NO団体名主な企画内容
11 江戸川区立清新第二小学校(東京都) 「6泊7日セカンドスクール」
新潟県魚沼市を舞台に東京の子どもたちが、農作物の収穫体験、キャンプ、農家宿泊、探検などを体験し、豊かな自然や地域の方とのふれあいを通じて、豊かな人間性を育む企画。また地域の祭りへの参加で魚沼市の地域づくりにも貢献する。

速報レポート1

実施日 平成25年9月10日(火)~16日(月) 6泊7日
場 所  新潟県魚沼市大白川地区、大栃山地区、穴沢地区
     エコミュージアム、白石キャンプ場
参加者  江戸川区立清新第二小学校6年生児童
活動目的

  • 日頃の学習ではなかなか体験できない長期の自然体験活動を通して、自然に積極的にかかわり合おうとする態度や豊かな人間性をはぐくむ。
  • 活動の実施に当たっては、教科の学習や総合的な学習の時間と関連させながら6泊7日の宿泊を行う。
  • 江戸川区の友好都市である魚沼市の方々とのかかわりを通して、人と人との関係づくりの基礎を育てる。

【1日目】9月10日(火)晴れ

「農業体験」
 新幹線や在来線を乗り継ぎ、入広瀬駅に着くと、魚沼市地域づくり振興公社の担当者の方と共に農業体験を行う畑へ移動しました。
 この畑の持ち主は、本校がセカンドスクールを始めるにあたり、「子供たちに農作物を収穫する体験をさせたい」という思いから、この畑を切り開き、毎年子供たちに収穫体験をさせてくださっている方です。
 説明が終わるとまずはマクワウリとスイカの収穫を行いました。
「この茂みの中から黄色いウリとスイカを見つけましょう。」
 この言葉に目を輝かせ探し始める子供たち。あちこちから「あった」「見つけた」と歓喜の声がわき起こりました。
 次はトウモロコシの収穫です。
 1人1本トウモロコシを収穫させていただいた後に、農家の方がおもむろに生のトウモロコシをむくと「食べてごらん」と手渡してくださいました。はじめは恐る恐るかじる子供たちでしたが、一口、二口かじってから「甘い!」と驚きの声が上がりました。もぎたての、生のトウモロコシはほんのりと甘く、子供たちは口々に「甘い!」「おいしい!」と言いながら生のトウモロコシを食べ続けました。
 その後のジャガイモやにんじんの収穫では必死になって穴を掘りました。子供たちは「あった」「大きいの見つけたよ」と泥だらけになりながら、ただ無心にジャガイモを掘り続けました。
 収穫体験が終わると、最後にみんなで次の「畑」の石拾いをしました。本校の子供たちは、体験をさせてもらうとお礼に「次の畑」の石拾いをさせていただいています。そうやって新しく畑になった場所で、自分たちの後輩がまた、体験をするのです。人と人とのつながりを実感する瞬間です。


もぎたてのトウモロコシは甘い!

後輩たちのために石拾い

「魚沼市の話」
 夜は、宿舎で魚沼市地域づくり振興公社の方を講師に魚沼市のこと、雪国の暮らしなどについて学習しました。
 魚沼市は豪雪地帯で冬に雪が多いために水が豊富にあること、また、盆地であるために昼夜の寒暖の差が大きく、それがおいしい米作りにつながっていることなどを学びました。
 また、雪国の家の造りをはじめ、生活の工夫や方言も教わり、充実した時間を過ごしました。

〈子供たちの日記より〉

  • 初めての新潟、すずしくて空気がとてもおいしかった。
  • 初めて生で食べたトウモロコシはとても甘くておいしかった。
  • 豪雪地帯に雪が積もるということは、危険もあるけれど工夫を重ねて安全に住めるよう にしているのがすごいと思った。
  • 雪とおいしいお米の関係がよくわかった。

