速報レポート5 ~海が教えてくれること~ 自由研究相談会実施日時:2016年8月20日(土)13:00~15:00
位置づけ
実施場所:柏の葉アーバンデザインセンター(千葉県柏市若柴) 参加人数:小学3年生~6年生 25名、保護者27名、指導員3名 「理科の修学旅行」は自然体験活動を通じて、身の回りの自然の中に潜む不思議な現象に触れ、身近な理科・科学に親しむ合宿型の理科教室です。過去4回実施してきましたが、今年度は「第一弾:海が教えてくれること(7月)」で海の自然に、「第二弾:山が教えてくれること(10月)」で山の自然に触れる二部構成で行います。海、山、そして両者を結ぶ川の、幅広い自然現象に触れ合い、これらのつながりを学べるプログラムです。 理科の修学旅行では、子ども達が自分たちの興味・関心の赴くままに自由研究を行いました。9月にはそれを他の参加者やスタッフ、保護者、そしてテレビ局や新聞社の取材班の前で発表します。鴨川では1時間ごとに海へ通って潮位を調べたり、図鑑を持ち込んで見られる生き物を同定したりと自発的かつ積極的に取り組んでいた参加者たち。でも、やはりまだ小学生。自分で「研究」をまとめた経験はありません。そこで東京大学の大学院で研究を行っている大学院生らが指導役となり、子ども達の多様な研究の過程で浮かんだ疑問に応えたり、ぶつかった壁を乗り越えるためのアドバイスをしたりしました。 理科の修学旅行を取り上げていただいた新聞記事も一緒に、みなさんをお出迎え 同じ体験をしているにも関わらず、子ども達の目の付けどころや興味を持ったことはそれぞれ全くのバラバラ。一人一人からじっくりと話を聞かないと、どこで躓いているのか判断がつきません。全員で集まって一斉にスタートするのではなく、2時間の相談会の間、自分の都合の良いタイミングで会場を訪れ、相談が終わったら自由解散というスタイルを取りました。習い事などがあっても、その前後のわずかな時間で参加できると好評のスタイルでした。 中には全く何の自由研究も行っておらず、相談会に来てようやくやる気に火が付いた子もいましたが、多くの子ども達はある程度形になりつつある成果を持参していました。最も多かったのは、図書館などで調べ物を行い、レポートにまとめたもの。自分の中では完成したつもりでも、既存の資料の書き写しになっている場合には「自分が体験したことや自分なりの視点・分析を加えたらどうかな」とスタッフから指導が。既に自分なりの視点が含まれている場合には「それぞれの標本に、いつどこで誰が採取したとか、どの部分の特徴を見てこの種だと判断したのかを書くと、資料としての価値が高まるよ」「こういう実験もして(君が行った実験と)対比させたら、いま不思議だと思っている実験結果が何に起因しているかわかるんじゃないかな」といった具体的なアドバイスもできました。中には高度なアドバイスもあり、理解してもらえるか不安もありましたが、興味を持って調べまとめ尽くしたと思っていたにも関わらず、新たな世界が開けたことに、目を輝かせる子が多かったことに、手ごたえを感じました。 お子さんが自由に研究したということで、保護者の方も内容を知らないケースもしばしば。スタッフと一緒になって話を聞き、お子さんの成長を喜んでいました。 自由研究コンテストで発表する際に、どんな形にまとめれば良いかわからない、例を見せて欲しいというリクエストに応え、スタッフが「大人の本気を見せてやろう」と夜なべして進めた「大人の自由研究」も例として展示しました。 修学旅行で訪れた鴨川の海岸の様子をジオラマにして、現地で見つけた生き物をちりばめた作品や、別の海岸を訪れて見つかる生き物の違いを調べた作品、海水からとった塩と市販の食塩の違いを顕微鏡観察や味比べをして調べた作品など、多様な自由研究が2週間後のコンテストでどのように発表されるのか、とても楽しみです。 速報レポート1 速報レポート2 ~海が教えてくれること~ 1日目 速報レポート3 ~海が教えてくれること~ 2日目 速報レポート4 ~海が教えてくれること~ 3日目 速報レポート5 ~海が教えてくれること~ 自由研究相談会 速報レポート6 ~海が教えてくれること~ 自由研究コンテスト 速報レポート7 山が教えてくれること:事前学習会 ■別年度のレポート 2015年度 理科の体験農業 実施レポート 2014年度 理科の修学旅行 実施レポート プログラム検索に戻る |