NO団体名主な企画内容
28 七宗町立上麻生小学校(岐阜県) 「我ら清流と日本最古の石の町!川と緑と石の不思議探検隊!!」
神渕川で「ホタル生息のひみつ」を、飛水峡などで「甌穴群の不思議」や「礫岩の秘密」を探検しながら学ぶ活動。知識と経験が身に付く自然体験プログラムを実施。

活動レポート2 清流神渕川・納古山探険コース(2) 神渕川の生き物探険

日 時 : 9月 25日(火) 10:20~12:20
場 所 : 神渕川(室兼バス停付近)、上麻生小学校 4年生教室
参加者 : 小学校4年生 14名 指導者3名 
活動目標

・自分たちが住んでいる七宗町を流れている神渕川にホタルが生息していることに着目し、川にはどんな生き物がいるのか、川は本当にきれいなのかについて実際の川の中を探険することができる。透き通るような美しいこの川を直接肌で実感し、これからも自然環境を大切にしていこうとする心を醸成する。

活動内容

【事前】
・ホタルの学習を終えて、本当に神渕川は美しいのかという課題を全員が共通でもった。
・水生昆虫を活用して水質を調べるカワゲラウォッチングの標本を記載した資料を配付した。

【当日】
(10:20~10:30 バス移動)
 上麻生小学校~ 室兼バス停  

(10:35~10:40 導入説明) 
神渕川が本当にきれいであるかについて水生昆虫を利用して調べるカワゲラウォッチングの方法について説明を受ける。川の中に入り、一人が握り拳ぐらいの石をそっと裏返し、一人が川下で網を受けて待つ。石を裏返した子は足で石のあった周辺を踏みならす。子どもたちは、すぐにでも川に入りたそうであったが、生き物が逃げるといけないので、そっと入るように指導された。



(10:40~11:40 探険活動 )
 さっそく、全員が神渕川の中に入った。
「うぁ!冷たい!!」
「すごい!透き通っている!」
水の中に入るなり、冷水が足を刺激した。しかし、子どもたちは嬉しそうに悲鳴をあげていた。また、あまりにも水の透明度が高いので感動する声があがっていた。
ペアまたは3人で1組になり、石をどかして生き物がいないか調べ始めた。
 「あ!何かいた!」
 「うぁ!魚だ!ネコギギかなぁ?」
 「カニを発見!」「サワガニだ!」
そっと探険しないと、生き物が逃げてしまうかも知れないが、子どもたちは、興奮のあまり声をこらえきれない様子であった。
資料のカワゲラの標本を見たときに、きもち悪いと言って嫌がっていた女子も、すっかり手で、水生昆虫をさわっていた。
「カニはこうやってもつんだよ。」
カニを持ちたくてもどうしてよいか分からない女の子に、男の子が教えてあげている場面もあちらこちらに。





採集した生き物をバケツに入れて、現地をあとにした。

(11:40~11:50 バスで移動) 





(11:55~12:20)
 資料をもとにしながら、どんな生き物がいて、それぞれの生き物の数を集計した。そして、とてもきれいな水と言えるのか、ややきれいな水なのか、ややきたない水なのか、大変きたない水であるのかを判断した。調査結果から水質階級Ⅰとてもきれいな水であると結論づけた。
でも、どうして、神渕川がきれいなのかについて、疑問が出て、それについて次は探険することになった。

子どもの声

カワゲラウォッチングに行きました。神渕川はすごくきれいでした。川の奥まで透き通っていました。
石のうらには、たくさんの生き物がいました。カワゲラは1匹しか見つかりませんでした。他の虫は、ヒラタカゲロウ類は2匹。ナガレトビケラ類は2匹。ブユ類は1匹。サワガニは2匹。ブユ類は1匹。カワニナ類は1匹いました。
きれいな水の生き物とややきれいな水の生き物しか住んでいなかったので神渕川は本当にきれいだなぁと思いました。
次は、山を調べるので、どうしてきれいなのかをしっかり調べたい。     

カワゲラウォッチングで生き物をつかまえるのは、思ったより大変でした。でも、神渕川には、魚やカニなど、いろいろな生き物がいたので、楽しかったです。
今日、調べた物を分けて、水質階級Ⅰの生き物ばかりだったから、神渕川は、とてもきれいな川だと分かりました。他にも、カニや魚やヒラタカゲロウのことが見られて、その生き物のことがよく分かったので、良かったです。
どうして神渕川がきれいなのか知りたいです。  

私は、川で、石をひっくりかえして生き物をとったことがなかったから、石の裏にも生き物がいることが分かりました。まだ、見たことのない生き物がいることが分かりました。
神渕川でとれた生き物は、きれいな水にいる生き物とややきれいな水にいる生き物がいました。
合計を見て、サワガニが一番多かったです。カワゲラは6匹もいたことが分かりました。
今度は、違う川に行ってみて、きれいかきたないかを調べてみたいです。        

川の魚や生き物には、目に見えないぐらい小さい物もいることが分かった。また、神渕川はきれいな川だということが生き物で分かった。
神渕川には、たくさん生き物がいた。他の川にもどんな生き物がいるか、きれいな川か調べてみたいと思いました。
川をよごさずにきれいにしたいです。       

考察

今回、神渕川の水生昆虫の観察を行うにあたって、まず自分たちが川に出かけ、川そのものを目の当たりにして、透き通る水を美しいと実感できたことがよかった。調査では、カワゲラやトビゲラなどの普段は気付いたり触ったりすることのない水生昆虫をグループごとで捕まえ、捕まえた生き物がどのような水で生きていくことができるかを調べることによって、神渕川の水がきれいな水であるということを自分たちで証明でき、子どもたちも身近な神渕川により愛着を持つことができた。
また、学習後どうしてきれいなのだろうと疑問を持つことができたので、今回のカワゲラウォッチングを生かし、更に詳しい水質調査や周りの自然環境、自分たちの生活などにつなげていき、今後の神渕川学習をより深めていきたい。



活動レポート1 清流神渕川・納古山探険コース(1) ホタル学習
活動レポート2 清流神渕川・納古山探険コース(2) 神渕川の生き物探険
活動レポート3 清流神渕川・納古山探険コース (3) 森のはたらき納古山探険
活動レポート4 甌穴群探険コース
活動レポート5 日本最古の礫岩探険コース  

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