NO団体名主な企画内容
30 TANAKAMIこども環境クラブ(滋賀県) 「水辺の生き物保全と利用大作戦」
琵琶湖をカヌーで調査し、春は外来魚釣りを行い、釣った魚が何を食べているのか調べ、夏はヨシ帯を中心に調査、秋は水草を採取し染物や紙作りを行うなど、同じフィールドでの四季折々の違いを体験をもって学ぶ。

速報レポート5 大戸川の生きもの調べと魚の解剖

実施日:9月21日(日)              
場 所:ウォーターステイション琵琶 大戸川 瀬田川
時 間:9時より17時まで                     
対 象:田上地域に住む小・中学生
人 数:20名             
ねらい:台風で氾濫した後の大戸川の生きものを調べて今の川のようすを知る。
講 師:琵琶湖博物館学芸員  魚類専門家 秋山廣光先生
展 開
時刻時間手順(言葉がけの内容ほか)注意事項準備物
8:30~ 分■西方寺 集合
8:50 ■ウォーターステイション 集合
9:00~ 分■挨拶  今日の予定説明
9:00~9:055分■移動
9:05~10:0090分■外来魚釣り活動範囲の説明
深いところにはいかない
釣竿
エサ
バケツ
10:00~11:0060分■解剖と魚のお話 解剖セット
タオル
ぬれティッシュ
11:00~11:5050分■調理 小麦粉・パン粉
包丁・まな板・菜箸
キッチンペーパー
11:50~12:0010分■後片付け 石鹸
洗剤
12:00~12:3030分■お弁当タイム 試食会
■ 休憩
お皿
12:30~12:4010分■昼からの活動についてお話
12:40~13:0020分■移動
13:00~14:0060分■生き物探し タモ網・バケツ
バット
14:00~14:3030分■同定 捕まえた生き物を調べよう筆記用具
フィールドノート
水筒 帽子
ホワイトボード
14:30~14:5020分■移動
14:50~15:5060分■川のようすについてのお話 (秋山先生)
■春の天神川と比べよう(秋山先生)
■秋山先生に質問タイム
過去の大戸川の資料
天神川の資料
スケッチ用紙
田上山のメダカ
15:50~16:3040分■まとめ 感想文記入用紙筆記用具
活動内容

午前中は、瀬田川で魚釣りをし、外来魚を食べてみました。料理の方法はフライにしました。
昼からは、大戸川の生き物観察を行いました。昨年の台風時かなり大戸川は氾濫したので、後の川のようすを見てみてみます。


午前中の開始は、外来魚釣りです。みんな釣りは、何回かしているのですが、いつもよく釣れません。釣り方を聞いたらよく釣れるかもと、熱心につり方を聞いて、今日こそは、たくさん釣ってみようと意気込みが見られます。

瀬田川で釣りの開始です。肉眼で魚が泳いでいるのがよく見えるのですが、エサのところまで来て去っていってしまいます。


じっと魚を待つことは、子どもたちには、むつかしいみたいです。あっちに行ったり、こっちにきたり、しかしじっとひたすら、釣り竿を持って、魚がエサを食べてくれるのを待ち続けた人のところに、魚がひっかかってきました。

琵琶湖や瀬田川は、近年水草が多くて困っています。漁師さんも水草取りをしています。しかし取った後は、どうするのでしょう?

水草を何かに利用できないでしょうか?


今日の釣果は、ブルーギル10匹、ブラックバス1匹でした。

秋山先生から解剖の仕方のお話を聞きます。ハサミの種類(片方はとがっていてもう片方は四角い形)の話から最初にハサミを入れる場所と大変丁寧な内容で、時々ユーモアもいれて話してくださったので、楽しんで聞くことができました。



話を聞いた後それぞれのグループで、さかなを選んで解剖を始めました。においもきついので、なかなか思うに行きません。

ブラックバスを解剖したグループは、魚の胃の中からイトトンボを見つけました。空を飛んでいるトンボを魚が食べていることにびっくりしていました。

解剖などの苦手な女の子も、一生懸命取り組みます。


事前に釣っておいた超大型のブラックバスの解剖を秋山先生持参の出刃包丁でさばいてもらいました。

解剖は、嫌がっていた女の子たちですが、ブラックバスの理調は、進んでしてくれていました。


大きなブラックバスだったのでたくさんのフライができました。ブラックバスのフライをケチャップ、レモン、ソース、マヨネーズなどで食べました。

みんなお弁当と一緒に食べたのですが、あっという間にフライはなくなりました。


午後からの活動。大戸川まで野鳥観察をしながら行きました。川の生きもの観察は得意です。すぐさまみんな川に行って魚を捕まえます。



みんな黙々と捕まえています。捕まえた生き物は、同定するためバケツに入れておきます。捕まえた生き物をしっかり観察する子どももいます。


観察結果

野鳥

名前種類
コシアカツバメツバメ科
アオサギサギ科
コサギサギ科
スズメスズメ科
ムクドリムクドリ科
イソシギシギ科
トビタカ科
ハシボソガラスカラス科
ハクセキレイセキレイ科
モズモズ科
ドバトハト科

