NO団体名主な企画内容
14 柏の葉サイエンスエデュケーションラボ(千葉県) 「理科の修学旅行」
「不思議な自然を科学する」のキャッチフレーズのもと、新潟県南魚沼郡を舞台に、子どもたちが不思議に感じるきっかけを提供できるよう構成されたプログラムのもとで行う自然体験活動。

速報レポート3 理科の修学旅行 2日目

実施日時:2014年9月21日(日)
実施場所:三国峠〜三国山
参加人数:小学2年生〜6年生 計36名、スタッフ13名
はじめに

 前稿では「理科の修学旅行」初日の炭づくり、BBQ、星空観察までを報告しました。炭づくりは今年初めて実施したプログラム、星空観察は昨年悪天候の影響で実施できなかったため、昨年も参加した子にとっても初日は初めてづくしの内容でした。2日目の三国山登山は昨年も実施したため、2年連続で参加している子にとっては新しい体験を探し出す時間になります。登山の最中に見える景色は、季節や天候、気温などによって大きく変わります。本稿ではそんな登山の様子を報告します。

活動報告

 6:00 起床の後、朝食を摂って片付けをしたらバスに乗り込む前にまずレクチャーです。等高線の構造、地図の読み方を学んだ後、山で見られる自然現象をいくつか挙げ、探究心をくすぐります。
 8:00 集合写真を撮って、登山開始です。登りはじめてしばらくは、背の高い樹林帯を進みます。標高が低く、比較的気温が高いためと考えられます。この付近では、8月中旬に下見に訪れた時に、子連れのニホンザルの群れに出会いました。今回ももしかしたら…と期待しましたが、さすがにそんなに都合良く現れてはくれませんでした。


登りはじめてしばらくは樹林帯です。朝の日差しがまぶしい。

下見の際に遭遇した猿の母子。他に10匹程度の群れが複数同じ方角に移動しているようでした。

 8:30 最大の水場にさしかかりました。小さな湧水に始めはおっかなびっくり近づいていましたが、「冷たい!なんで?!」「飲めるの!?」と興味津々。飲んでみると「おいしい!」と目を輝かせていました。


湧水の規模は決して大きくありませんが、無雪期には枯れることのない貴重な水源です。

手ですくって、触感や味を楽しんでいるようでした。

登っていると、小さな動物や様々な植物に遭遇します。特にキノコは大人気! スタッフに質問しながら、ルーペ片手に見入っていました。


珍しい植物でも見つけたのでしょうか。道ばたに集まってスタッフに質問しています。

高山植物もたくさんあるのに、なぜかキノコが大人気。胞子を出すのが新しい発見だったようです。

三国峠から三国山に向かい始めると、急に植生が変化し、木々の高さは低くなります。さらに登ると笹平が拡がり、周辺の眺望も見渡せるようになりました。景色が見えると元気が回復するようです。


峠から疑似ピークに見えていた笹平。ここまで来ると、山頂が視界に入ってきます。

前後の班に「ヤッホー」と声をかけ、なぜこだまが返ってこないのか、考えているようでした。

山頂直下まで登ると、麓では小さかった石が大きくなってきます。植物のほとんどない、がれ場の斜面を登っていきます。これは雪崩か土砂崩れの跡なのでしょうか。10:30 全員が無事に山頂まで登ることができました。早めのお昼ご飯を食べたら下山です。柏に帰るバスの中では全員眠ってしまったようでした。初日の薪づくり、BBQ、星空観察、温泉…聞いてみると、印象に残ったことは人それぞれの様子です。帰って家でどんな話をしたのでしょうか。事後発表会で聞かせてもらうのが楽しみです。


山頂直下、通称「天国への階段」で一枚。

山頂では全員集合です! 笑顔が光ります。



速報レポート1 事前学習会
速報レポート2 理科の修学旅行 1日目
速報レポート3 理科の修学旅行 2日目
速報レポート4 理科の修学旅行 事後発表会

■別年度のレポート
2016年度 理科の修学旅行 〜アクティブラーニングで海と山と川と教室をつなぐ〜 実施レポート
2015年度 理科の体験農業 実施レポート

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