【2日目】9月11日(水)晴れ

「エコミュージアムハイキング&自然工作」
 この日は朝から気持ちの良い秋晴れでした。
 朝食を済ませると支度をし、バスで「エコミュージアム」へ向かいました。
 「エコミュージアム」は、越後三山只見国定公園内の浅草山麓に広がる緑豊かなネイチャー施設(エコミュージアム、パンフレットより)です。ここでは様々な自然体験活動ができますが、今回の目的はハイキングと木の枝などを使った自然工作体験です。
 エコミュージアムに到着すると施設の方のお話を伺い、すぐにハイキングに出発しました。今回我々が歩いたのは「カモシカコース」という、ハイキングのコースの中でも最長のコースです。アップダウンの激しい山道を前に「また坂道!」「大変」と初めは不安そうにするものの、それに音を上げる子は一人もなく目的地である「展望エリア」にたどり着くことができました。展望エリアでは見晴らしもよく、疲れていた子供たちも元気を取り戻しました。
 エコミュージアムに戻るとみんなでお弁当を食べました。現地の方が用意してくれた梨をみんなで丸かじりすると、中には「初めて皮のまま食べた」「おいしい」との声が上がりました。
 その後は自然工作体験。みんなで「エコ写真立て」を作りました。自然の枝や木の種などを段ボールと布で作った台紙に貼り付け、それぞれが思い思いの作品を作り上げることができました。みんなで撮った写真をそこに貼り付け完成です。


ガイドさんの話を聞きながら進みます。

全員が登り切ることができました。


自分で気に入った材料を選び、台紙に接着剤で貼り付けていきます。


「ししやまの話」
 大白川では熊のことを「しし」と言い、それを捕る猟師のことを「ししやま」と言います。私たちが宿泊した民宿のご主人はその「ししやま」です。
 子供たちは、視聴覚資料を観て話を聞きました。初めて聞く話に真剣に耳を傾けました。

〈子供たちの日記より〉

  • 山登りはきつかったけれど、山頂に着いたときは嬉しかった。
  • 山から下りて、梨を丸ごと食べました。初めてだったけれど、甘くておいしかったです。
  • 熊を撃つ話を聞いて、すごいと思いました。

【3日目】9月12日(木) 曇り時々雨

「川遊び」
 私たちの学校の近くには「荒川」「中川」という大きな川が流れています。しかし、入って遊べるような自然に囲まれた川は身近にありません。
 野外炊飯を行うキャンプ場に到着すると、子供たちは靴を履き替えて川原へ移動しました。曇っていたこともあり、川の水温は比較的低く水遊びに最適とはいえませんでした。それでも、子供たちは迷わずに一直線に川の中へ入っていきます。「冷たーい!」といいながらも、全身を水につけ、自然の恵みを満喫しました。


全身で川遊びを楽しむ子供たち。

川の中で集合写真を撮りました。

「野外炊飯」
 川遊びから上がって着替えると、いよいよ野外炊飯です。
 子供たちにとっては薪で火をつけたり、飯ごうでご飯を炊いたりするのは初めての経験です。
 初めに校長先生から火をつけるための3つの要素「酸素」「燃える物」「温度」や、薪の組み方について教わりました。そのあと、各班に分かれ、教わったように新聞紙や薪を組んで、マッチで火をつけました。新聞紙や杉の葉の上に小枝、中くらいの枝、そして薪の順で炎が燃え移るのを待ち、飯ごうを火にかけます。各班、班長を中心に分担し、協力してカレーライスを作りました。どの班も上手にご飯が炊けていて、おいしいカレーライスになりました。


協力して火を起こします。

自分で作ったカレーに舌鼓を打つ子供たち。

〈子供たちの日記より〉

  • 川の水は冷たかったけれど、気持ちよかったです。
  • 自分たちで作ったカレーは、ジャガイモが堅かったけれどおいしかった。
  • ご飯を作ってくれる家族のありがたさが改めて分かった。

【4日目】9月13日(金)  晴れ

「灯籠づくり」
 午前中は、翌14日(土)に行われる「大白川祭」のための灯籠づくりをしました。
「大白川祭」は、私たちの宿泊している大白川地区の伝統のお祭りです。本校がこの地域でセカンドスクールを行う中で、近年実施していなかった子供御輿を復活させていただき、子供たちが参加するようになったものです。地域の方も、本校の子供たちの参加を楽しみにしてくださっているので、一生懸命作りました。


作った灯籠に筆で祭りの字を書いています。

御輿の飾り付けをしています。



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