NO団体名主な企画内容
33 西の湖あそび隊(滋賀県) 「西の湖おはなしあそび 〜西の湖のほとりで秘密基地を作って「葦の家」を体験する〜」
"ヨシを使った秘密基地作りを通じ、建材としてのヨシの一生をなぞる。ヨシ原で家を作り遊び最後は燃やす。生きているヨシ→建材のヨシ→燃料・灰・肥料と利用されてきた循環型の暮らしと、家を作る楽しさを伝える企画。"

速報レポート1

実施日8月27日
参加者 スタッフ1名
葦の秘密基地作り

材料となる葦の保管庫へ ~ 西の湖を知ってもらうパネル作りのための取材

8月27日、西の湖で葦を管理されている葭留さんの倉庫へお邪魔しました。
西の湖周辺では、民家をはじめ神社や茶室などの建材として葦が使われてきました。また葦簀(よしず)や簾(すだれ)などの道具は今も広く使われています。
今年の「西の湖おはなしあそび」はその葦を使った秘密基地作りです。青々と茂る葦原の近くで、建材に使われる葦で家作り。葦の手触り、におい、軽さ、青い葦と乾かした葦の違いを体感しながら、昔の人の知恵に触れて欲しいと思っています。
毎年ぐんぐん伸びる草が、家の材料になり、道具になり、壊れれば燃やせる燃料になり、その灰は畑の肥料になったり、灰汁は洗濯に使えるありがたい存在でした。
そして、人の手が入った里地の水辺にさまざまな動植物が集まって西の湖は豊かさを維持してきました。9月14日、15日に開催される「西の湖おはなしあそび」では、今の豊かな湖の姿が、先人たちのくらしと自然のバランスによって保たれてきたことを感じてもらえたらと思っています。


さて、葭留さんの倉庫。

去年に刈られた葦が保管してあります。ほんのり干し草のような良い香り。

葦は、中が空洞で非常に軽いのですが、こうやって積まれても押しつぶされないくらい強い素材です。


穂が付いたままの葦。秋の葦原はすごく背が高いススキの群生のようです。

運良く珍しい作業風景を拝見することが! 葦の真ん中を踏んで割って曲げておられました。何をしているのかというと…彦根城のお茶室の屋根を葺く準備とのこと。屋根の一番上のこんもり曲がった部分を作っているそうです。

葭留さんの庭にあった葦葺の屋根の小屋


曲がった部分の保護には杉の皮や瓦を使うそうです。

葦を立てかけて乾燥。ティピーテントのよう!

近江八幡には葦葺の楼門をもつ神社などがありますが、屋根の上まで考えたことはありませんでした。昔ながらの工法を守っている建物を下から見上げるだけでなく、上からや間近で観察するのも面白そうだと思いました。

西の湖おはなしあそびのイベント本番は、講師の河合嗣生さんから、日本の気候にあった家や、葦がどんなふうに使われてきたかというお話も聴く予定です。自分たちのご先祖さんたちが西の湖でどんな風に暮らしてきたかを想像しながら遊ぶのが楽しみです。



速報レポート1
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