NO団体名主な企画内容
12 トンカチとゆかいな仲間たち(東京都) 「チャレンジ!ぼくらの基地つくり2009」
地下基地からツリーハウスまで夢をカタチにしよう!」をキャッチフレーズに、子どもたちの創意工夫で基地作りをおこなう活動で、デザイン会議、下ごしらえ、骨組み作り、壁・開口部・はしご作り、床・遊具作り、内外装の仕上げなどを行い、作る喜びを学ぶ。

『チャレンジ!ぼくらの基地づくり2009』速報レポート4日目

  日時:2009年10月18日(日) 午前10時〜午後4時
活動場所:東京都町田市立野津田公園 東側
 参加者:(18日)合計22人(小学2年生6人、3年生5人、4年生11人、5年生0人)
     プログラム指導講師 4人
     サポートスタッフ  5人
活動の様子

 朝受付に、来られるかわからないと言っていたH君が来た。「親が仕事で送ってもらえないので、1人でバスで来た。」と言う。いかに楽しみにしていたかうかがえる。全員が揃ったところであいさつを済ませ、それぞれの基地や遊具で午前中は自由に過ごす。
 K君はターザンロープを「自分でつける」といい養生の布を手ごろな枝に巻き、ロープを結んだ。昨年の基地作りでは、スタッフに頼んでつけてもらっていた。1年間の成長を感じる。(安全のチェックは行なった。)
 
 スタッフが、もらってきた古タイヤをA君と取り付ける。「僕の夢がかなった!」と彼は満足そうに遊んでいた。さらに「何もなかった場所がこんなに楽しくなったね。」としみじみ言う。良い顔をしている。

 公園に作ったものは、最後にすべて片付けて、現状に戻さないとならない。昨年の基地作りでは、後日スタッフだけで片付けた。一緒にやりたかったという声が多く、今年は片付けもプログラムに入れた。

 今回基地とからめて作った遊具は「すべり台」「ハンモック」「ゴンドラ」「滑車ロープ」「ターザンロープ」「リス道」「タイヤブランコ」。
すべて子ども達のアイディアが形になったものだ。あちこちで、自分達が手がけたそれぞれの基地や遊具を、午後の片付けまでの時間、目いっぱい楽しんでいるようだ。兄弟で楽しんでいる様子も多く見られた。

サポートスタッフいずみんが看板製作をはじめると、「やりたい!」と女の子達が寄ってきた。文字の縁取りや楽しげな絵でどんどん良い感じになっていく。片付けの前に看板を掲げて全員で記念撮影をした。

 最後のお昼ご飯をお気に入りの場所で気の合う仲間と食べる。一人ひとりの楽しげな顔を見ていると、基地を片付けなければならないのが、なんともおしい。2時に帰る予定の子もいたので、ギリギリまで遊び、1時過ぎに声をかけた。片付けの説明、注意をしたうえでそれぞれ手がけた基地の作業を始める。

 「ツリーハウス」チームのY君T君のコンビは「俺達もう余裕だから!」と頼もしい。脚立に上がり手際よくネジや釘を抜いていく。下では数人の子達がすべり台を解体していた。1階床板の釘を抜く方法を聞くと、数人の子が打ち込んである釘にバールをあてがい、カナヅチでたたきながら抜きはじめた。すぐに覚えて上手になっていくのがすごい。
 「地下基地」チームは、ドーム型の骨組みや丸太の柱をはずすのは早かったが、穴埋めで苦戦する。踏み固まったことと先日の雨で、土がしまったようだ。スコップがなかなか入らない。スタッフがバールを持ち出し土を削りだすと、つぎつぎとまねする子が出た。両手に持って土を削っている子を見て「カマキリだ!」と言うと、調子に乗って土を削りまくる。これでぐっと穴埋めが、はかどってきた。

 「仕掛けトビラ小屋」チームは、板を中側からガンガンたたき、はずれた板の釘をかたわらで抜いていく。チームワークがいい。
材料置き場には次々と板や角材が運び込まれて山になっていく。

 「雨もりハウス」チームは、2時までに全員が帰る予定なので、気合十分。次々に板をはずすと、柱の支え木を取り外す。サポートのお母さん達の手を借りながら、あっという間に三角の骨組みを倒した。屋根板と柱丸太をはずして材料置き場に持って行き、2時までに作業終了。早かった。おやつをもらって帰るときの顔は清々しかった。

 ハンモックを作りたい!といい、3日目に取り付けの手伝いをやったT君は、取り外しも自分でやりだす。危ないところはスタッフがはずしたが、次々と他の遊具のロープもはずしにかかる。スタッフが手がけているところはじっと見ている。こうやって子どもはいろいろ覚えていくんだよなと感心した。
 3時頃には全体の片付けがほぼ出来て、おやつ休憩にした。みんな良く集中したと思う。木を切り、基地を作り、遊んで片付けるまで一連のプロセスを体験したわけだ。彼らにとって生きる力となるよう願う。

全日程を終えて

 おやつ休憩の後、疲れを考慮して、早めの解散をしたが、名残惜しむように草広場で遊ぶ子がいっぱい残った。皆で最後の振り返りをした。子ども達からは「もっとやりたかった1年間とか」「毎週土日とか」「公園の人に頼んで置かせてもらおうよ。ここに遊具があったら公園のひとも喜ぶんじゃないの?」「かまやんが山を持てばいいんだよ!」これを受けて、「子どもたちの声を行政などに届けましょう。保護者の皆さんも協力してください!」と言って、その場をしめた。
 スタッフの振り返りでは「子ども達が責任を持ち、真剣になって工具を使っていた。目つきが違う」「子どもが子どもでないみたい」など。こういった思いを大切にし、より良い活動をしていきたい。



『チャレンジ!ぼくらの基地づくり2009』速報レポート1日目
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『チャレンジ!ぼくらの基地づくり2009』速報レポート4日目

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