速報レポート3 ~海が教えてくれること~ 2日目実施日時:2016年7月17日(日)
位置づけ
実施場所:千葉県鴨川市太海(宿泊場所:千葉県立鴨川青年の家) 参加人数:小学3年生~6年生 46名、指導員11名 「理科の修学旅行」は自然体験活動を通じて、身の回りの自然の中に潜む不思議な現象に触れ、身近な理科・科学に親しむ合宿型の理科教室です。過去4回実施してきましたが、今年度は「第一弾:海が教えてくれること(7月)」で海の自然に、「第二弾:山が教えてくれること(10月)」で山の自然に触れる二部構成で行います。海、山、そして両者を結ぶ川の、幅広い自然現象に触れ合い、これらのつながりを学べるプログラムです。本稿では、海の日にちなみ、千葉県は鴨川の海岸で実施した第一弾「海が教えてくれること」で2日目の様子をご報告します。 2日目(7月17日) 【理科学習①-2:潮の満ち引きの観察 答え合わせ編】 干潮時の海岸線から満潮時の海岸線までの距離を、巻き尺をつないで測りました。 自然と司令塔が生まれ、測り方によって距離が異なることに気づき、議論を重ねながら適切な測り方を模索していました。 【理科学習③:磯の生物観察】 スタッフと一緒に、岩をどかし海藻をかき分けながら、根気強く探していきます。 目が慣れてくると、自分達だけで見つけた生き物を自慢しようとスタッフを呼びに来るようになりました。 見つけた生き物は自慢げに見せてくれました。 動きが遅い生き物ほどたくさん見つかるので、実はそれ、もう皆に見せてもらっているよ、と言いたい気持ちはグッとこらえ… 屋外での観察を終えた後は、研修室にて、磯で見つけた生き物を科学的な視点で観察するワークショップを行いました。今回磯で見られた生き物にどんな特徴があるかをよく観察し、気づいたことをイラストに起こしていきます。最初は図鑑を調べて目の前にいる種の同定をしようとしていた子ども達も、スタッフによる「どんな特徴があるの?」「口はどこにあるの?どんな形?他に同じ形の口をしていた生き物は?」といった問いかけに答えるうち、徐々に目の前の生き物だけに虚心坦懐に向き合って観察する姿勢が身に付き、大人が予想していた以上に深い観察結果を見つけ出していました。それぞれが見つけた特徴は、最後に全員が1人ずつ皆の前で発表しました。生き物に実際に触れ、深く向き合い観察することで、子供たちの海の生き物への興味や理解は格段に深まり、発表することでさらに思考を整理することができたようです。また、人前で発表する経験は、後日予定している自由研究コンテストの練習としても機能したことでしょう。 採取してきた生き物たち 捕まえた生き物を手に取ってよく観察していました 見つけた特徴は、他の参加者と共有しながら描き出していきます イラストを描いた子もいれば、文字で表現する子もいて、個性が光りました 一人で何種類も観察した子も。だんだんと特徴を捉えて描くのが上達していました 最後には、自分が観察の成果を描いた模造紙を黒板に貼って、皆の前で発表しました 【野外炊飯】 宿泊した青年の家の方針で、薪割りから自分達で行います 初めての火おこしを体験した参加者も。 大人は見守るだけで、何も手伝いません。自分達で考え、作業を進めていきます。 自分たちで考え、時間をかけてようやく作り上げられたカレーの味は格別だったようです 【テレビ取材】 4人の参加者がインタビューを受けました。 夜は曇天で星が見られなかったため、この日は急遽キャンドルサービス。どんなことからも貪欲に何かを学び取ろうとする子ども達の姿勢が見られました。 速報レポート1 速報レポート2 ~海が教えてくれること~ 1日目 速報レポート3 ~海が教えてくれること~ 2日目 速報レポート4 ~海が教えてくれること~ 3日目 速報レポート5 ~海が教えてくれること~ 自由研究相談会 速報レポート6 ~海が教えてくれること~ 自由研究コンテスト 速報レポート7 山が教えてくれること:事前学習会 ■別年度のレポート 2015年度 理科の体験農業 実施レポート 2014年度 理科の修学旅行 実施レポート プログラム検索に戻る |