NO団体名主な企画内容
12 トンカチとゆかいな仲間たち(東京都) 「チャレンジ!ぼくらの基地つくり2009」
地下基地からツリーハウスまで夢をカタチにしよう!」をキャッチフレーズに、子どもたちの創意工夫で基地作りをおこなう活動で、デザイン会議、下ごしらえ、骨組み作り、壁・開口部・はしご作り、床・遊具作り、内外装の仕上げなどを行い、作る喜びを学ぶ。

『チャレンジ!ぼくらの基地づくり2009』速報レポート1日目

  日時:2009年10月10日(土)〜12日(月・祝) 午前10時〜午後4時
活動場所:東京都町田市立野津田公園 東側
 参加者:合計24人 (小学2年生6人、3年生5人、4年生10人、5年生3人)
     プログラム指導講師 4人
     サポートスタッフ  5人
目的

・自ら工夫し作り出す楽しさを体験してもらう
・協力しながら作業を進め、仲間がいることの良さを実感してもらう
・達成感とやればできるという自信を味わってもらう
・自分達で切り出した間伐材を扱うことでモノが手に入るまでのプロセスを感じてもらう

フィールドの概要

 野津田公園は全体の約半分が雑木林や草原、湿地などで、周囲に畑も多く里山景観が良く残っている。また様々な野生生物が生息し、植物も多様である。共催団体の『きつねはらっぱ冒険遊び』は,毎月1〜2回くらい子どもたちが自由に遊べる冒険遊び場をこの場所で開催している。

活動の様子

 草広場で受付、あいさつ、スタッフ紹介を済ませた後、子どもの体調確認と自己紹介を兼ねたアイスブレイクゲームを行う。数分ですっかり和やかな雰囲気になった。
 今後の流れを説明した後で、カナヅチとノコギリの練習を始めたが、急に雨が降り出してきた。雑木林の方が雨をしのぎやすいと判断し、先に間伐をすることにして雑木林へと向かった。


間伐の説明

間伐開始 「受け口切り」

ロープを使って引き倒し

 間伐をする木の前で、なぜ木を切るのか、どうやって切るのかといった間伐の説明をする。実際に1本切り倒して見せる。その後一緒にやりたい仲間で集まり、4人の講師がついてそれぞれの木を切り始める。切り倒すときは必ず1グループごととし、全体の安全を見守るスタッフを配置した。切り倒した後は安全な場所に木を移動し、枝を切り離し、適当な長さに切った。グループごとに、切り倒して枝払いした木を基地作りの場所に運んだ。
 昼食後、カナヅチとノコギリの使い方の練習をし、基地作りを行うときの諸注意を寸劇で伝えた。参加者から出た基地のアイディアを元に作成した基本プランを見せ、子ども達に提案した。ほぼみんな賛成だったが、別の基地を作りたい子達がもうひとつ作ることになった。全体で4つのエリアに分かれて基地作りを開始する。①「ツリーハウス」 ②「地下基地」 ③「仕掛けトビラ小屋」④「雨もりハウス」(後日命名) 子ども達は自分の作りたいところへ行き、途中で替わるのもいいとした。
「ツリーハウス」チームは、土台となる横木をカエデの木にロープで結びつけるところから。子ども達が水平器でチェックし、スタッフが結んでいく。ついで床の骨組みに取り掛かる。ネジで角材を止める時など、基本的に子どもに道具を使わせ、スタッフは支えに徹するよう配慮した。立ち木のないところには、間伐した木を柱として建てた。床ベニアを乗せて、釘で打つ。みんなやる気満々だ。立ち木にベニアが当たるところは、ドリルで穴をあけ、ノコギリを使って切り取る。3枚まで張ることができた。


「ツリーハウス」間伐柱建て

「ツリーハウス」床ベニア乗せ

「地下基地」バケツで土出し

「地下基地」チームは、直径約2mのエリアを掘り始めるが、笹の根っこに阻まれ思うように進まない。見かねたスタッフが根切り用のノコギリを渡したので、はかどり始めた。穴が深くなってきたところで、K君がバケツで土を引き出すことを始め、どんどん掘り進む。高校生スタッフMが皆を引っ張っていた。
「仕掛けトビラ小屋」チームは、間伐柱と横木をつなぎ、壁板張りが順調に進む。平行してトビラの製作に取り掛かる。付け方はまだ未定。地面近くの壁のすきまを埋めるため、板を斜め切りするノコギリさばきは、お見事といいたい。4面の壁がほぼ張りあがった。


「仕掛けトビラの小屋」壁板張り

壁のすきま埋めの板を斜め切り

それぞれの基地を作り進める

「雨もりハウス」チームは、H君が中心となり進めていく。最初はかなり広く作る構想のようだったが、とりあえず1本ずつ間伐の柱を建て始めた。穴を掘って建てようとするが、浅くて不安定。スタッフに持ってもらいつつ、支えの木を取り付けてやっと柱が建った。2本建てたところで、壁板を張っていく。本日はここまで。


「雨もりハウス」柱の補強

1日を終えて

 3時前におやつ休憩をとり、特にケガもなく4時終了。子ども達の感想「木を切ったのが面白かった」「木の切り口がぬれていた」「穴掘りは大変」など。 スタッフの感想「間伐を全員体験できて良かった」「子ども達は作るのに意欲的、できるだけ子どものやる気にまかせた」など。迎えに来た保護者も子どもの様子と基地の出来ばえに驚き、満足げだった。


『チャレンジ!ぼくらの基地づくり2009』速報レポート1日目
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