実施レポート [ 活動レポート２　森をつなぐ「道具の使い方と、郷土の森に秘密基地を造り」(2) ]

日時　　　　　5月15日（日）　9時～15時
参加者　　　　自然体験クラブ児童　21名
指導者　　　　スタッフ9名
プログラム　　木の名札作り・道具の使い方・『ぼくらの出来ること』探し

5月15日、今年度初めての自然体験クラブがスタート。自然体験クラブの児童の中には、
昨日「畑ごぼう」の種まきを行った畑ごんぼクラブの児童10名も連日参加しています。
前年度から継続参加している児童と、新規で参加する児童の顔ぶれが揃いました。今年は女子が多く、友達に誘われて参加したのではなく、それぞれ単独で参加しているのが特徴です。「郷土の森」や学習体験棟での約束事や注意を聞いたあと、自己紹介タイムです。
学校名・学年・氏名。好きな野菜とその理由を紹介してもらいます。少し緊張が解けたかな？これから一緒に活動していくスタッフも自己紹介し、和やかな雰囲気の中で始まりました。

名札作り
郷土の森で伐採した木を使って名札作りを始めます。紙やすりで表面をきれいにスベスベにし、カラーマジックを使って名前や絵を入れます。キリで穴をあけ、ヒートンを固定。
木製のきれいな玉を通し完成です。これから1年間、活動の日はこの名札をつけます。
児童たち、まだまだ緊張していることが伝わってきます。

道具の使い方1　小刀
今年新規に参加する児童にとって、初めて小刀を使った鉛筆削りを始めます。正しい基本の使い方をスタッフが説明します。さやを抜く・鉛筆を削る・刃先のメンテナンス・さやに納める・出たゴミを片付けるまでをワンクールとして覚えます。毎年、初めて小刀を扱う日は、どの児童も真剣な面持ちです。これから様々な道具を扱う上で、小刀の扱いが
基本になり、道具の使い方の大切な「着地」の日になります。

道具の使い方2　ノコギリ
郷土の森で伐採した竹で、ノコギリを使って切る練習です。スタッフがデモンストレーションして、ノコギリの使い方を見せます。竹は真ん中が空洞になっているので、切る時間は掛かりませんが、ノコギリの刃が食い込むと動かし辛くなるので、周りの友達に協力してもらい、切り口の竹を広げるようにすると刃が噛まずに切れます。

野外料理
今日は初めてのことばかりで、新規に参加した児童にとっても、スタッフにとっても、一番気をつけなければならない、包丁や火を扱う時間になります。早速スタッフに包丁の使い方を習います。献立はキーマカレー。野菜を切るのは女子児童が担当。毎回感じることですが、自分がやってみたい作業に自然に集まります。男子は、火おこしと、薪くべ、鍋の世話をするのが人気のようです。みんなで作ったカレーは、今日は特に美味しく出来上がり、全員お代わりをして大満足でした！

森をつなぐ
午後は、「郷土の森」に入ります。森の中で『ぼくらが出来ること』を探しに行きます。
森の中で何が出来るか、森の一番奥まで、みんなで探検しながら探しに行きます。途中
木登りしたり、ツタを使ってターザンして楽しみながら、あれこれとアイディアを巡らせました。学習体験棟に戻ってから、『ぼくらが出来ること』をチームごとミーティングしま
す。休憩小屋・ハンモック・秘密基地など意見が出ました。休憩小屋と秘密基地をミックスして、誰でも利用できる小屋作りをすることで意見がまとまりました。来月からいよいよ「秘密基地作り」が始まります。

今日は初めてのことばかりの連続で、新しく入った児童はとても緊張したかと思います。
今まで危ないと言われ、使ったことのない道具を習い、周りも初めて会う友達ばかりです。
それでも森に入ると、みんな目がキラキラして、話しが弾み、森の不思議な魅力に包まれました。緊張したけど、終わってみれば心地良い体験の連続ではなかったでしょうか。
森の中で、秘密基地を作りながら、自然体験を通じて、友情を育んで欲しいですね。