NO団体名主な企画内容
13 柏の葉サイエンスエデュケーションラボ(千葉県) 「理科の修学旅行 〜アクティブラーニングで海と山と川と教室をつなぐ〜」
身近な海・川・山をフィールドに、理科学習の原体験である自然体験や、自然環境について理解を深める。また独自の開発した生徒の主体的な学習を促すプログラムを活用して、仲間と深く考えながら課題を解決する力を養う企画。

速報レポート1

実施日時:2016年7月2日(土) 13:00~15:00
実施場所:柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)
参加人数:小学3年生~6年生46名、保護者42名、指導者16名
位置づけ

 「理科の修学旅行」は自然体験活動を通じて自然の中の不思議な現象に触れ、身近な理科・科学に親しむ合宿型の理科教室です。過去4回実施してきましたが、今年度は「第一弾:海が教えてくれること(7月)」で海の自然に、「第二弾:山が教えてくれること(10月)」で山の自然に触れる二部構成で行います。これにより海、山、そして両者を結ぶ川の、より幅広い自然現象に触れ合い、これらのつながりを学べるよう工夫しました。
 私たちの身の回りには不思議な自然現象で溢れており、自然体験活動を通じて実に様々な現象を目にすることができます。それ故に、視界には入っていても意識にはのぼらず見過ごすこともありますし、時間的・空間的・機材的な制約もあるため指導者が現地でできる科学的な解説にも限界があります。そこで、現地で触れられる自然現象の中から学びどころをピックアップし事前に伝える機会として「事前学習会」を開催しています。この事前学習会では、現地の様々な自然現象に気付き目を向けるきっかけを作り、さらに専門的な器具を用いた理科実験を通してその原理の学習を行います。その結果、①自然現象の中から理科の学びを効率的に得ること、②自然体験の中で子どもたち自ら不思議と感じる自然現象を見出す力を養うことが可能になり、本プログラムの目的である自然体験を通じた子どもたちの主体的な学習による自然科学の理解習得の実現に近づきます。
 本稿では、「第一弾:海が教えてくれること」の事前学習会の様子をご報告いたします。


予想を上回る数の保護者の方々も一緒に参加くださり会場は満員状態でした。


概要紹介

 まずは、しおりに沿って理科の修学旅行本番の概要やスケジュール、現地での注意点や持ち物の確認、同行するスタッフの紹介、そして今回の理科の修学旅行当日のプログラムで学ぶ内容を紹介しました。さらに、プログラムの中から2つの学びどころをピックアップし、理科実験を行いながら学習しました。

【理科学習①:水の硬度を測ろう】
 海での理科の修学旅行の実施は今回が初めてなので、プログラムも新規に構築しました。1つ目は「どうして海水はしょっぱいのだろう?」誰もが一度は感じたことがあるであろう疑問に迫りました。水が海にたどり着くまでに岩石から溶け出した塩(えん)が、しょっぱい海水のもとです。しょっぱい食塩の他にカルシウムやマグネシウムなども溶け込みます。講義の後、まずは蒸留水・軟水・硬水・海水の飲み比べを行いました。硬度の違いが小さい場合には味の違いを実感するのは難しかったようですが、ヨーロッパから輸入した硬水は全員その苦さを感じられたようです。




恐る恐る、コップに口を近づけ試飲していました。味がしない!こっちは苦い!などと声を上げながら、保護者のもとに駆け寄って感想を共有する姿も見られました。

次いで、味の違いを生む原因を探るため、飲み比べをした4種類の水(蒸留水・軟水・硬水・海水)の「硬度」を計測しました。硬度は水に含まれるカルシウムとマグネシウムの濃度によって定まります。




初めての体験に、恐る恐る計測していました。見る間に水溶液の色が変わる様子は不思議だったようで、子どもたちの歓声がやみませんでした。



色の違いで硬度を判定しました。同じテーブルに座った参加者同士で相談しながらカラーチャートと見比べる子どもたちの様子も見られました。

【理科学習②:磯の生物の分類】
 磯には多種多様な生物が住んでいます。現地では潮だまりの水中や岩陰に潜んでいる生き物を探し、観察します。さらに、見つけた生き物を特徴によって分類し、自分だけの磯の生物図鑑を作ります。
 どんな生き物が見つかるのか、スタッフが下見で見つけた生き物をカード化し子どもたちに紹介しました。カードに記載された生き物に子どもたちは興味津々。また、中には危険な生き物や漁業権により取ってはいけない生き物もいます。安全にルールを守って活動できるよう、それらの生物についての解説を行いました。


スタッフが事前に作成した分類カードを見ながら特長を学ぶ子供達


おわりに

 学習内容や実験など、様々な準備を重ねて臨んだ結果、子ども達が真剣に、かつ楽しそうに実験に取り組む様子を見ることができました。保護者の方々に実施したアンケートでも、お子さんの楽しそうな様子に関するコメントや、「事前学習で私自身もわからない事があり、とても勉強になりました。月と潮の満ち引きの関係、海流がゴミを運ぶことなど、頭でなんとなくわかっていますが、子供に説明するために私自身も勉強し直したいと思いました」「やっと!(子供が)参加できる年齢になったので、とても楽しみです」など、嬉しいコメントも数多く寄せられました。
 現地で、実際に自然体験活動を行いながらより多くの科学の学びを得て帰って来られるよう、本番までの残りわずかな時間で、しっかりと準備を進めていきたいと思います。


全員集合!



速報レポート1
速報レポート2 ~海が教えてくれること~ 1日目
速報レポート3 ~海が教えてくれること~ 2日目
速報レポート4 ~海が教えてくれること~ 3日目
速報レポート5 ~海が教えてくれること~ 自由研究相談会
速報レポート6 ~海が教えてくれること~ 自由研究コンテスト
速報レポート7 山が教えてくれること:事前学習会

■別年度のレポート
2015年度 理科の体験農業 実施レポート
2014年度 理科の修学旅行 実施レポート

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