速報レポート6 ~海が教えてくれること~ 自由研究コンテスト実施日時:2016年9月3日(土)13:00~15:00
位置づけ
実施場所:柏の葉小学校 多目的室(千葉県柏市若柴) 参加人数:小学3年生~6年生 25名、保護者30名、指導員6名 「理科の修学旅行」は自然体験活動を通じて、身の回りの自然の中に潜む不思議な現象に触れ、身近な理科・科学に親しむ合宿型の理科教室です。過去4回実施してきましたが、今年度は「第一弾:海が教えてくれること(7月)」で海の自然に、「第二弾:山が教えてくれること(10月)」で山の自然に触れる二部構成で行います。海、山、そして両者を結ぶ川の、幅広い自然現象に触れ合い、これらのつながりを学べるプログラムです。 自由研究コンテストの直前になると、急にキャンセルの連絡が立て続けに入ります。他のイベントに比べ、この日のキャンセル率は異常でした。理由は急な予定か体調不良のいずれかです。その数10名以上。小学生にとって、自由研究をまとめ切る機会も、発表の機会も少なく、プレッシャーがかかるものです。しかし、それを乗り越えて当日会場に集まってくれた25名は精神的にもきっと大きく成長したことでしょう。 振り返りの様子。写真を見せながら、現地での体験を思い出します。保護者の方々は後方の席で様子を見守っていらっしゃいました。この日は当初予定していた会場が直前に使えなくなってしまったので、急きょ近くの柏の葉小学校の一室をお借りして開催しました。 発表順はくじ引きで決定。大きな紙芝居を作ってきた子やスライドを投影した子、自分で作ったオリジナルの標本を見せる子、活動場所となった海岸のジオラマを作り自分で見つけた生き物の模型を配置した子など、皆それぞれに工夫を凝らして発表していました。今回は①調べ物や工作ではなく、実験を行ったか否か、②レポート(制作物)の完成度、③観察事実の羅列や調べ物の書き写しではなく自分なりの考察が含まれているか、④発表の分かりやすさ、理解度(質問に対して自分の言葉で答えられるか)、⑤見せ方に工夫やオリジナリティがあるか、の5項目をそれぞれ3点満点で採点し、3人の審査員の評価の合計を基準に評価しました。 多くの聴衆に伝えようと自分なりに工夫を凝らした発表や、オリジナルの資料を持参したものなど、様々でした。 脇で聞いていると、子ども達の緊張感が伝わってきます。 オリジナルの視点が貫かれ、科学的にも評価できる最優秀賞3件、あと一歩及ばなかったものの今後の成長が楽しみな優秀賞2件、取り組みに対する努力が認められる特別賞4件を選び、表彰しました。特別賞には賞状を、優秀賞には賞状に加えて銀メダルを、最優秀賞には賞状に加えて金メダルと、さらに自由研究に使える副賞を贈呈して表彰しました。最優秀賞は、漫画で読んだ「食べられるものは山よりもむしろ海に多い」という言葉の審議を確かめるべく、各地で食べられている変わった生き物を調べて自分でも食べてみた小学5年生の女の子と、潮の満ち引きの様子を1時間ごとに調べてグラフにまとめ、月の高度との関係に注目して仮説を発表した小学5年生の男の子、そして食卓にも上る身近な海の生き物を代表して様々な海藻を集めて標本にし、それぞれに違いを丁寧に観察してまとめて差異の原因を考察した小学3年生の女の子が受賞しました。 一人ひとりに表彰状を手渡します。 皆の前で表彰状を掲げ、誇らしげな表情。 優秀賞、最優秀賞受賞者に贈呈したメダルには、鴨川で見つけたイカのレリーフが施されています。 未来の科学者がこの中から生まれてくれることを祈っています。 自由研究コンテスト当日は千葉テレビ「ウィークリー千葉県」の取材が入りました。コンテストの様子やスタッフへのインタビューに加え、最優秀賞受賞者の3名にはレポーターからインタビューがありました。テレビで放送されたものと同じ動画が、Webからも見られますのでぜひご覧ください。 レポーターさんからインタビューを受ける最優秀賞受賞者たち 今回の修学旅行では、最年長スタッフと最年少スタッフの年齢差は、最年少スタッフと今回の最年少参加者の差と同じでした。10年後、今回の参加者達がスタッフとして一緒に後輩を指導しているかもしれません。そんな学び・教える循環が今後も脈々と続いていくことを祈っています。 速報レポート1 速報レポート2 ~海が教えてくれること~ 1日目 速報レポート3 ~海が教えてくれること~ 2日目 速報レポート4 ~海が教えてくれること~ 3日目 速報レポート5 ~海が教えてくれること~ 自由研究相談会 速報レポート6 ~海が教えてくれること~ 自由研究コンテスト 速報レポート7 山が教えてくれること:事前学習会 ■別年度のレポート 2015年度 理科の体験農業 実施レポート 2014年度 理科の修学旅行 実施レポート プログラム検索に戻る |