NO団体名主な企画内容
30 TANAKAMIこども環境クラブ(滋賀県) 「水辺の生き物保全と利用大作戦」
琵琶湖をカヌーで調査し、春は外来魚釣りを行い、釣った魚が何を食べているのか調べ、夏はヨシ帯を中心に調査、秋は水草を採取し染物や紙作りを行うなど、同じフィールドでの四季折々の違いを体験をもって学ぶ。

速報レポート4 田上山 山の水辺の生き物観察会

実施日:6月7日(土)
場 所:田上山笹間が岳
時 間:9時より15時
対 象:小学生
人 数:15人
ねらい:山の湿地にハッチョウトンボが出る時期。今年も飛んでいるか確認する。
展 開
時刻時間手順(言葉がけの内容ほか)注意事項準備物
9:00〜9:1515分■笹間ヶ岳 登山口へ
9:15〜10:3075分■登山開始
10:30〜11:0060分■昼食
11:00〜12:0060分■自由遊び
12:00〜12:3030分■湿地の観察 トンボ調査 結果まとめ
12:30〜13:0030分■周辺探検
13:00〜14:0060分広場の池調査
14:00〜15:0060分■下山・解散
活動内容

4月に登った田上山笹間ケ岳にハッチョウトンボを見に行きました。ハッチョウトンボは、日本一番小さいトンボの仲間で2㎝から3㎝くらいの大きさです。昨年は、第一の湿地より広場にたくさんいました。今年は、どのくらいいるか毎年同じ時期に登ります。モリアオガエルの卵も確認します。これも第一の湿地に毎年2つの卵塊が見つかるのですが、昨年はありませんでした。今年はどうだろうかと不安な気持ちで登りました。第一の湿地には見つからなかったのですが、広場にある池の周辺の樹上に3つほどの卵塊を見つけることができました。


今回は、初めて田上山に登る子どもがいたので慣れている子どもたちと時間差が大きくなり、早くについた子どもは自由遊びになりました。すぐに生き物探しになるが、次々と遊びを考え出していきました。




ハッチョウトンボは、第一の湿地には例年ほどいませんでした。しかし広場の方には、昨年ほどではありませんでしたが、確認できました。

トンボ全体が少なかったように感じます。カワトンボを遠くで確認しました。

4月に登った時は、花は咲いていなかったのですが、モウセンゴケの花が咲いていました。


4月に見られたオタマジャクシは、いなくなり大きめのオタマジャクシがいた。シュレーゲルガエルではないかと思う。

モリアオガエルの卵塊も広場の方にありました。

3つの卵塊を確認しました。


湿地では、やはり毎回アカハライモリが人気です。お腹の模様の違いに気づく子どもがいて、1匹ずつに名前をつけていました。

4月に分かった、ヒメダカ、シロメダカ、クロメダカたちも変わらずたくさんいました。この後一部を持ち帰り、飼育中です。琵琶湖博物館の学芸員の方に尋ねたらこれは育ててはいけないとのことでした。遺伝子撹乱を起こすので。このメダカが生息していることについて考えていかなければならないことです。

活動結果

  • 今年もハッチョウトンボを確認することができた。昨年より少し少ないようであった。またオスよりメスが多かった。
  • モリアオガエルの卵は、広場の池で2つ見つかった。毎年場所を変えていくのだろうか。もう湿地の方では卵を産まないのだろうか。これからの観察も重要になる。
  • メダカの混合種については、生息問題も考えていかなければならない。この池だけでの生息だったらいいのかもしれない。しかし川につながる池である、卵が流されて他の場所でも遺伝子攪乱は起こるかもしれない。子どもたちと考えていきたいことである。

子どもたちの様子

  • 子どもたちは、遺伝主攪乱などというむつかしいことはわからない。ただ捕まえて遊んでいた。
  • この山は、自分たちのフィールドという気持ちが強く、どこでもなんでも知っているという気持ちが強くなってきている。



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