NO団体名主な企画内容
11 江戸川区立清新第二小学校(東京都) 「6泊7日セカンドスクール」
新潟県魚沼市を舞台に東京の子どもたちが、農作物の収穫体験、キャンプ、農家宿泊、探検などを体験し、豊かな自然や地域の方とのふれあいを通じて、豊かな人間性を育む企画。また地域の祭りへの参加で魚沼市の地域づくりにも貢献する。

速報レポート2

実施日 平成25年9月10日(火)~16日(月) 6泊7日
場所  新潟県魚沼市大白川地区、大栃山地区、穴沢地区
参加者 江戸川区立清新第二小学校6年生児童
活動目的

  • 日頃の学習ではなかなか体験できない長期の自然体験活動を通して、自然に積極的にかかわり合おうとする態度や豊かな人間性をはぐくむ。
  • 活動の実施に当たっては、教科の学習や総合的な学習の時間と関連させながら6泊7日の宿泊を行う。
  • 江戸川区の友好都市である魚沼市の方々とのかかわりを通して、人と人との関係づくりの基礎を育てる。

【4日目】9月13日(金) 晴れ

「民家宿泊」
 昼食前、子供たちが灯籠づくりをしていた体育館に続々と大白川地区に住んでいる方々が到着してきました。丸一日、子供たちの「おとうさん」「おかあさん」になってくださる受け入れ先の方々です。
 本校のセカンドスクールでは、子供たちが普段体験することのできない自然環境の中にどっぷり浸かることと共に、家族や先生、友達と離れて全く知らない人の家に泊めていただく民家宿泊を通して、「人との関係づくり」の基礎を育てることを目指しています。
 初めに対面式です。子供たちは、この時まで、どのお宅にお世話になるのか、誰と一緒なのかを一切明かされていません。このときに初めて、ほとんどの農家の方々と出会うと共に自分のパートナーを知らされます。名前を呼ばれると、その方の前に出て並び、全員で「よろしくお願いします。」と挨拶をしました。その後、各自で自己紹介を済ませ、それぞれのご家庭に出発しました。
 午後、各宿泊先や地域を回ると、各家庭で工夫を凝らして子供たちにいろいろな体験をさせていただいていました。川で釣りをしている子供たち、そばを打った子供たち、小豆をむいておはぎを作った子供たちと活動は様々でしたがどの子の顔もとても晴れ晴れとしていて、輝いていました。
 夕方。再び宿泊先を回りました。体調を崩している子供はなく、全員が元気に過ごしていました。そして何より印象的だったのが、子供たちがそれぞれの「家の子」になっていたことです。家の方を「おとうさん」「おかあさん」と呼び、人なつっこく関わっているのです。おそらく、初めは「恥ずかしい」という気持ちが先行していたにちがいありません。しかし、一生懸命考え、関わることで、その「家の子」になったのです。この過程が今後の人生の中で、子供たちの力になるでしょう。


農家の方々との対面式。緊張の一瞬です。

川遊びに連れて行ってもらった子供たち。

【5日目】9月14日(土) 晴れ
「民家宿泊~お別れの会」
 一晩明けて翌日。午前中から、近所を散策したり、布団干しの手伝いをしたり、家の中でバジルソース作りのお手伝いをしたりと各家庭での活動を行った子供たち。11時30分に初めの体育館にホームステイ先の方に連れられて続々と帰ってきました。
 お別れの会では、代表者が「おかあさんがとても優しかった」と発表し、その後それぞれがお別れをすると共に、全員で写真を撮りました。


お世話になった方に最後のあいさつ。

ホームステイ先の方と一緒に集合写真。

〈子供たちの日記より〉

  • ホームステイ先での農業体験など、楽しいことがたくさんありました。お別れの時は、 とっても寂しかったです。・・・感謝です。
  • バジルの葉を一つ一つ取って、他の材料を混ぜてバジルペーストを作りました。犬の世 話をしたのも楽しかったです。
  • 今日は、石ではんこを作ったり、そばを打ったりしました。そばはとてもやわらかくおいしかったです。
  • 人見知りだから最初はとても不安だったけど、だんだんと楽しくなってきました。