水生生物

名前種類
ギンブナ?ゲンゴロブナコイ科
オイカワコイ科
カマツカコイ科
ムギツクコイ科
ヨシノボリハゼ科
ドンコドンコ科
ミナミヌマエビヌマエビ科
コヤマトンボエゾトンボ科
ダビドサナエサナエトンボ科
アカネ属の仲間のヤゴ

今日一日のまとめをした。居住する地域を流れる天神川や大戸川の比較や滋賀県の他の地域との比較を行い、自然豊かな地域に住む自分たちがしなくてはいけないことを考えるきっかけを作りました。外来魚を食べる活動から生き物の利用、自然と仲良くする方法を考えました。

活動の感想

外来魚釣りと料理

  • おさかなおいしかった
  • ブラックバスのフライを作るとき、パン粉をつけてあげたりして、たのしかった。でもくさかった。おいしかった。
  • ブラックバスを食べて、おいしい!
  • 普段、解剖なんてぜんぜんしないので内臓とかよくわかりました。どんなものを食べているかはわかりにくかったです。
  • ぼくは外来魚2ひきつれました。ブラックバスを食べました。とてもおいしかったです。
  • 一匹もつれなかったけど、一つわかったことは、水がものすごくくさかったです。
  • 白身魚みたいでおいしかったです。
  • おもしろかったです。ぼくは一匹もつれませんでした。最後魚一匹ゲットしました。
  • 過去一回もつれなかったので、今日は先生方がたくさんいたので、今日こそは釣れるとおもったのに釣れませんでした。でも、みんなが釣った外来魚は料理するととてもおいしかったです。次回は、何匹も何匹もたくさん釣りたいです。
  • 気持ち悪かった。外来魚がなにをたべているかわかったのでよかった。魚は一匹もつれなかったけど楽しかったです。
  • 私は、ブラックバスやブルーギルを一匹もつれませんでした。でもみんながどういう風に釣っているかすごいわかって勉強になったのがすごくうれしかったです。
  • ブラックバスを食べて。ふつうの白身魚みたいで一口目はおいしかった。
  • 今日は朝釣りをして、ブルーギルや外来魚つりをして、とても大きい魚を秋山さんがさばいてくれました。それから揚げ物にして昼食として食べました。おいしかったです。
  • 今日、ブラックバスを食べてとてもおいしかったです。しかも自分たちで作れてうれしかったです。外来魚釣りをして、ゆだんしてボーっとしていたら釣れたのでビックリしました。私が釣ったのが一番でかく重かったです。
  • 外来魚は一匹もつれませんでした。水をさわったら手がくさかった。ブラックバスを解剖してブラックバスかイトトンボを二匹ぐらい食べていた。
  • ブラックバスをフライにして食べました。初めて食べてとてもおいしかってです。

大戸川の生き物観察

  • 川の生き物について。小さい魚がいっぱいいた。ハゼかドンコがとれました。小さい魚はすぐとれたけど、大きい魚は速くてとれなかった。好きな魚は小さいメダカ。
  • 川は、いろいろな生き物がいました。たくさんいてすごかった。
  • ぼくは、川の生き物を網でとりました。好きな生き物は魚です。
  • 川でもあまりとれなかったけど、楽しかったです。
  • 大戸川と生き物の未来。大戸川はたくさんの生き物と緑にあふれているけど、最近ゴミやバーベキューの食べかすなどが多く見られるので、生き物が減っているのも、そのせいだと思うので、ゴミを拾って生き物を守る未来を作っていきたいです。
  • 水はみんなの命にもなるのでゴミをそこにすてないでもって帰ったらみんなのためにもなって、なぜかというとゴミを捨てるとくさくなってどこかへ流れて、流れたところも汚くなるからです。汚くならないようにするためには、ゴミを持ち帰るなどしなければならないことをしてほしいです。
  • 午後からは川にいって川魚をみんなでとって秋山さんの説明をききました。楽しかったです。
  • 川の生き物調べで、いろいろな生き物がいました。私は一匹もつれませんでした。好きなさかなはいません。
  • 川で魚をとって最後に二匹とれた。ぼくがとったのはエビとメダカです。一番好きな生き物はエビです。



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