NO団体名主な企画内容
6 群馬県甘楽郡甘楽町立新屋小学校(群馬県) 「大地と水と大空とパート3 …世界天文年2009手作り望遠鏡でガリレオ衛星を見よう…」
ガリレオの望遠鏡を手作りし、木星の衛星や部分日食の観察。川に住む水生昆虫を調査し、ふるさとの川の水質調査・さなぎから羽化までのカブトムシの観察・米作りなど、理科教育に自然体験を織り交ぜた活動。

大地と水と大空と パート3 …世界天文年2009手作り望遠鏡でガリレオ衛星を見よう レポート1

内 容:日食を観察しよう
日 時:平成21年7月22日(水) 午前9時30分~午後0時30分
場 所:新屋小校庭
参加者:児童80名、家族50名 職員10名 合計140名

 日本の陸地で46年ぶりの皆既日食。皆既帯は南西諸島に限られていましたが、全国各地で、部分日食が観測できました。
 関東地方は、一足早い梅雨明けで、よい天気を期待していました。22日が近づくにつれ、はっきりしない天気が続き、不安、心配がつのってきました。




 9時過ぎから子どもたちが校庭に集まり始めました。用意した「日食グラス」は3種類、計22個。日食グラスを持参した子どもたちもいました。
 日食が始まる時間は、「前橋」では9時54分頃と予想されていました。時間になっても、雲は次々に西から東へ流れていました。最初に日食が起こる仕組みを説明しました。
 10時過ぎに雲の切れ間から太陽が少し姿を見せました。一斉に日食グラスで観察しました。わずかに欠けている太陽が見えました。ほんの何秒かのチャンスでした。




 その後もドキドキしながら雲の流れを見守りました。「もうすぐ見えそうです。用意してください。」と何度も呼びかけ、観察を続けました。
 強い日差しを想定しいろいろな観察方法を用意しておきましたが、結局は日食グラスによる観察と,ちょっとだけ「雲のフィルター」を通しての裸眼での観察でした。
 11時頃には、曇ってはいましたが、何となく、暗い感じがしました。前橋では11時11分頃に7割ほど欠けるということでした。11時15分頃には雲に切れ間ができ、三日月のようになった太陽を見ることができました。歓声があがりました。その後も、15分に一度ほどチャンスが訪れ、歓声があがり、姿を変えていく太陽を観察することができました。天候は思わしくありませんでしたが、子どもたちの心に残る日食観察になりました。
 26年後の9月には、北関東が皆既帯となる日食があります。そのとき子どもたちは成人し、自分の子どもといっしょに皆既日食を見て「父さん・母さんが小学生の時に、部分日食を観察したよ。」との会話がはずんでいるかもしれません。