速報レポート２

　超スローペースで多くの爪痕を残した台風12号。突然の雨と突風は菅平高原にもバンバン届き、前日の夕方までキャンプ催行を悩みに悩んだスタッフ。みんなで話し合った結果、泣く泣く9月3日（土）のキャンプ実施を中止にしました。1泊2日のテントキャンプはできませんでしたが、4日（日）のみのデイキャンプに変更！突然の予定変更に子ども達の反応は…？

　台風なんて吹き飛ばしてしまうくらい元気に集まった35人の仲間。子ども達は口々に「テントに泊まれなくて残念だよ～！」「でも昨日からすごい風だもんね…」「台風だからなぁ～」「昨日から泊まりたかった…」「来年は今年の分も合わせて3回キャンプだからね！」などなど、テント泊を楽しみにしていた様子がビシバシ伝わってきました。
　遊び隊キャンプ、始めるよ～！！のかけ声にみんなが集まると、「いっぱい遊ぶぞぉ～！！」「今日は火おこしする？？」「何して遊ぼうか？？」と、早く遊びたくてうずうずしています。あっという間に思い思いの遊びに夢中に。竹を切ってバズーカ砲をつくったり、トンボをつくったり、切れ端の竹を集めて“積み上げゲーム”を開発する子もいました。沢へ行きたい！と、沢遊びチームは上流から下流まで、探検しながらびしょびしょに。風が強くてちょっと寒いから、と焚き火に挑戦した子もいました。いままで何度もやっている火おこしも、今日は風が強くて大苦戦。苦労してやっとつけた火が、少しずつ大きな火に成長するのを見て、みんなホッと一息。「あったかくなってきたね～」と、ふと見上げた顔には頑張った証のススがたっぷり。そんなことはお構いなしで自信たっぷりの笑顔にこちらもつられてにっこりしました。

のこぎり使って竹でクラフト

竹でトンボをつくったよ

新しい水道づくりに奮闘中

今日は風が強いけど、火がつくかな？　

ススなんて気にしない。火をおこせたもん！

　そろそろお腹がすいたから、と畑からきゅうり、ミニトマト、ニンジンなどを収穫。「ミニトマトを焼いてみたい」と火にかざしてみると、ぺろんと皮がむけて、ほんのりあったかい『焼ミニトマト』が完成！「ちょっと食べてみて！おいしいから～」とのお誘いにパクッと食べてみると…スタッフもびっくりのおいしさ。なかなかのアイデアヒット商品で、今度からキャンプの定番メニューになるかもしれません。
　今日のお昼は流しそうめん。焚き火でそうめんをゆで、長～い竹をきれいに洗い、広い場所へ運びます。水を流すためのホースも、子ども達にとっては遊び道具の一つ。「水が出た～！！うきゃきゃきゃきゃ～っ！！！」と笑い声が絶えませんでした。おいしい『焼きミニトマト』に変身したトマトたちも、実は流しそうめんの彩り役。すべてを焼かれてしまわないよう、みんなでドキドキしながら見守りました。やまぼうし自然学校の畑で採ってきた野菜がごろりと入ったあったか汁をお椀に盛って、あとはそうめんが流れてくるのを待つばかり。子ども達がわくわくしながら竹の周りに座ると、流しそうめんスタート！麺を流し始めた途端、そうめん争奪戦が始まりました。「まだぼく食べてない～」「お椀に入ってるのにとりすぎだよ～」「んーうまい！！」「もっといっぱい流して～」などなど、大騒ぎのランチタイムに。スタッフの分まで全部平らげるほどの勢いで、お腹いっぱい流しそうめんを満喫しました。
　 　

焼きトマトはいらかね～。おいしいよ！

このホース、楽しい～！

お腹がすいたから、きれいに洗ってそうめん流そう

全員準備はOK。さぁ、流しそうめん開始

食べたいのにうまく取れないよ…

　満腹になった後は、焚き火でお湯をわかして即席の足湯づくり。大きなプラスチック樽にお湯を入れ、水で湯加減を調整。ぎゅうぎゅうにくっつきながら、ホカホカの足湯は大盛況でした。その間にも、草を集めて基地をつくり、戦をしたり竹でチャンバラをしたり…子ども達の声が森に響き渡ります。「デザート食べたいなぁ～」のリクエストにお応えして、笹の茎をみんなで集め、棒代わりに使い、焼きマシュマロを堪能しました。
　楽しい時間はあっという間に過ぎるもの。小さな手でのこぎりを使ったり、火おこしをしたり、いろいろなことができるようになった一日。森の中で、子ども達自身でたくさんの発見をし、遊びを発明した楽しい時間となりました。

一度入ったらもう出られない。足湯、気持ちいい～

焼きマシュマロ、最高！！

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