NO | 団体名 | 主な企画内容
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広島干潟生物研究会(広島県) |
「瀬戸内海の干潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。」 広島市及び江田島市で干潟観察会を開催。そこに棲む生き物たちを観察し、触り、豊かな自然と生物の営みを体感してもらう。体験から自然に対する興味を深め、研究に発展させる子の育成を目指す。 |
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速報レポート1 第3回干潟観察会の記録(速報)
実施日 2020年6月7日(日)15:00〜16:30
場所 広島市太田川新己斐橋と旭橋の中間地点左岸
参加者 小学生29名、未就学児12名、中学生4名、成人24名、合計69名
うち、指導員1名、受付等のスタッフ2名。
主な目当て
希少種ハクセンシオマネキのダンスの観察、スナガニの巣穴の観察、塩生植物群落の観察。
内容
コロナ禍で、第1回、2回の観察会は中止しましたので、今年初めての観察会でした。
駐車場からやや距離があったため、時間に間に合わない方がおられましたが、時間どおりに記念撮影をし、主催者側から挨拶、今回の観察会の意義、今日の行程、注意等を伝えました。
観察場所は、国土交通省が試験的に地盤高を上げたエリアが調査終了に伴って開放されていた場所が中心です。
集合場所でもハクセンシオマネキなどの希少種が見られるのですが、まずは干潟をのぞき込みながら、岸辺を下ります。すでに「カニがおる。」「あれ、大っきい—。」などと、子どもたちは盛り上がっています。
観察ポイントに到着すると、まず目にはいたのはスナガニの巣穴です。500円玉の大きさの穴が満潮線より上に空いていれば、まず間違いなくスナガニの巣穴です。おそらく100個以上はありました。
スナガニは30㎝以上、時には80㎝にもなる深い穴を掘ってその下に棲んでいます。そこで、巣穴に乾いた砂を注ぎこみ、それを目印に掘っていくと、最後にぴょんと出てきます。
片方のハサミ脚が極端に大きなハクセンシオマネキもたくさん生息していました。いずれも広島県では希少種に指定されています。水たまりには、潜望鏡のような長い目をもったヤマトオサガニも見られ、みんな大興奮でした。
それぞれのカニや貝の体の様子を観察し、解説を加えました。その後、すべての生き物たちを、元居た場所に戻しました。
広島市は、塩生植物群落が日本で最も発達した県庁所在地です。その一端も、足元のハマサジの純群落、やや離れたところにフクドの群落、そしてやや遠いところにアシの大群落を見ることができ、地盤、植物、動物といった生態系のつながりについても学ぶことができました。
確認できた生物
動物;ハクセンシオマネキ、チゴガニ、コメツキガニ、ケフサイソガニ、アシハラガニ、ヒメアシハラガニ、カクベンケイガニ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヒメコザラ、クチバガイ
植物;ハマヒルガオ、ハママツナ、ハマサジ、フクド
広島市は塩生植物群落が日本で最も繁茂している県庁所在地である。写真はハマサジの群落。
泥干潟では、希少種ハクセンシオマネキがハサミを振り上げている。
近づいてみると、片方のハサミを大きく上げて潮を招いているように動かしている。
スナガニも希少種。卵をかかえたメスがいた。
スナガニの巣穴を発見
観察場所の移動。環境がちがうと生き物も違うことを学ぶ。
砂浜でのスナガニさがし
参加者の集合写真
速報レポート1 第3回干潟観察会の記録(速報)
速報レポート2
速報レポート3 第6回干潟観察会の記録(速報)
■別年度のレポート
2022年度 広島デルタの干潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。 実施レポート
2021年度 広島デルタの千潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。 実施レポート
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