「大白川祭」
 子供たちの声が宿舎に戻り、今日から2泊3日で特別支援学級の友達も加わりました。 そこでの最初の活動が滞在している宿舎のある魚沼市大白川地区の祭りへの参加です。本校は元々は海だった場所にあるため、地域には神社がありません。ですから、ここでの「お祭り」の体験は多くの子にとって初めての経験となります。
 午後4時。
 子供たちははっぴを着て、近くの「守門神社」へ移動します。いよいよ子供御輿のスタートです。笛の音に合わせて「わっしょい、わっしょい」と大きな声で威勢よくかけ声をあげる子供たち。大白川の子供たちはうちわでみんなを扇ぎます。 およそ1時間かけて町内を練り歩き、スタート地点に戻りました。汗でびっしょりになったはっぴでしたが、子供たちの顔にはやり遂げた満足感が表れていました。


一生懸命みこしを担ぎました。

神社の石段で記念写真を撮りました。

 午後7時。
 今度は守門神社の境内へ。今度は祭りの中で、本校で伝統的に受け継いでいるソーラン節を披露しました。次に入広瀬中学校生徒の素晴らしいソーラン節とコラボして総勢50名で蒼々たる踊りを踊り、祭りを沸かせました。
 祭りの後半には大白川に伝わる盆踊りを踊りました。ホームステイ先の方が来ている児童もおり、その子たちはホームステイ先の方に教わりながら踊りました。民家宿泊が点で終わるのではなく、線としてつながっていくことを実感したひとときです。


中学生とソーラン節を一緒に踊りました。

盆踊りをホームステイ先のお母さんと。

〈子供たちの声〉

  • 祭りで大きな声を出したので、声がかれてしまった。疲れたけれどとても楽しかった。
  • 民泊先のおかあさんが来てくれていて嬉しかった。
  • ソーラン節、疲れたけれどよくできたと思う。

【6日目】9月15日(日) 曇り時々雨
「笹団子作り体験」「ちまき作り体験」
 この日は宿舎のバスに乗って入広瀬駅へ移動し、近くの「青空」さんと「薬師」さんに二手に分かれました。そこでそれぞれが新潟県の名産である笹団子とちまきを作る体験をしました。どちらも、「ひも」の結び方が難しく、初めは手伝ってもらってできるようになりましたが、2つ目以降は自分の力で完成させることができました。


笹団子作り。あんこを持ちで包みます。

ちまきづくり。ひもを上手に使います。

「まち探検」
 笹団子とちまき作りの体験を終えた子供たちは、そこから入広瀬(穴沢地区、大栃山地区)のまち探検に出かけました。まち探検では、近くの神社やわき水、農業体験でお世話になった方のご自宅などが含まれています。


各班に分かれてポイントを回っています。

近くの穴沢の守門神社まで来ました。

〈子供たちの声〉

  • ちまきのひもを巻くのが難しかった。
  • 雪国の話を聞いた。雪国では色々な工夫がされているんだなあと思った。
    【7日目】9月16日(月) 曇りのち雨
    「台風」
     いよいよ最終日。
     たくさんの体験をさせていただいた大白川を後にします。
     ところがこの日は台風18号が本州に上陸との情報がありました。私たちが乗車した大白川駅ではぽつぽつと降っていた雨も、途中の小出駅では本降りになり、風も強くなりました。そしてなんと、ここから越後湯沢まで向かう上越線が運転見合わせになってしまいました。困って現地スタッフの方と連絡を取ると、宿舎のご主人がバスで向かってくださっているのこと。ここでも人のつながりの温かさを感じました。
     バスの中からは、水量が増し、大木までも流されている魚野川を目の当たりにし、自然の力の絶大さを知ることとなりました。

「帰校」
 様々な自然、人とのかかわりを経験した子供たちが学校に帰ってきました。
 6泊7日の間親元から離れて生活したのは、ほとんどの子にとって初めてのことでした。 たくさんのお迎えに見守られる中、子供たちは誰1人けがや病気で抜けることなく帰ってくることができました。

※なお、本校のセカンドスクールの模様は本校HP(http://edogawa.schoolweb.ne.jp/swas/index.php?id=1310097)に、オンタイムでアップデートされていました。


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