NO | 団体名 | 主な企画内容
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独立行政法人国立青少年教育振興機構 国立夜須高原青少年自然の家(福岡県) |
「夜須高原長期チャレンジキャンプ〜“山へ川へ”青春!自分へチャレンジ〜」 「我慢する力」に焦点をあて、長距離歩行など1人では乗り越えれない困難な5泊6日の活動プログラムを展開。仲間と助け合い乗り越えれるような仕組みや、早寝・早起き・朝ごはんの生活習慣の確立を図る。 |
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速報レポート
日 時:平成23年7月30日(土)~平成23年8月4日(木)
参加者:40名
事業の必要性
昨今の青少年は自然体験が少ないというデータが出ている。独立行政法人国立青少年教育振興機構国立オリンピック記念青少年総合センターが平成17年度に実施した調査では、自然体験の多い青少年は,道徳観・正義感が充実し、学習意欲・課題解決意欲の高い青少年の多いことや、集団による長期キャンプは、積極性や協調性を高め、判断能力を育てるといった社会性の育成に効果の高いことが報告されている。これは,自然という,人間が完全にはコントロールできない環境の下で,仲間や指導者に支えられながら一緒に様々な課題や困難に立ち向かう中で,社会性は育成されていくものであるためと考えられている。そこで、本事業を企画し、実施することで青少年の社会性を育みたいと考えた。
趣 旨
日常生活で行う機会が少ない縦走登山、テント生活、野外炊飯などの自然体験活動をとおして、仲間と協力し、困難に立ち向かい克服していくスキルやチャレンジ精神を育成する。
事業の特色
○衣・食・住の「食」と「住」については参加する子どもたちの自治的・自主的な力を重視して取り組んでいく。
○困難克服の体験の際に、ふり返り活動・コミュニケーション活動を計画的に取り入れ、参加者の活動意欲を高め、協働して困難を克服させていく。
企画・運営のポイント
○キャンプディレクターがマネジメントディレクター、プログラムディレクターと連携をとりながら組織的にキャンプを運営する体制を整え、計画・実施していく。
○キャンプ構想図に基づき、スタッフ全員が今回のキャンプに対する考え方を共通理解する。
成 果
○40人の参加者全員が3日間に渡る登山(縦走登山を含む)をやり遂げることができた。
○縦走登山を終えた次の日に、高さ6~7mの滝登りを企画したが、身体的に挑戦できない参加者以外、すべての参加者が滝を登ることができた。
○発熱で5日目後半に一人リタイアしたが、大きなけがもなく無事に終えることができた。
○閉会式で「今回のキャンプは楽しかったか」「もう一度、このようなキャンプに参加したいか」という質問をしたが、ほぼすべての参加者が肯定した。
○スタッフと適宜意見交換し、プログラムを柔軟に運営することで、参加者の体力的・精神的な状況に合わせて、運営することができた。
○スタッフの年齢層を幅広く設定することができ、子どもたちに安心感を与えることができた。
課 題
○時間に追われている面が見られ、活動時間に余裕を持たせる必要がある。
○班の中に6つの係をつくったが、それぞれの係が活躍する場面をもう少し多めに設定し、自己存在感や所属感を味わわせたい。
○プログラム進行とマネジメントの関係の取り方に課題が見られる。
プログラム・日程
【1日目:7月30日(土)】
12:00 受付
12:30 であいのつどい(レクリエーションなど)
13:30 班の組織づくり(役割分担など)
15:00 野外炊飯(夕食作り)
19:00 入浴
20:00 キャンプ・縦走登山のオリエンテーション
21:30 就寝準備
21:30 消灯 自然の家テント泊
【2日目:7月31日(日)】
6:00 起床
6:30 野外炊飯(朝食作り)
9:30 登山準備
10:00 大根地山登山(標高652m)
16:00 テント設営
17:00 川遊び
18:00 野外炊飯(夕食作り)
21:30 消灯 竜岩自然の家テント泊
【3日目:8月 1日(月)】
6:00 起床
6:30 野外炊飯(朝食作り)
9:30 テント撤収
10:30 宝満山登山(標高830m)
15:30 テント設営
16:00 野外炊飯(夕食作り)
20:30 班会議 消灯 宝満山キャンプセンターテント泊
【4日目:8月 2日(火)】
4:50 起床
6:00 朝食
6:30 テント撤収
7:00 縦走登山(全長約15km)
(宝満山→仏頂山→頭巾山→三郡山→砥石山→鬼岩谷→しょうけ越→若杉山→若杉楽園キャンプセンター
17:00 バス移動
17:30 野外炊飯(夕食作り)
21:00 入浴
22:00 班会議 消灯 社会教育総合センター本館泊
【5日目:8月 3日(水)】
5:30 起床 野外炊飯(朝食作り)
9:00 バス移動
10:30 三並川沢登り(ウナギ止めの滝登りにチャレンジ)
13:30 バス移動
14:30 入浴
15:30 野外炊飯 調理コンテスト
19:30 キャンプファイヤー
22:00 消灯 自然の家テント泊
【6日目:8月 4日(木)】
6:00 起床
7:00 朝つどい 朝食
9:00 荷物整理
10:00 キャンプ用具片付け テント・寝袋干し
12:00 昼食
12:50 ふりかえり
13:30 別れのつどい
14:20 解散
活動の様子
登山(登頂シーン)
縦走登山
野外炊飯(コンテスト)
沢登り(滝登り)
キャンプファイヤー
参加者の感想
・テントに寝て、家にいるのが普通のことだったけど、幸せなことなんだと思った。
・いろいろなことをして、自然のことや人とのふれあいを感じました。
・いろいろなことができるようになって、良かった。
・みんなで協力しないと何もできないことがわかった。
・これからは、自分のことは自分でやりたいと思いました。
・きついことがあっても、みんなで話し、励まし合うと疲れがぶっとびました。
■別年度のレポート
2014年度 「夜須高原長期チャレンジキャンプ」~九重満喫!体感!「九州の名瀑・名峰」~ 実施レポート
2013年度 「夜須高原長期チャレンジプログラム」~どんな困難でも仲間といっしょにチャレンジできる!~ 実施レポート
2012年度 夜須高原長期チャレンジキャンプ(困難克服体験) 実施レポート
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