NO団体名主な企画内容
11 特定非営利活動法人くまの木里の暮らし(栃木県) 「くまの木自然クラブ」
化石さがしや裏山オリエンテーリング、地元の山の石や水辺の生きものの調査、さらにナイトハイクなど地域の自然を様々な切り口から楽しむ。地元の自然の魅力を感じ、人や自然を大切に思える子どもに育てる体験活動。

速報レポート3 合宿

実施日:10月15(土)午後3時00分~16日(日)午後12時00分
活動場所:星ふる学校「くまの木」施設内
参加者:小中学生21名、スタッフ7名、事務局1名
活動趣旨

 今年の合宿は、防災キャンプ的な要素を取り入れることとしました。また、防災キャンプ一辺倒にならないように、宿泊ならではの普段はできない夜の活動もとりいれて楽しむこととしました。食事の調理、寝る場所の確保は自分たち行い、いざという時も対応できる、そんな経験値を楽しみながら積むことをめざしました。

活動の様子

 合宿の最初の活動は、自分の寝る場所の確保から始めました。寝袋持参の子も4~5人はいましたが、それ以外の子には寝具の貸し出しをしました。寝る場所となる体育館に自分が使う布団を自分で運び、広い体育館に男子ゾーンと女子ゾーンの範囲内で自由に場所を決めて寝場所づくりをしました。持参した段ボールでみんな囲いをつくりました。基本的に男子は余念がなく、窓が作りたい、屋根が作りたいなどと、色々と工夫していました。

もう10月で日が沈むのも早いので、寝床作りはほどほどに夕食の準備に取り掛かりました。班分けをおこない、薪の調達と焚火での羽釜炊飯、カレー作りにわかれて作業をしました。薪をつくるために丸太をのこぎりで切りました。のこぎりで丸太を切るのに何に載せて、どのように固定して切るのか考えてもらいました。変なところを足で押さえてのこぎりが動かせなくなるも経験です。切った丸太を割るのには斧をつかい、さらに細かくするのには鉈を使いました。道具の重さを利用し、最後にギュッと力を入れて道具がぶれないようにして割る、それがなかなか上手くできず苦労しましたが、なんとかみんな一回は割ることができました。一生懸命用意した薪に使い慣れていないマッチで火をつけました。火を付けたらもう離れません。普段扱わせてもらえない火をいじれるからなのか、だんだんと寒くなってきたので火から離れたくないのか、ずっと火をいじっていました。羽釜での炊飯は、グツグツ沸騰する音が聞こえなくなったら火から外してねとお願いしていたのに、薪の投入に気をとられちょっと遅れてしました。若干、おこげを越えて焦げ臭いご飯の炊きあがりとなってしまいましたが、カレーがかかればおいしく食べることができる程度で済みました。一方のカレー作りの方も包丁の使い方を見ているとヒヤヒヤすることが多々ありましたが、順調に進みました。ただ、保護者からの差し入れの野菜、果物がとても豊富で、それらを剥くのに予定より時間が掛かってしまいました。大量のカレーをつくるので、大きな鍋に普段経験しない量のカレールーを入れます。量がよくわからず何度も味見をしているうちに味が濃いのか薄いのかわからなくなる、そんな経験もできました。何と
かカレーも完成し焚火を囲んで夕食です。もう暗くなり、気温は下がり、背中は寒かったけど顔とカレーはあたたかくおいしい食事となりました。食後のデザートの梨もお腹いっぱい食べることができました。

食後は、裏山でのナイトウォークの予定でしたが、この日は隣町でお祭りがあり花火が揚がるので、車で20分くらい行った山の上の公園まで行き、そこで花火鑑賞とナイトウォークをすることとしました。遠く離れた高い山の上から見る花火は、あれ?と言うくらいに小さく、しかも見下ろす花火で、聞こえてくる音はだいぶ遅く何とも不思議な花火鑑賞となりした。また、この日はほぼ満月でしたので、懐中電灯がなくとも月があれば影ができるくらいに明るい事を知ってもらおうと思ったのですが、本当の山の上の方に行くためいつもの裏山ナイトウォークのように懐中電灯なしではなく、各自に懐中電灯を持たせたところ、どうしても人を照らさずにはいられない様でした。

山を下りた後は、寝るまでの間に入浴と寝床の手直しタイムとしました。寝床の手直しでは、やはりどうしても屋根をかけたいらしく、段ボールで柱をつくったり、壁に絵を描いてデコレートしたり、表札代わりの名札掛けをつくったり思い思いの工夫をして楽しいでいました。

就寝は、「寝れない~」と言う子もいなく思いのほかあっさりみんな寝ましたが、やはり屋根が高く断熱の無い体育館、朝方は冷え込み5時くらいは何人かはもう目が覚めてトイレに行ったりとうろうろしていました。6時には全員起床して、寝床を片付け、裏山ハイキングに出かけました。夏の暑い時期には、とても気持ちいのいい早朝裏山ハイキングですが、体育館で寝て冷えた体でまだ日光が差し込んでこない森の中を歩くのは思いのほか辛かったのか、途中の分かれ道では、距離は一緒、片方は森中をあるいて、ちょっとした広場でネイチャーゲームをするコース、もう一方は、陽は当たるけれどもアスファルトの道路をあるいて帰るコース、どちらがいいか子供達に聞くとほぼ全員が道路コースを希望しました。みんな根性が無いなと思ったのですが、実際日光を浴びるととてもあたたく、太陽のありがたみを感じることが出来ました。

朝食は、各自で牛乳パックで焼くホットドックと卵料理をしました。パンは牛パックで焼き、パンにはさむウィンナーは炭火でじっくりと焼きました。ホットドック用にウィンナーを1人一本用意したのですが、差し入れでもウィンナーを頂きました。しかもそれは、お肉屋さんで購入した結構惜しいしいウィンナーでしたので、ウィンナーが余っちゃう贅沢なホットドックとなりました。卵料理は、大きな鉄板で各々が目玉焼きやスクランブエッグなど好きな玉子料理をしてもらいました。

朝食後は、校庭でのトンボ・バッタとり競争や体育館でのフリークライミング体験をしました。もう10月になっており、トンボもバッタも少ないかと思ったのですが、校庭だけでなく稲刈りの終わった田んぼにも入れたりと広範囲での採捕活動となりましたので、イナゴなど佃煮でも作ろうかなという程度の量は捕れました。体育館でのフリークライミング体験では、ボルダリングだけなく約9mの壁を登るトップロープクライミングにも挑戦しました。あっさりと登ってしまう子、怖い怖い言いながらも上まで登る子、もう一回とちょうせんするものの途中でどうしてもだめとなってしまう子など、色々いましたがみんな精一杯挑戦して、今回の合宿の締めくくりとなりました。


みんなで思い思いの寝床作り。

丸太切り。

羽釜での炊飯。


焚火を囲んでの夕食

遠く小さく見下ろす花火

ライトを使っちゃう子供達


柱つくって屋根完成!

イラスト描いてます。

美味しい朝食



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