらず、悲惨な収穫活動となった。曇りの日の夕方に草取りをした一畝が何とか成長してくれていたが、3畝半の収穫量は例年の10分の1以下であった。
イモを傷つけないよう慎重に手で掘っているが、土が硬いため思うように掘り出せない
幼児は手で掘ることが困難なため周りからスコップで掘り出していたが、小さい芋しか収穫できていなかった。
最後に、7月に草取りを行った畝で収穫を行った。大きなイモを掘り出すことができ、ようやく子どもたちの笑顔に出会えた。収穫した芋を手に満足な表情を見せてくれた。
芋ほり終了後、子どもたちは植樹と芋ほりに使用したスコップを水できれいに洗って干していた。この活動はすっかり定着し、習慣化されている。天日干し、乾いたスコップを保管されていた小屋に仕舞ってくれ、活動を終了した。
(3) 収穫したサツマイモの調理と昼食
子どもたちは、収穫したサツマイモを昼食の食材として活用するため水できれいに洗ってくれ、メニューに合わせて包丁で切ってくれた。体験活動がきっかけでお家でも調理のお手伝いをする子どもが増えており、安心してみておれた。
写真は、サツマイモの天ぷら作りで、子どもたちが包丁でサツマイモを輪切りにしいるところ。
昼食のメニューは、サツマイモの天ぷらとサツマイモのお汁、サツマイモごはんで、サツマイモの天ぷらは揚げあがると即なくなるほど盛況であった。ほとんどの子どもや大人はお汁もご飯のお替りしてくれ、スッカラカンになるまできれいにさらえてくれた。体力を使う植樹と芋ほりの活動に頑張ってくれたのと里山の自然のおいしい空気のお陰である。
<子どもたちの感想>
・お母さんと一緒に木を植えた。楽しかった。(幼児 年中組)
・先生が「今日植えた木は、ここへ来るまでの道の横ですからのとのの里へ来るたびに自分の植えた木の成長を見てください。」と言われた。来た時は必ず見ます。木が大きくなるのが楽しみです。(小3年生)
・広場までのクヌギ並木は、第一回のミニ植樹祭で植えたクヌギの木だと教えてもらった。今日も大きなドングリを拾ったが、自分の植えたクヌギも大きくなってたくさんドングリがなってほしい。(6年生)
・去年、大きなイモがたくさんとれたので今年もたくさんとれると思っていたが、小さいイモしかとれなかったのが残念でした。違う畑に行ったら大きなイモが次々と掘れたのでうれしかった。(小2年生)
・初めの芋畑で何か所も掘ったが、去年のようなイモはなかった。みんながっかりしていたが、先生が「最後の望み」といって、あまり草が生えていない畑に行き、掘ったら大きいイモがつながってとれてうれしかった。掘った芋を持って記念写真を撮ってもらった。
・焼き芋が食べたかったのでそのことを言ったら、次の活動で焼き芋を作るからまた来てねといわれた。次も来て、焼き芋を食べる。(幼児 年長組)
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速報レポート4 「植樹とサツマイモの収穫」
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