NO団体名主な企画内容
12 トンカチとゆかいな仲間たち(東京都) 「チャレンジ!ぼくらの基地つくり2009」
地下基地からツリーハウスまで夢をカタチにしよう!」をキャッチフレーズに、子どもたちの創意工夫で基地作りをおこなう活動で、デザイン会議、下ごしらえ、骨組み作り、壁・開口部・はしご作り、床・遊具作り、内外装の仕上げなどを行い、作る喜びを学ぶ。

『チャレンジ!ぼくらの基地づくり2009』速報レポート3日目

  日時:2009年10月10日(土)〜12日(月・祝) 午前10時〜午後4時
活動場所:東京都町田市立野津田公園 東側
 参加者:(12日)合計29人(小学2年生7人、3年生6人、4年生11人、5年生4人、中2年生1人)
     プログラム指導講師 3人
     サポートスタッフ  5人
活動の様子

 草広場で受付、あいさつを済ませ、それぞれの基地や遊具作り開始。めいめいやりたいように過ごす。
「雨もりハウス」チームは基地の形を三角形に決め、柱建て、板張りと急ピッチで作業を進める。「上げ下げトビラ」を付けたいという声が上がり、もらい物のカラビナと細ロープを使って作り上げる。
ロープを引いて上げ下げトビラの調子を見る→

 「地下基地」チームは、落とし穴を掘り始めた。スタッフがみな忙しそうで、子ども達は落とす相手がいなくてひたすら掘り続けた。
「横穴を掘ろうよ!」という一声から、落とし穴との貫通作業になった。午後ついに地下基地と脇の落とし穴が貫通した。次々通り抜ける子達の頭や服はみんなドロドロ。

 余った竹で弓を作る子も出てきた。材料が豊富にあるので、皆大きいのを作りたがる。「矢はどうやってつくったらいいの?」と聞かれたかまやん、その子たちを連れて脇の林へ行く。シノ竹を各自ノコギリで切って持ち帰った。素材を現地調達できるのがこの場所のいいところ。見てみてこんなに飛ぶよ!と自慢げに飛ばしてみせる子が何人もいた。

 「ツリーハウス」チームからは、「2階から行けるハンモックをつくりたい!」と言う話が出た。言いだしっぺのT君が手伝って取り付けた。完成すると次々と乗っていた。そのうちT君Y君が案内板を取り付け、乗る子の荷物置き場を作って案内していた。お昼のお弁当をそこで食べる子もいた。くつろいでいる子に「気分はどお?」と聞いたら、「気分は南国!」だそうで。

「仕掛けトビラ小屋」チームは「2階に上がるはしごを作りたい!」と言ってきたので、スタッフのアドバイスを聞いて作り始めた。タルキを寸法通り切り、65ミリの釘をきちんと打っているのは流石。カナヅチマスターの称号をあげたい。出来あがると周りの子も次々上に上がった。

 昨日作りかけの「リス道」をつなげるべくかまやんが支度をはじめた。Y君T君がすかさず作りに来る。杭を打って間伐柱の支え木を止め、道になる木を柱にビス止めしていった。テスリ代わりになるようリス道と平行にロープを張った。大人はよろけながら通るのに、子どもたちはすいすい渡っていく。
 「ツリーハウス」チームのMさんが「ゴンドラを作りたい!」と言い出す。大まかな作り方を聞いた上で、S君と兄H君の3人で取り掛かる。しばらくして見に行くと、素晴らしい出来ばえ!写メールを親に送ったとか。すぐに本体を取り付けた。自分でロープを引いて移動するというスタッフの提案を取り入れ完成。すぐ行列が出来る。Mさん大満足。
 明るいうちにとお昼ご飯の後皆集まって、自分がかかわった基地と全体でそれぞれ写真を撮った。3日間の基地作りを通して、学校や学年も様々な子達が同じ基地を作り楽しむ『同志』という雰囲気が出来上がっていた。

 おやつタイムの後「雨もりハウス」はいよいよ仕上げ。「屋根もつけたい!」というメンバーの要望に応えてY君K君が応援に入る。脚立の上で、タルキに杉板をネジ止めする様を見守っていたなべさんが、「うまい!」とうなった。光も入れたいとすきまを空けたため、「これじゃあ雨もりハウスだね。」という言葉がこの基地の名前となった。
 スタッフのMが「滑車ロープをかけようよ!」と声を上げた。かまやんがロープと滑車などを用意する。準備が整ったところで、皆でいっせいにロープを引っ張る。立ち木に結んで足掛けのロープをつけた滑車をかけて完成!すでに小屋の上は乗りたい子達の行列が出来ている。スタッフが試し乗りし、安全を確認したところで子どもたちに渡す。次々と遊びはじめた。工作台を通り道に並べ、衝突を避ける。
「ツリーハウス」ではすべり台の駆け上りが流行っていて、腕(足?)自慢の子達が次々と挑戦する。

 男の子数人が穴掘り用のバケツに土をためこんでなべさんに声をかける。ドロ合戦の宣戦布告だ。草広場のほうに逃げつつ応戦するなべさんにかまやんが加勢した。子どもたちがこの場所・時をめいっぱい楽しんでいると感じた。





3日目を終えて

 子どもたちから出たアイディアの大半がカタチになった。ツリーハウスの2階のテスリには、今の思いや自然の情景をとらえた様々な書き込みが入り、自分がかかわった基地を堪能していると感じる。やりたいことをやりきった子どもたちのイイ顔がたくさん見られた3日間だった。



『チャレンジ!ぼくらの基地づくり2009』速報レポート1日目
『チャレンジ!ぼくらの基地づくり2009』速報レポート2日目
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『チャレンジ!ぼくらの基地づくり2009』速報レポート4日目

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