速報レポート7 山が教えてくれること:事前学習会実施日時:2016年9月17日(土) 14:00~16:00
位置づけ
実施場所:柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK) 参加人数:小学3年生~5年生29名、保護者27名、指導者10名 夏に実施した理科の修学旅行「海が教えてくれること」では、潮の満ち引き観察や磯の生物探索などに加え、海水の塩のルーツについても学ぶプログラムを実施しました。そこで秋には、水循環を上流に遡り、山に降り注いだ雨が地下を通って湧水となる過程でミネラルを取り込む様子や、さらに遡って空気中の水分が上昇気流に乗って雲となる現場などを観察する修学旅行を実施します。 まずは理科の修学旅行のコンセプトや主催団体の紹介、持ち物や注意事項の共有やスタッフ紹介などを済ませ、いざ理科の講義へ。修学旅行中に触れられる現象や見どころを紹介していきます。例えば、近くの川が赤くなっていること、山頂付近は大きな角ばった岩が多いが登山口付近の石は別の特徴を持っていること、入浴予定の温泉が浴槽に注がれる時は無色透明だが湯船のお湯は赤黄褐色がかっていること、多数の昆虫や高山植物が見つかることなどを話すと、子ども達はその原因を当てようと手をあげ意見を述べてくれます。ただし、ここでは答えを言わないのが理科の修学旅行流。現地での観察や、観察事実に基づいた考察を促します。 まずは理科の修学旅行の概要などをお話しします。 質問を投げかけると、勢いよくたくさんの手が上がります。 事前学習会の目玉は、手元で雲を作る実験と、薪を熱して炭を作る実験です。そこでワークシートを用いながら、雲ができる原理や他の惑星での雲事情、薪と炭の燃え方の違いや実生活での使い分けなどを学びました。 6チームに分かれ、雲生成実験3チーム、炭焼き実験3チームが同時に実験を行います。片方の実験が終了したら、メニューを入れ替えてもう一度実施しました。 薪の乾溜実験では、試験管に入れた木片をアルコールランプで蒸し焼き(無酸素燃焼)にし、固体と液体、気体を分離していきます。チームの皆で組み立て方を何度も確認しながら作業を進めていました。 扱ったことのない実験器具を慎重な手つきで組み立てます。 火を使うときは緊張するようで、試験管の中で薪が炭に変化していく様子を、心なしか一歩引いて恐る恐る眺めていました。 丸底フラスコの中で雲を作る実験では、ピストンシリンダーをゆっくり引いたり急激に引いたりと試行錯誤を繰り返しながら雲ができる条件を探していました。ヒントを元に、自ら考え議論しながら解を見つけていく姿勢は、科学の基本的な取り組み方に通ずるものです。講義型の授業ではなかなか実践できませんが、体験学習を通じて身に着けて頂ければ幸いです。 淡い雲の様子を見ようとするまなざしは真剣そのもの まだ人見知りをしていて緊張感の残る集合写真。現地で最後に撮る写真ではどんな笑顔がはじけているのか、今から楽しみです。 昨年はノーベル物理学賞受賞者を輩出した柏の葉。ここに集まった子供達の中から、未来のノーベル賞学者は現れるのでしょうか。 速報レポート1 速報レポート2 ~海が教えてくれること~ 1日目 速報レポート3 ~海が教えてくれること~ 2日目 速報レポート4 ~海が教えてくれること~ 3日目 速報レポート5 ~海が教えてくれること~ 自由研究相談会 速報レポート6 ~海が教えてくれること~ 自由研究コンテスト 速報レポート7 山が教えてくれること:事前学習会 ■別年度のレポート 2015年度 理科の体験農業 実施レポート 2014年度 理科の修学旅行 実施レポート プログラム検索に戻る |