NO団体名主な企画内容
30 TANAKAMIこども環境クラブ(滋賀県) 「水辺の生き物保全と利用大作戦」
琵琶湖をカヌーで調査し、春は外来魚釣りを行い、釣った魚が何を食べているのか調べ、夏はヨシ帯を中心に調査、秋は水草を採取し染物や紙作りを行うなど、同じフィールドでの四季折々の違いを体験をもって学ぶ。

速報レポート1 田上山 春の生き物観察会  コサナエの羽化を見よう!

実施日:4月26日(土)             
場 所:大津市田上地域 田上山 笹間が岳
時 間:9時より15時00分                    
対 象:小・中学生
人 数:小学生12人、中学生2人、ボランティア:大学生1人、一般1人              
ねらい:山の春のようすを感じる。羽化し始めたトンボを観察する。
展 開
時刻時間手順(言葉がけの内容ほか)注意事項準備物
9:00~9:30 分■笹間ヶ岳 登山口へ 車の手配
9:30~10:30  分■登山開始マムシに注意
10:30~11:30 分■湿地の観察温度計 タモ
11:30~12:30 分■昼食
12:30~14:00 分■つり 釣竿
14:00~15:00 分■下山・解散
活動内容

大津市南部にある田上山の笹間が岳に毎年2回から4回ほど登って、生き物観察をしています。田上山は、花崗岩質の山で山の上に池や湿地があり、貴重な生きものも生息しています。特に春は、トンボの羽化が見られ、毎年4月6月は必ず観察に出かけます。4月は、サナエトンボ科のコサナエというトンボの羽化が見られます。多くのトンボは、早朝に羽化するのでなかなか見ることはできませんが、サナエトンボ科は、昼に羽化するものもあるので観察しやすいです。その年の気候条件によって、トンボの出現時期は違うのですが、今年も少し羽化を観察することができました。水から上がり、ヤゴの殻を脱ぎ羽が乾いて飛ぶことができるようになるまで、ゆっくり羽化をします。午前中生き物観察、午後から釣りをしました。この笹間が岳の山は、大変不思議です。池や湿地によって生物相がかなり違うからです。いちばん大きな池は、底が見えないエメラルドグリーン色をした池です。ここには、ブラックバスがたくさんいます。どのくらいいるか、釣りをしてみました。


観察場所は、山の上。30分ほど山道を登っていきます。

2回ほど休憩しながら登ります。


コサナエの羽化のようす 登山者の多くは通り過ぎてしまいそうな、水たまりのような湿地に多くの生き物が生息しています。コサナエの羽化は数匹観察することができました。写真のように枝などに登らず水面間際で羽化します。なので子どもたちにとって感動が少ないようです。

モウセンゴケ 湿地特有の植物。食虫植物です。赤い毛のような先に透明状のものが付いています。この液体は粘りがあるので、子どもたちも実際に触ってみて、それを感じました。


みんなで楽しくお昼ご飯を食べます。

ゆっくり食べて食後を楽しむ女子に比べ男子は、はやく食事を済ませ探検に出かけます。


この山の特徴は、シダ類が生い茂る、池や水たまり、湿地が多い。昼休み時間は、


思い思いの活動をしています。


山頂周辺を探検に出かける子どももいますが、昼食を食べたあたりで生き物を探す子どももいます。写真のような池にもたくさんの生き物がすんでいました。

写真左の池などで捕まえた生き物です。気になるのがオレンジ色をした魚です。捕まえて分かったのは、ヒメダカ、シロメダカ、クロメダカがすんでいました。なぜ山に鑑賞魚がいるのでしょうか?

カエルの種類は分からないのですが、大量のオタマジャクシがいました。


昼からの活動は魚釣りです。以前からこの池にブラックバスがすんでいるのは分かっていました。さてどのくらいいるのか、みんなで調べるために釣りをしました。

ブラックバスの入れ食いでした。笹間ケ岳一番の大きな池でエメラルドグリーン色した景観にも良い池ですが、いつの間にブラックバスが侵入したのでしょうか?この池では、他の小さな池のように水生生物がほとんどいません。ブラックバスが食べてしまうからなのでしょうか?この田上山・笹間ヶ岳は色々なことが不思議な山です。


釣り竿を小学生が扱うのは、難しいところもあります。この時も竿を振り回す子どもがいてほかの子どもに刺さったりしてしまいました。

沢山のブラックバスが釣れたのですが、琵琶湖同様リリースはやめました。このブラックバスは、どうしたらいいか考える機会を作りました。この時は、結局鳥が食べるだろうと、放置して帰りましたが、外来魚を食べる活動をすることになりました。

活動の結果

  • 新たに、外来種になるヒメダカ、シロメダカが見つかった。
  • 予想以上にブラックバスがいることが分かった。ブラックバスを食べてみたいという声がありました。

子どもたちの様子

  • コサナエの羽化は、子どもたちにあまり感動を与えなかった。湿地や池の人気者はアカハライモリでイモリを捕まえたがる子どもが多かった。
  • 釣りは意欲的にしていたが、えさをつけたり捕まえた魚をはりから外すことができにくかっ



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